1985年のWRCにおけるルノーのラリー車:アウディやプジョーと比べてどんなモデルが走っていた?

モータースポーツ

1980年代半ばのFIA世界ラリー選手権(WRC)は、アウディ・クワトロやプジョー205 T16など強力なグループBマシンが活躍した時代として知られています。しかし、同じ年にルノーも独自の車両でWRCに参戦しており、ファンの間で気になる存在でした。

この記事では、当時のWRCでルノーが投入していた車種と、その特徴・戦績を整理しながら、なぜルノー車が他メーカーのマシンと異なる戦い方をしていたのかを解説します。

1985年WRCの競争環境

1985年のWRCシーズンは第13回大会で、当時は“Group B”と呼ばれるハイパフォーマンスマシンが主役でした。アウディやプジョー、ランチアなどが4WDやターボエンジンを武器に猛烈な速さを見せていました。[参照]

例えばやは4WD+ターボでシリーズを席巻しました。これに対して、ルノーはやや異なる戦略を取っていました。

ルノーがWRCで使った車種:R5 Maxi Turbo

1985年のWRCでルノーが投入していた代表的なラリー車はルノー5 マキシ ターボ(Renault 5 Maxi Turbo)です。これはベースモデルのR5 ターボを元にGroup B規定に合わせて強化したマシンでした。

このマシンはミッドシップ・ターボエンジンを搭載し、軽量コンパクトなボディでラリーに挑みましたが、4WD車に比べるとトラクション面で不利で、WRC全戦でトップ争いに絡むことは少なかったものの、ツール・ド・コルス(Tour de Corse)など舗装路区間で善戦しました。[参照]

ルノー5系ラリー車の特徴

ルノー5系ラリー車は元々小型のホットハッチをベースにしており、軽さとコーナリング性能が特徴でした。マキシターボはGroup Bのハイパフォーマンス車に対して、パワーや4WDといった点でハンデがありましたが、ドライバーの技術とセッティングで活路を見出しました。

この時期、ジャン・ラニョッティ(Jean Ragnotti)などのドライバーがR5系でツール・ド・コルスを制した例もあり、ルノー車の速さとポテンシャルを示しました。[参照]

他のルノーの参戦車両と戦術

ルノーは1980年代を通じて様々なラリー車でWRCや国際ラリーに参戦しましたが、1985年のトップカテゴリーでは主にR5 Maxi Turboに注力していました。4WD車と同じ土俵で戦うには設計上の制約があり、グループB全盛期の他メーカー車ほど多くの勝利を収めることはできませんでした。

一方で、ルノーはラリーの様々なラウンドで実戦データを積み、後のラリー活動やスポーツモデル開発に活かしました。

まとめ

1985年のWRCにおいて、ルノーは主にルノー5 マキシ ターボで参戦していました。このモデルはコンパクトなグループBマシンとして一部の舗装路イベントで速さを見せたものの、AudiやPeugeotといった4WDターボ車と完全に競り合うにはややパワー面で不利でした。

しかし、ルノー5系ラリー車はその独自性とドライバーの腕で魅力ある戦いを見せ、WRCを語るうえで欠かせない存在でした。WRCの黄金期を理解するためにも、このルノー車の歴史を振り返ってみる価値があります。

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