「週4で5kmを30〜40分で走るランニングをしているのに、300mのほぼ全力ダッシュ(時速20km程度)をしてくる人に鬼ごっこで負けた」という体験は、持久走が得意でも短距離や瞬発力では必ずしも有利にならないという生理学的な事実を理解するいい例です。本記事では持久力と瞬発力の違い、走力の要素、日常の競技感覚について具体的に解説します。
持久力ランナーと短距離走者の身体的特徴の違い
週4で5km走るランナーは、一般的に心肺機能と筋持久力が高く、長い距離を一定のペースで走る能力が優れています。これはジョギングや中距離ランに求められるエネルギー供給系(有酸素性)が強いことによります。
一方で300mの全力疾走は、瞬発力と筋力、速筋繊維の使用が鍵です。たとえ日常的な持久ランナーであっても、速筋繊維を高頻度で刺激する短距離ダッシュのトレーニングを積んでいないと、瞬発的な加速やトップスピードでの走りは短距離得意者に負けやすくなります。
短距離走と長距離走で使われるエネルギーシステムの違い
長距離ランニングは主に有酸素運動に依存し、心肺機能を効率的に使いながらエネルギーを供給します。このため体内の脂肪や糖質をゆっくりと長時間使うことができます。
一方、300mの全力ダッシュや鬼ごっこ的なダッシュでは無酸素性のエネルギーシステムが主に働きます。これは短時間で大量のエネルギーを放出しますが、持続時間は短く、速筋繊維の力に依存します。そのため、30〜40分で5km走れる人でも100〜300mの全力走では不利になりがちです。
トレーニング内容が競技力に与える影響
週4×5kmランニングを行う習慣は持久力の向上に大いに役立ちますが、300mの全力疾走に必要なスピードや瞬発力、筋出力には直接結びつかないことが多いです。競技スポーツでは目的に応じたトレーニングが必要で、短距離走者はしばしばスプリントドリルや筋力トレーニングを取り入れています。
例えば、短距離選手はスタートダッシュや高強度インターバルトレーニングを行い、筋出力と神経系の高速収縮を高めます。このような専門的な強化がないと、瞬発力の競争では持久力ランナーが不利になることがあります。
鬼ごっこは「ランニング」とは別のスキルが必要な遊び
鬼ごっこは単純な「走る速さ」だけでなく、方向転換、予測、反応速度といった運動スキルも問われる遊びです。持久力主体のランナーは一定速度で走ることに強いですが、急停止・急加速・方向転換などの反応的な動きは普段の長距離ランで鍛えられるものではありません。
一方で短距離が得意な人や日常的にスポーツ系の動作をする人は、瞬間的な加速や俊敏な動きを得意としているため、鬼ごっこのようなゲームでは持久ランナーに勝つケースが出てくるのです。
まとめ: 持久力と瞬発力の違いを理解する
週4で5kmを30〜40分走るランナーが、仕事の昼休みに300m先のお店まで全力疾走する人に鬼ごっこで負けたとしても、それは単に持久力と瞬発力の違いが顕在化した結果です。それぞれの走り方やトレーニングは異なる運動システムを使い、目的に応じた身体能力が発揮されます。
「負けた」と感じるよりも、自分の強みと弱みを理解し、目的に合わせたトレーニングを取り入れることで、ランニングやスポーツでより多様な動きに対応できる体力を育てていくことが重要です。


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