プロ野球で「悪質応援団は全球場出入り禁止」という表現を見かけることがあります。本記事では、日本のプロ野球における応援団や観客のルール、悪質応援団の出入り禁止措置が一般観客にどのような影響を与えるのかを丁寧に解説します。
試合観戦契約約款とは
プロ野球では観戦ルールの基本として「試合観戦契約約款」が設けられています。これは、観客が安全・平穏に観戦できることを目的に定められたルールで、暴力団等や悪質な応援団の排除も含まれています。約款には入場拒否や退場措置などが明記されています。([参照]NPB 観戦契約約款の要旨、[参照]NPB 観戦契約約款のご案内)
この約款での「入場拒否対象者」には、暴力団や反社会的団体の構成員、それらと密接な関係があると判断される者などが含まれ、チケット販売や入場自体を拒否できるとされています。([参照]NPB 観戦契約約款の要旨)
悪質応援団の定義と扱い
いわゆる「悪質応援団」は、球団や主催者が安全・秩序の観点から問題があると判断した応援団体を指します。これらは公式の「特別応援許可規程」に基づき、応援団方式の応援を行うためには事前の申請と許可が必要です。許可されない、または規程違反があった団体は許可停止や取り消しの対象となります。([参照]NPB 特別応援許可規程)
そのため悪質応援団そのものが全球場出入り禁止になった場合、それはその団体として応援団活動をすることを禁止する措置です。反社会的な行為が懸念される団体に対しては、入場券の販売自体を拒否できる仕組みが契約約款に組み込まれています。
一般客として観戦できるか
結論として、悪質応援団の全球場出入り禁止とされても、一般の個人客としての観戦自体が禁止されるわけではありません。プロ野球の観戦契約約款や観戦ルールは、暴力団等や反社会的と判断される者の入場拒否を可能としていますが、普通の観客が個人的にチケットを購入して内野席等で観戦することを禁じる規定はありません。([参照]NPB 観戦契約約款の要旨)
球場ごとの観戦ルールでも、応援用具の使用制限や行動マナーが定められていますが、一般の観客が静かに観戦したり席で応援する分には許可されています。たとえば、鳴り物や横断幕の使用は許可制であって、一般客の入場自体は阻害しません。([参照]埼玉西武ライオンズ 観戦ルール)
禁止行為がある場合の措置
約款では、観客が禁止行為を行った場合、入場後でも退場させることができると定められています。禁止行為には、危険物の持ち込みやグラウンドへの乱入のほか、他の観客に迷惑をかけるような行動が含まれています。([参照]NPB 観戦契約約款の要旨)
つまり、悪質と判断される応援行為や反社会的行為を個人が行った場合は、一般客でも入場拒否や退場措置の対象になりますが、単純に「悪質応援団として全球場出入り禁止」だからと言って内野席での観戦が自動的に禁止されるわけではありません。
まとめ:出入り禁止の意味と一般客の観戦
プロ野球での悪質応援団の全球場出入り禁止は、あくまでその団体としての組織的な応援行為や反社会的行動を制限するためのものです。一般の個人観客がチケットを購入し、内野席等で観戦する権利を奪うものではありません。
ただし、観戦ルールや禁止行為を守ることが大前提であり、規約違反がある場合には入場拒否や退場措置が行われる可能性があるため、ファンは各球場の観戦ルールを理解し守ることが重要です。


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