マーキュリーの2ストローク船外機を長期保管する際、マニュアルにはエンジンオイルの注入に関する具体的な指示が記載されています。特に、スパークプラグを外した後にエンジンオイルを少量注入し、リコイルスタータを数回引くという手順がありますが、実際に『少量』とはどれくらいの量なのかについて疑問が残る方も多いです。
エンジンオイルの注入量の目安
マーキュリーの2ストロークエンジンにおける「少量注入」の意味は、エンジンのシリンダー内に適切な潤滑を施すために必要な最低限のオイルの量を指します。具体的には、おおよそ5mlから10ml程度が適量とされています。この量は、エンジンの状態や保管期間にもよりますが、過剰に注入しないことが重要です。
例えば、もし注入しすぎてしまうと、エンジン内部でオイルが過剰に残り、燃焼時に煙が出る可能性があるほか、排気ガスにも悪影響を与える場合があります。逆に少なすぎると、十分な潤滑がされないため、エンジンが傷つくリスクも高まります。
エンジンオイル注入の方法と手順
注入方法についてですが、スパークプラグを外した後、注射器や小さな注ぎ口を使ってエンジンオイルを少量(5ml〜10ml程度)シリンダー内に注入します。その後、リコイルスタータを数回引いてエンジン内部にオイルを均等に行き渡らせます。この作業はエンジンの内部部品が乾燥するのを防ぎ、長期保管中の劣化を抑えるために重要です。
注射器の使用が便利ですが、もしこれが手元にない場合は、少量ずつオイルを注入し、慎重にリコイルスタータを引くことで確認ができます。オイルは確実にシリンダー内に浸透させることがポイントです。
保管前の他のメンテナンス項目
エンジンオイルの注入だけではなく、長期保管前には他にもいくつかの重要なメンテナンスを行うことをお勧めします。まず、キャブレターや燃料タンク、燃料ポンプ内の残留燃料を抜き取り、これらの部品を清掃します。これにより、燃料の腐敗やゴミの蓄積を防ぎ、次回使用時にエンジンの不調を防げます。
また、エンジン内部に水分が残らないように、保管前には十分に排水しておくことも大切です。これにより、サビや腐食を防ぐことができます。
保管時の注意点とエンジン保護の重要性
長期間の保管時には、船外機を保管する場所も重要です。直射日光を避け、湿気の少ない場所に保管することが推奨されます。また、エンジンにカバーをかけることでホコリや汚れを防ぎ、外的なダメージを避けることができます。
エンジン保護のためには、シリンダー内に注入したオイルが十分に行き渡っていることを確認し、オイルが乾燥しないように管理することが重要です。定期的にメンテナンスを行い、保管環境にも配慮することで、次回使用時にスムーズに始動できるようになります。
まとめ
マーキュリーの2ストローク船外機を長期保管する際のエンジンオイルの注入量は、おおよそ5mlから10ml程度が適量です。この量を守り、適切にオイルを注入した後、リコイルスタータを数回引いてエンジン内部に均等にオイルを行き渡らせることが重要です。また、キャブレターや燃料タンクの清掃、保管環境の整備も大切な作業です。これらを実践することで、次回使用時にエンジンをスムーズに始動させることができます。


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