現在1時間で約2300m泳げるようになり、もうすぐ2500mに到達しそう、または同じ距離をより速く泳ぎたいという悩みを持つスイマーは多いです。長時間泳ぎ続けるスタミナ(持久力)と一定距離を速く泳ぐスピードはどちらも体力向上に役立ちますが、それぞれ目的や効果が異なります。本記事では2つのアプローチの違いと、バランスの取れたトレーニング方法について解説します。
持久力(エンデュランス)を上げることのメリット
持久力トレーニングは、心肺機能や全身の有酸素能力を高める効果があります。水泳の場合、ゆっくり一定のペースで長く泳ぐ練習は酸素利用効率を高め、疲れにくい身体をつくることに繋がります。この種の持久力は長時間の運動や健康づくりにおいて重要となります。[参照]
例えば、2500mを一定のペースで連続して泳ぐには、有酸素系のエネルギー供給能力を高め、心拍数を安定させることがカギです。継続して泳ぐことで酸素を効率よく使えるようになり、結果として泳ぎ続けられる距離が伸びます。[参照]
スピードを上げることのメリット
一方で、一定距離(例:2000m)のペースを上げることはスピードトレーニングの要素です。スピードトレーニングには短い距離を高強度で泳ぐインターバル(区間ごとの疾走)を取り入れることが一般的で、これにより乳酸処理能力や短距離力の強化に役立ちます。[参照]
スピードトレーニングは、同じ距離をより速く泳ぐ能力を向上させるだけでなく、基本的なストローク効率やテクニック向上にも繋がります。短距離の高速泳で筋力を刺激すると、全体的な水中でのパワーや疲労耐性向上にもプラスになります。[参照]
両方を取り入れるバランス型トレーニング
持久力だけ、またはスピードだけに特化するのではなく、両方を組み合わせることが総合的な体力向上に有効です。コーチや水泳プログラムでは、多くの場合、4〜6週間のサイクルで持久力→スピード→調整のように段階的にトレーニングを行います。
例えば、1週間のうち1〜2日はゆっくり長距離泳(2500m前後)で持久力を刺激し、もう1〜2日はインターバルやスプリント練習でスピードとパワーを刺激します。これにより有酸素性と無酸素性の両方が鍛えられ、総合的な泳力向上につながります。[参照]
実例:持久力とスピードを同時に伸ばす練習メニュー
具体的な練習例としては、次のような分割練習が効果的です。
- **ウォームアップ**:200〜400mゆったり泳ぎ
- **持久力セット**:3×800m(各セット休息15〜30秒) → 徐々に距離や回数を増やす
- **スピードセット**:8×50m(高強度、休息45〜60秒) → ピークスピードを意識
- **クールダウン**:100〜200m ゆっくり
このように分けることで、持久力とスピードの両方を刺激しながら身体全体の水泳能力を伸ばすことができます。適宜、疲労を避けるために休養日も設定しましょう。
まとめ:どちらを選ぶべきか
結論として、1時間で2500m泳ぐことを目指すことは有酸素性の持久力をさらに強化し、心肺機能や疲労耐性を高めるのに適しています。一方で、2000mでのタイム短縮といったスピードトレーニングは最大パフォーマンスを引き出し、スピードやパワーの向上に役立ちます。
体力づくり全体を考えると、**どちらか一方だけに偏らず、持久力とスピードの両方をバランス良くトレーニングする**ことが理想的です。これによって長時間泳ぐスタミナと速く泳ぐ力、両方が同時に伸びるため、総合的な水泳体力向上に繋がります。


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