新体操やダンス、バレエなど身体表現を伴う競技では、フォーム修正や柔軟指導の際に顧問やコーチが体に触れる場面があります。
しかし近年は、スポーツ指導においても「どこまでが適切な指導なのか」が重視されるようになっています。
特に、生徒が嫌悪感や恐怖感を覚える接触や、必要以上に際どい部位へ触れる行為については、教育現場でも問題視されるケースがあります。
スポーツ指導で体に触れること自体は禁止ではない
まず前提として、新体操や器械体操などでは、姿勢や脚の角度、重心位置を伝えるために身体へ軽く触れる指導が行われることがあります。
例えば、骨盤の向きや肩の位置を修正する場面では、言葉だけでは伝わりにくいため、補助的に接触を伴うことがあります。
ただし、「競技指導だから何をしても許される」というわけではありません。
特に以下のようなケースは注意が必要です。
- 必要以上に長く触れる
- 性的に感じる部位への接触
- 強い威圧や怒鳴り声を伴う
- 本人が嫌がっているのに続ける
- 他の方法で説明可能なのに執拗に触る
現在の学校現場では、こうした行為は「不適切指導」として扱われる可能性があります。
「嫌だ」と感じた時点で無理に我慢しなくていい
部活動では、「厳しい指導に耐えないと上達できない」と感じてしまう生徒も少なくありません。
しかし、身体接触については、生徒側が強い不快感や恐怖を感じている場合、その感覚を軽視しないことが大切です。
特に未成年の部活動では、指導者と生徒の立場に大きな力関係があります。
そのため、「嫌と言いづらい」「断ったら怒られそう」と感じること自体が珍しくありません。
“自分が嫌だと思った感覚”を無理に否定しないことは非常に重要です。
学校や教育委員会でも問題視されやすいケース
近年は、学校部活動でのハラスメント問題への対応が以前より厳しくなっています。
文部科学省や各自治体でも、部活動指導における暴言・暴力・不適切接触への注意喚起が行われています。
実際に問題になりやすい例
| ケース | 問題視されやすさ |
|---|---|
| フォーム確認の短時間接触 | 状況次第 |
| 股関節付近への頻繁な接触 | 高い |
| 怒鳴りながら身体を触る | 高い |
| 本人が拒否しても続ける | 非常に高い |
競技特性があるとはいえ、生徒側の安心感や同意が軽視される指導は、現在ではかなり問題になりやすいです。
もし相談するなら誰に話せばいい?
1人で抱え込むと、「自分の考えすぎなのかもしれない」と感じてしまうことがあります。
ですが、まずは信頼できる大人に相談することが大切です。
相談しやすい相手の例
- 保護者
- 担任教師
- 女性教員
- 養護教諭(保健室)
- スクールカウンセラー
「告発」のように大きく考えず、「こういう指導があって困っている」と共有するだけでも状況が変わる場合があります。
また、最近は学校側もトラブル回避のために慎重に対応する傾向があります。
競技を続けたい気持ちと嫌悪感は両立していい
新体操が好きだからこそ、「部活を辞めたいわけではない」「でも指導はつらい」と悩む人もいます。
これは決して矛盾ではありません。
競技への情熱と、指導への違和感は別問題です。
「頑張りたいから我慢しないと」と考えすぎると、精神的な負担が大きくなります。
安心して競技に取り組める環境であることも、本来はとても大切な条件です。
まとめ
新体操など身体表現を伴う競技では、フォーム修正のために身体へ触れる指導自体は存在します。
しかし、生徒が嫌悪感を覚える接触や、必要以上に際どい部位へ触れる行為、威圧的な言動を伴う指導は、不適切と判断される可能性があります。
特に、「嫌だ」「怖い」と感じているなら、その感覚を無理に押し込める必要はありません。
信頼できる大人や学校関係者へ相談しながら、自分が安心して競技を続けられる環境を大切にすることが重要です。


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