なぜ「 (W杯)」で日本が“POT2”扱いされ、“欧州・南米強豪と当たりやすい”と言われるのか――POT制度の仕組みと妥当性の解説

FIFAワールドカップ

「日本がPOT2に入るなら実力評価として妥当なのか?」「“ドイツ/スペイン/ブラジルが嫌”という声はただのトラウマ?」という疑問は、そもそもの抽選制度の構造を理解すればクリアになります。本記事では、W杯のポット制度の意味、その限界、そして日本の現在の立ち位置を整理します。

POT(ポット)制度とは何か?――抽選での振り分けの基本

W杯の組み合わせ抽選では、出場国を複数の「ポット」に分け、そのポットから1組あたり1チームずつを引く方式をとります。これは、強豪国が初戦から当たりすぎないように配慮する仕組みです。([参照]に詳細なしくみなど)

具体的には、2026年大会では全48か国が出場、開催国(アメリカ、カナダ、メキシコ)とFIFAランキング上位9か国がPOT1、残り上位から順にPOT2〜POT4に振り分けられます。([参照])

なぜ日本がPOT2に入っているのか――ランキングと現実のギャップ

2025年11月時点のFIFAランキングで、日本はおおよそ「18位」となり、アジアでは上位を維持。これにより、2026年大会の抽選でPOT2への振り分けが確定しました。([参照])

ただし「POT2=上から2番目の実力」というわけではなく、「POT1の強豪多数+開催国除外後、上位のグループ」という意味合いです。言い換えれば、“超強豪”とは差がありつつも「決して格下とは言えない中~上位国のゾーン」に入っている、という評価です。

POT2のチーム構成――“格上”という見方はどこまで有効か

たとえば今大会のPOT2には、南米・欧州・アフリカから過去実績やランキングで高い国が複数含まれています。これは、「日本はPOT2=格上」という見方を一定程度裏付ける材料になります。([参照])

しかし、POT2内にも実力差はあり、「過去の実績」「現在の戦力」「状況(コンディション、戦術、モチベーション)」などによって“有利不利”は流動的です。つまり、POT2であっても“格上 vs 格下”という区分は必ずしも固定ではありません。

なぜ「ドイツ/スペイン/ブラジルなどは“別格”扱い」されがちか――心理・歴史の背景

多くの人がこのような国名を挙げるのは、過去のW杯での強さ、実績、華やかなプレーによる印象が強いためです。POT制度以前から“伝統的強豪国”というイメージがついています。

そのため抽選で「POT1 or POT2 vs 日本」というケースになると、「また強豪と当たるのか…」と過剰に反応する心理が働きやすく、「トラウマ」「警戒」のような表現が生まれやすくなります。

それでも「POT2」であることの意味――チャンスとリスクの両面

POT2入りは、日本にとって“実力が一定水準にあると国際的に認められた”証と言えます。つまり、「格下扱いではない」という安心感があるということです。

ただし、「POT2だからすべて安心」「格上とも当たらない」という保証はありません。抽選によっては強豪と同組になるリスクもあり、結果次第では厳しい戦いになる可能性もあります。

まとめ:POT制度を理解すれば“過剰な恐怖”も“過大な期待”も避けられる

POT制度はあくまで直近のランキングと大会運営の公平性をもとにした分類であり、「絶対的な実力差」の証明ではありません。

したがって、「日本はPOT2=そこそこ強い」「でもPOT1との実力差はやはりある」──この現実を冷静に受け止めるのが妥当です。そして「格上・格下」の議論は、POTに左右されず、“現在のチーム状況”や“戦術・メンタル”といった要素を含めて見るべきでしょう。

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