クロモリフレーム内部の防錆にラスペネは有効?正しい選び方とメンテ術

自転車、サイクリング

クロモリ(クロームモリブデン鋼)フレームは乗り味が良く耐久性にも優れた素材ですが、内部が錆びるリスクがあるため防錆対策は重要です。そこで人気の潤滑剤「ラスペネ」は有効なのか?同じ浸透系スプレー「クレ556」との違いも含めて、初心者でもわかるように解説します。

クロモリフレーム内部はなぜ錆びる?

クロモリは金属素材なので、水分や湿気が長く内部に残ると錆が発生します。特に雨の日走行や洗車後、長期間保管する自転車は錆の進行が早くなります。

錆が進むと、内部腐食による強度低下が起きる可能性もあり、早めの対策が必須です。

ラスペネとは?特徴と利点

ラスペネはワコーズ製の高性能浸透潤滑剤で、金属表面に油膜を作り防錆効果も期待できます。クレ556と比べて揮発しにくく、長期間潤滑と保護が持続しやすいのが特徴です。

短期的な防錆効果は期待できますが、専用の防錆剤ではない点は理解しておきましょう。

クレ556との違いは?

クレ556は浸透性は高いですが、揮発が早く油膜の残り方も弱いため、防錆効果は高くありません。むしろ吹きっぱなしにすることで逆に錆を呼び込む場合もあります。

そのため、フレーム内部防錆剤としての使用には適しません。

フレーム内部防錆には何を使うべき?

長期効果を狙うなら以下のような専用防錆剤が推奨されます。

  • フレームセーバー(Frame Saver)
  • A.S.H 防錆潤滑剤
  • ワコーズ ラストガード

これらは内部コーティング性能が高く、クロモリユーザーの定番アイテムです。

実践例:正しい防錆処理方法

1. シートポストを抜き、フレームを逆さにして乾燥

2. 専用防錆剤をシートチューブから内部に噴射

3. フレームを傾けながら全体に行き渡らせる

4. 余分な液が排出されるよう一晩放置

※湿気がこもらない環境で保管することが大切

ラスペネを使うなら補助的に

ラスペネは日常メンテには優秀ですが、フレーム内部「専用」としてはやや不十分。例えば以下のような使い方がおすすめです。

・洗車後の簡易処理
・定期的なチェック兼ねた内部軽い保護

本格的な防錆は、別途専用剤を併用すると安心です。

まとめ:ラスペネは補助、専用剤で鉄壁の防錆を

クロモリフレームを長く安心して楽しむためには、防錆対策が必須。ラスペネは使える場面もありますが、フレーム内部には専用の防錆剤が最適です。正しくメンテして、大切な愛車を錆から守りましょう。

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