軽量性やクライミング性能を重視した登山ザックの中には、サイドコンプレッションストラップを省略したモデルが存在します。BLUE ICEのドラゴンフライ26のようなシンプルな設計のザックでは、荷物が少ないと内部で動いてしまうことがあります。この記事では、コンプレッションストラップのないザックを使用する登山者が実践している荷物の安定化テクニックを紹介します。
なぜコンプレッションストラップがないと荷物が動くのか
コンプレッションストラップには、ザック全体を圧縮して荷物を背面側へ固定する役割があります。
荷物が少ない状態や容量に余裕がある状態では、歩行時の振動で荷物が左右や上下に移動しやすくなります。これにより重心が不安定になり、疲労や歩きにくさの原因となります。
特にクライミング向けやファストパッキング向けのザックは軽量化を優先するため、ストラップ類を最小限にしているケースが少なくありません。
最も効果的なのは背面側への集中パッキング
コンプレッション機構がないザックでは、パッキングそのものがコンプレッションの代わりになります。
基本は重量物を背面側かつ肩甲骨付近に配置し、軽い荷物で周囲の隙間を埋める方法です。
- 水やクッカーなど重い物は背面側
- ダウンや着替えは周囲の隙間へ
- 頻繁に使わない物は最下部
- 空間をできるだけ作らない
荷物同士を押し合う状態にすることで、内部での移動を大幅に抑えられます。
スタッフバッグを活用すると安定感が向上する
コンプレッションストラップがないザックでは、スタッフバッグの使い方が重要になります。
衣類や防寒着を防水スタッフバッグにまとめ、その空気を抜いて圧縮することで、クッション兼スペーサーとして活用できます。
特にダウンジャケットやレインウェアは隙間埋めに最適です。
実際にウルトラライト系ザックを使う登山者の多くは、スタッフバッグによる内部コンプレッションを行っています。
フォームマットや防寒着を背面フレーム代わりに使う方法
軽量ザックでは、フォームマットや座布団マットを背面側に配置して荷室全体を安定させる方法も一般的です。
例えば折りたたみマットを背面に沿わせ、その前に荷物を詰めることで荷室の形状が固定されます。
これにより荷物の偏りを防ぎ、背負い心地も向上します。
フレームレスザックやアルパインザックでよく採用されるテクニックです。
後付けコンプレッション機構は必要か
バンジーコードやショックコードを後付けする方法もありますが、必ずしも必要とは限りません。
ドラゴンフライ26のようなシンプルなザックは、本来パッキング技術によって安定させることを前提として設計されている場合があります。
| 方法 | 効果 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 背面集中パッキング | 高い | ★★★★★ |
| スタッフバッグ圧縮 | 高い | ★★★★★ |
| フォームマット活用 | 中〜高 | ★★★★☆ |
| 後付けバンジーコード | 中 | ★★★☆☆ |
まずはパッキング方法を見直し、それでも不満が残る場合に後付け改造を検討するのがおすすめです。
軽量ザック利用者の実例
ウルトラライトハイカーやファストパッカーの中には、外部コンプレッションを一切使用せずに数日分の装備を運搬している人もいます。
彼らは荷物を隙間なく詰めることを重視し、むしろコンプレッションストラップに頼らないパッキング技術を習得しています。
実際にはザックの性能よりも、荷物配置の工夫による影響の方が大きいケースが少なくありません。
まとめ
コンプレッションストラップのない登山ザックでは、後付けパーツよりもパッキング技術が重要になります。重量物を背面側へ寄せ、スタッフバッグや防寒着で隙間を埋めることで荷物の移動はかなり抑えられます。
BLUE ICEドラゴンフライ26のような軽量ザックは、そのシンプルさを活かす設計思想を持っています。まずは内部コンプレッションを意識したパッキングを試し、それでも不足を感じる場合にバンジーコードなどの追加を検討するとよいでしょう。


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