部活動でシューターとして活躍していて、練習試合では毎回20点以上取れるのに、県大会や地区大会となると緊張してしまい「出されたスリーを打って全部外した」「いつもの半分以下の得点だった」という悔しさを経験する選手に向けて、今回はキャッチ&シュートを確実に決めるための練習方法と、シューターが日々大切にしておくべき考え方をまとめました。
キャッチ&シュートが重要な理由
キャッチ&シュートとは、パスを受けてからほとんどドリブルや動きを加えずにすぐシュートに移るプレーです。ゲームの流れを変える一発として、特に終盤の場面での得点チャンスとして期待されます。[参照](Breakthrough Basketball:Shooting drills – catch & shoot含む)
練習試合で成功しているのに公式戦で決定力が落ちてしまう背景には、プレッシャー感や“いつもの流れ”が狂う状況が絡んでおり、シューターが本来持っている能力を舞台で発揮できていない可能性があります。
キャッチ&シュートを決めるための練習法】
以下はキャッチ&シュート精度を高めるためにおすすめされる練習です。いずれも「ゲームにつながる動き」「パス→レシーブ→即打ち」の流れを意識しています。
- フラッシュ・キャッチ&シュートドリル:ウイングやコーナー位置からパサーがパスを出し、レシーバーはフラッシュしてボールをもらい即シュート。反復回数をこなし、レシーブ体勢からシュートまでの時間を短縮します。[参照](Coach’s Clipboard:Team 3‑Point Shooting Drills)
- バッドパスからの3Pチャレンジ:実戦では完璧なパスとは限りません。悪いパスを受けても構え直してシュートできる練習を重ねることで、試合中の乱れにも対応できるようになります。[参照](adidas Blog:Bad Pass 3’s Drill)
- ゲームスピード&判定系組み込み:タイマーを設けて「30秒以内に5本打て」「ミスしたらスプリント」を入れるなど、体力・集中力・決断時間を含めた実戦仕様の練習を取り入れます。[参照](U of Washington Shooting System – Game Shot / Game Spot / Game Speed)
シューターが日々大切にすべき4つのポイント】
得点源として活躍するために、シューターとして意識すべきことがあります。
- ①フォームの一貫性:レシーブ後すぐにシュートに移るためには、ストップ→キャッチ→スクエア→リリースまで流れるようなフォームを反復すること。
- ②位置取り・タイミング理解:ウイング・コーナー・トップなど“自分が動きやすくシュートに入れる位置”を把握し、パサー・スペーシング・ディフェンスの動きに応じて適切にフラッシュできるようにする。
- ③メンタルの切り替え力:次の攻撃でシュートが来るかもしれないという“いつ出るか”という緊張感に備え、常にライトアップされた状態を作る習慣が強いシューターには必要です。
- ④信頼関係と役割意識:チームの中で「この状況になったら自分が出る」と自覚すると、パスが来たときの心の準備が整います。役割を持つことでプレッシャーがむしろ味方になります。
実戦で“いつも通り”打つための準備とメンタル】
試合終盤で9点差というシチュエーションで出場したあなたが抱えたような悔しさを体験する選手は珍しくありません。本番で「いつも通り打てる」ようにするためには、練習と試合のギャップを埋めるための準備が有効です。
たとえば、練習試合のラスト2分を想定したシュートチャレンジを最後に入れ、緊張下でシュートを打つ体験回数を増やす。さらに「打っていい状況だ」「準備できてる」という自己暗示をレシーバーに入れておくことが、試合でのスムーズな動きを導きます。
まとめ】
練習試合では調子がいいのに公式戦で決まらないという悩みは、キャッチ&シュート精度だけでなく“状況・緊張・タイミング”という複合的な要因が絡んでいます。本記事で紹介した「実戦に近いシュートドリル」「シューターとしての意識」「本番準備」を組み合わせて継続することで、終盤のズレた状況でも“いつもの自分”を発揮できる確率が高まります。
次の試合では、パスが来た瞬間、自然とシュートのリズムに入れるシューターになってください。応援しています。


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