最近、フィギュアスケートの国際大会や国内大会の会場に「普段はリンクがないはずの大きなアリーナ」が選ばれていて、「どうやって氷を作るの?」「普段は普通の体育館?」と疑問に思う人も多いようです。本記事では、2025年の (GPF)の会場であるIGアリーナ、そして 会場の東和薬品RACTABドーム(ラクタブドーム)を例に、「普段の使われ方」「大会時のリンク設営」「なぜ大きなアリーナが使われるのか」を整理します。
IGアリーナとは — “普段はリンクなし”でも国際大会対応会場
IGアリーナ(正式名称:愛知国際アリーナ)は、通常はコンサートやスポーツ等多目的に使われるアリーナで、日常的なスケートリンクとしての運営は行っていません。2025年のGPFのためにリンクを設営するのは、“大会のための特設リンク”であることが公式に案内されています。([2025 GPF 名古屋 — 会場案内](https://www.ig-arena.jp/events/1325/))
実際、公式からは「アリーナ初のスケートリンク設置」という旨の告知もあり、これは普段スケート用ではない施設に“氷のリンク”を組み上げる例のひとつです。([IGアリーナ公式X投稿](https://x.com/igarena_jp/status/1931130724696133964))
ラクタブドーム(東和薬品RACTABドーム)の場合 — 冬季限定でリンク化する多目的施設
一方、大阪の東和薬品RACTABドーム(ラクタブドーム)は、季節に応じて用途を切り替える可動床/設備を備えた施設で、毎冬一定期間「アイススケートリンク仕様」に変換されます。([施設概要 — 大阪府立門真スポーツセンター](https://www.pref.osaka.lg.jp/o180070/hokentaiku/sisetu/namihayadome.html))
この施設では、冬季(例:11月下旬〜3月中旬)に60×30mのメインリンク+サブリンクが設置され、スケートやアイスホッケー、フィギュア大会などに対応可能です。([同上資料](https://www.pref.osaka.lg.jp/o180070/hokentaiku/sisetu/namihayadome.html))
なぜ「普段リンクなし」の大きなアリーナが選ばれるか — 観客動員 & 舞台演出のための適応
国際大会やGPシリーズ・GPF、NHK杯などでは、多くの観客席、広いフロア、照明・演出設備、放送対応などが求められます。そのため、通常スケートリンクを持つ小〜中規模リンクではなく、“多目的アリーナ+特設リンク”という方式が合理的です。
特設リンクは、冷却設備やフロア工事、観客席レイアウト変更などを行うことで実現され、これによって「リンク規模」「観客動員」「舞台演出」のすべての条件がそろった会場として機能します。近年では国際大会でこの形式が主流になっています。
実際の流れ — リンク設営から大会、撤去まで
具体的には、アリーナの床に断熱・防水シートを敷き、その上に鉄製の冷却パイプを連ねて、水を凍らせて氷盤を作成。観客席や照明・放送機材を設置し、大会運営が終了した後に氷を溶かし、原状復帰する、という手順がとられます。
この方式は、大会が終われば普通のアリーナや別用途施設に戻せるため、普段はリンクを持たない施設を有効活用できるメリットがあります。また、費用や手間はかかりますが、近年の大会の需要を支える仕組みとなっています。
まとめ — “リンク常設”と“特設リンク”の両立が現代大会の標準
・IGアリーナは普段リンクなし/大会ごとに特設リンク設営。
・ラクタブドームは冬季限定でリンク仕様に変換できる多目的施設。
・国際大会や国内大会では、多く観客収容・演出・放送対応のため「多目的アリーナ+特設リンク」が主流。
・観客席や舞台演出、放送設備などを含めた“大会としての環境整備”が優先されるため、“リンクの常設”という条件だけでは会場選定はされない。
このように、今回のGPFやNHK杯で使われる会場が「普段スケートリンクがない」ことは珍しくなく、むしろ現在の国際大会や大規模国内大会では一般的な方式となっています。


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