『ハイキュー!!』に登場する日向翔陽と影山飛雄の「最高到達点でボールを止めて打つ速攻」は、作中でも特別な武器として描かれています。しかし、バレーボールを詳しく知らない人からすると「普通の速攻より本当に強いのか」「初期の目をつぶって打つような速攻の方が止めにくいのでは」と疑問に感じることもあります。
実際のバレーボールの戦術として考えると、この攻撃は単純に速いだけではなく、ブロックとの駆け引きや攻撃の選択肢を増やす高度な技術です。この記事では、最高到達点で打つ速攻の仕組みや、なぜ強力な武器になるのかを現実のバレーの視点から解説します。
最高到達点で止めて打つ速攻とはどんな攻撃なのか
一般的な速攻は、セッターが低く速いトスを上げ、スパイカーが素早く攻撃するプレーです。相手ブロッカーが準備する時間を奪うことが目的で、バレーボールでは非常に重要な攻撃パターンです。
一方、ハイキューの日向と影山が使う最高到達点での速攻は、スパイカーがジャンプした後、最も高い位置でボールを打てるように調整された攻撃です。
この攻撃の特徴は、単純に速いだけではなく、スパイカーがボールを見る時間を確保しながら、高い打点から攻撃できる点にあります。
最高到達点で打つことの最大のメリットはブロックへの対応力
バレーボールでは、攻撃の高さは大きな武器になります。高い位置から打つことで、相手ブロッカーより上から攻撃できたり、コースを広く選択できたりします。
初期の日向の速攻は、目を閉じてでも打てるほどタイミングを完全に合わせた特殊な攻撃でした。しかし、この攻撃は相手の動きを見て打ち分けることが難しいという弱点もあります。
最高到達点でボールを捉える速攻では、日向自身がボールや相手ブロックを確認できるため、クロス方向に打つ、ブロックの手を避けるなど、より実戦的な判断が可能になります。
初期の速攻と最高到達点の速攻はどちらが強いのか
初期の変人速攻は、相手が対応する前に攻撃を完了できるという圧倒的な速さが魅力でした。特に初見の相手に対しては非常に有効で、ブロックが完成する前に得点できる可能性があります。
しかし、相手チームが慣れてくると、セッターの動きや攻撃のタイミングを読まれるリスクがあります。速い攻撃でも、相手が予測できれば止められる可能性は高くなります。
そのため、現実のバレーボールでは「速さだけ」ではなく、「相手を見ながら選択できる攻撃」が重要になります。最高到達点で打つ速攻は、初期速攻の弱点を補った進化形と考えることができます。
現実のバレーボールでも高さと判断力は重要
実際のトップレベルのバレーボールでは、スパイカーはただ決められた場所に飛ぶだけではありません。セッターとのタイミングを合わせながら、相手ブロックの位置を確認して攻撃しています。
例えば、同じ高さから打てる選手でも、相手ブロックが2枚揃っている場合と、1枚しかいない場合では選択するコースが変わります。
日向の最高到達点での速攻は、現実のバレーで求められる「高さ」「速さ」「判断力」を極端なレベルで表現したプレーと言えます。
影山のトス技術があって成立する特別な攻撃
この速攻が成立する最大の理由は、日向の能力だけではなく、影山の正確なトス技術にあります。
通常、スパイカーが最高到達点でボールを打つには、セッターとスパイカーのタイミングが完璧に合わなければなりません。少しでもズレれば、打点が下がったり、攻撃の威力が落ちたりします。
影山は日向のジャンプの高さや速度を正確に把握し、日向が最も力を発揮できる位置へボールを届けています。これは現実のバレーでも非常に高度なコンビネーションです。
まとめ
ハイキューの日向と影山による最高到達点で止めて打つ速攻は、単純な速攻より必ず強いというものではありません。しかし、現実のバレーボールの考え方では、非常に理にかなった進化した攻撃と言えます。
初期の速攻は「相手に対応する時間を与えない強さ」があり、最高到達点での速攻は「高さと判断力で相手を上回る強さ」があります。
つまり、どちらが優れているかではなく、相手や状況によって使い分けられる攻撃こそが本当に強い武器になります。日向と影山のプレーが特別なのは、速さだけではなく、バレーの高度な駆け引きを可能にしている点にあります。

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