バレーボールで「直上オーバー(真上にボールを上げるオーバーハンドパス)」を練習していると、「ボールが回ってしまう」「後ろに行ったり前に飛んでしまったりする」という悩みを持つ選手は少なくありません。今回はその原因を整理し、改善に役立つ練習法をご紹介します。
なぜボールが回る・前後に飛ぶのか?原因を整理
まずは失敗の典型的な原因を把握しましょう。直上オーバーでボールが回転したり、前後に飛んでしまうのは、以下のような要因が関係しています。
- 手の面でボールの中心を捉えられていない → 回転しやすくなります。[参照]
- 腕だけで上げようとして手首・肘・膝の連動が弱い → 手だけの動きになるとコントロールが乱れます。[参照]
- ボールの落下点に入れず、体・足が動いていない → 前後に飛ぶ/後ろに飛ぶ原因になります。[参照]
例えば“手首だけでボールを弾こうとする”、また“足を揃えてそのまま上げようとする”と、ボールが自分の身体から離れた動きをしやすく、安定した直上にはなりません。
正しい姿勢・手の形・目線を整えることが第一歩
直上オーバーを安定させるための基本として、姿勢・手の形・目線を整えることが重要です。これらは「安定して真上に上げられる」ための土台となります。[参照]
具体的には。
- 足は肩幅程度に開き、少し前へ一歩出すような構え。
- 膝を軽く曲げ、腰のバネを使うイメージでボールを上げる。
- 手は、おでこ〜額の高さにセットし、「ボールを手の上に乗せる」感覚で面を作る。
- 目線は斜め上ではなく、“手の前”くらいを見ながら、顎を軽く引いて行う。顔を上げすぎると体勢が崩れます。[参照]
このような基本を固めることで、手の面がぶれづらくなり、ボールの真上への軌道が安定します。
具体的な改善練習メニュー3選
次に、実際に直上オーバーを安定させるための練習法を3つご紹介します。
① 壁直上パス
壁に向かってボールを直上に上げる練習。ボールが回らず、真上に上がるかを確認します。落下点に入る意識も掴めます。[参照]
② 二人でボールキャッチ付き直上
パートナーが少しずつ距離を変えながらパス→直上→キャッチを行い、手の形・落下点・タイミングを体得します。
③ マーカー付き連続直上50回チャレンジ
床にマーカーを置き、“ボールが落下する地点”を意識しながら連続で直上し、回数を重ねることで“手のブレ”や“軸のぶれ”を自覚します。]参照]
よくある失敗例とその対応策
直上オーバーが安定しない際の典型的な失敗とその改善策を見てみましょう。
| 失敗 | 改善ポイント |
|---|---|
| 腕だけを振ってボールを上げる | 膝・腰を使い、腕は板状にして振らずに押し上げる感覚にする |
| ボールを手の面で捉えず回転してしまう | 手を“お菓子の袋を開けるような形”に作り、ボールの中心を狙う |
| 足が動かず、後ろに下がってしまう | 落下点に体ごと入り、足を少し前に出した構えを維持する |
こうした対策を意識して練習すると、回転・前後移動・ブレなどが徐々に改善されていきます。
まとめ
直上オーバーが安定しない原因は主に「手の面」「足・体の動き」「姿勢・目線のブレ」にあります。これらを整理し、練習法を行うことで「ボールが回る」「前後に飛ぶ」などの悩みを徐々に解消できます。
まずは基本姿勢を整え、手の形・目線を固定。次に壁パス・二人練習・連続チャレンジといった“意識付き反復”で練習を重ねてみてください。継続が安定への近道です。


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