力士はなぜ場所中に鼻をかんだり咳をしない?花粉症や風邪との付き合い方を解説

大相撲

大相撲を見ていると、力士たちは裸同然の姿で土俵に上がっているにもかかわらず、花道や取組前後で鼻をかんだり、激しく咳き込んだりする場面をあまり見かけません。

春場所なら花粉症、冬場なら風邪などに悩まされても不思議ではないだけに、「なぜ平然としているのだろう?」と疑問に思う人も多いようです。

実はこれには、力士ならではの体づくりや相撲文化、さらには“見せ方”の意識が関係しています。

この記事では、力士が場所中に体調不良をあまり表に出さない理由について詳しく解説します。

力士は意外と基礎代謝が高く体温も高い

まず、力士は単純に「寒さに強い」傾向があります。

巨大な筋肉量と体重を維持しているため、一般人より基礎代謝がかなり高く、平熱も高めの人が多いと言われています。

そのため、見た目は裸同然でも、本人たちはそこまで寒さを感じていないケースがあります。

脂肪だけでなく筋肉量も非常に多いため、体温を保ちやすいのです。

また、稽古そのものが激しい運動なので、日常的に体を温める習慣ができています。

実際には花粉症や風邪に悩む力士も多い

もちろん、力士だからといって病気にならないわけではありません。

春場所では花粉症に苦しむ力士もいますし、冬場には風邪やインフルエンザにかかるケースもあります。

ただし、テレビ中継ではそうした場面があまり映らないだけです。

症状 実際の状況
花粉症 鼻水や目のかゆみに悩む力士もいる
風邪 場所中でも軽症なら出場することが多い
咳や鼻水 裏方や控室で対処するケースが多い

実際には、控室や支度部屋でティッシュを使ったり薬を飲んだりしていることもあります。

花道では“見せない”文化がある

相撲には独特の礼儀や美学があります。

花道は単なる通路ではなく、力士が観客に姿を見せる“舞台”でもあります。

そのため、鼻を大きくかんだり、咳き込んだりする行為は極力避ける傾向があります。

特に幕内以上の力士になると、立ち居振る舞いも含めて“力士らしさ”が求められます。

多少体調が悪くても表情に出さないのが一種のプロ意識になっている面もあります。

テレビ中継ではカットされやすい

テレビ放送の影響も大きいです。

中継では基本的に、取組や土俵入りなど“見栄えのする場面”を中心に映します。

そのため、力士が裏で鼻をかんでいたり、咳をしていたりするシーンは映りにくくなっています。

また、NHK中継は比較的落ち着いた演出を重視しているため、生活感の強い場面はあまり流れません。

観客席では見えていても、テレビでは映っていないこともあります。

咳や鼻水よりも“集中”を優先している

相撲は一瞬で勝負が決まる競技です。

そのため、取組前は非常に神経を集中させています。

立合いのタイミングや呼吸、精神状態を整える必要があるため、花道ではなるべく余計な動作を避けようとする力士も多いです。

特に横綱や大関クラスになると、その姿そのものが注目されるため、所作をかなり意識しています。

結果として、一般人よりも“体調不良を見せない”印象になりやすいのです。

それでも近年はマスク姿も増えている

以前に比べると、最近は力士の健康管理もかなり変化しています。

感染症対策の影響もあり、場所入りの際にマスクを着ける力士も珍しくなくなりました。

花粉症対策として鼻炎薬を使ったり、空気清浄機を利用したりする部屋も増えています。

昔の“我慢が美徳”という考え方だけではなく、コンディション管理を重視する流れも強くなっています。

まとめ

力士が場所中に鼻をかんだり咳をしている姿をあまり見かけないのは、単に風邪を引かないからではありません。

基礎代謝の高さや鍛えられた体に加え、相撲独特の礼儀や“見せない文化”、さらにテレビ演出なども関係しています。

実際には花粉症や風邪に悩む力士もいますが、表舞台ではなるべく平静を保とうとしているのです。

そうした部分も含めて、大相撲ならではの世界観と言えるかもしれません。

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