ケーブルオーバーヘッドエクステンションは、三頭筋を効果的に鍛えるための人気のあるトレーニング方法です。しかし、同じエクササイズでも、動作の方向や方法によって、ターゲットとなる筋肉や効果が異なる場合があります。今回は、古賀さんのような上に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションと、持田さんのような前に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションの違いについて解説します。
上に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンション
上に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションは、腕を上げた状態でケーブルを引く動作です。この方法では、主に三頭筋の長頭をターゲットにします。三頭筋の長頭は、肩甲骨の下部から腕の後ろを通り、肘を伸ばすことで最も活性化されます。
上に伸ばす動作は、腕を肩の上に持っていくため、三頭筋の長頭に対してストレッチがかかりやすく、効果的に鍛えることができます。さらに、肩の可動域を広げることで、肩周りの柔軟性も向上します。
前に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンション
一方、前に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションでは、腕を前方に伸ばす動作が求められます。この動作は三頭筋全体をターゲットにし、特に短頭の部分に効果的です。前に伸ばす動作により、肘を伸ばす際の角度が変わり、三頭筋にかかる負荷が少し異なります。
前方に伸ばす動作は、上に伸ばすよりも肩や肘への負担が少なくなるため、肩に不安がある人にも行いやすいトレーニング方法と言えます。
効果の違い
上に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションは、三頭筋の長頭を中心に鍛えることができ、特に肩の可動域を広げるためのトレーニングに効果的です。肩を動かしながら行うことで、肩周りの筋肉を強化することができます。
一方、前に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションは、三頭筋の短頭をターゲットにしており、三頭筋全体を鍛えるために役立ちます。また、肩や肘に優しいため、肩に負担がかかりにくい点が特徴です。
どちらを選ぶべきか?
どちらのエクステンションを選ぶべきかは、あなたのトレーニング目的や体の状態に依存します。肩の可動域を広げ、長頭を重点的に鍛えたい場合は上に伸ばすエクステンションが効果的です。三頭筋全体をバランスよく鍛えたい、または肩に不安がある場合は、前に伸ばすエクステンションを取り入れると良いでしょう。
どちらのエクササイズも効果的であり、組み合わせて行うことで、三頭筋全体をより効果的に鍛えることができます。
まとめ
上に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションと前に伸ばすケーブルオーバーヘッドエクステンションは、それぞれ異なる筋肉をターゲットにしており、トレーニングの目的に応じて使い分けることができます。肩の可動域を広げながら三頭筋の長頭を鍛えたい場合は上に伸ばす方法が有効で、肩に負担をかけず三頭筋全体を鍛えたい場合は前に伸ばす方法が適しています。どちらの方法もバランスよく取り入れて、効率的にトレーニングを行いましょう。
 
  
  
  
  

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