大学生になり弓道歴も4年目になると、自分の射に合った弓を選びたいと考える時期になります。特に鵠心・特作粋・直心3バンブーは人気が高く、それぞれ異なる特徴を持っているため、単純に強い弓を選ぶのではなく、自分の体格や射法、目指す射に合わせて選ぶことが大切です。
この記事では、これら3種類の弓について、引き味・反動・安定性・扱いやすさなど多方面から比較し、16〜18kg程度の弓力を選ぶ際に考えるポイントを解説します。
自分に合う弓を選ぶために確認したいポイント
弓を選ぶ時は、単純に弓力の数字だけを見るのではなく、引いた時の感覚や離れの出やすさ、自分の射の特徴を考える必要があります。
同じ18kgの弓でも、弓の種類によって体感する重さや張り、戻りの速さは大きく異なります。そのため、現在使っている弓のkg数だけを基準にすると、購入後に「思ったより扱いにくい」と感じることがあります。
特に大学生で試合を意識する段階では、威力だけでなく、毎回同じ射を出しやすい安定性も重要になります。
鵠心の特徴|高性能で安定した上級者向けの弓
鵠心は竹弓に近い感覚を持ちながら、合成弓としての安定性も備えていることで知られる弓です。しっかりした反発力と素直な戻りが特徴で、経験を積んだ射手から高い評価を受けています。
引き始めは比較的素直で、勝手側の収まりも良く、離れのタイミングを合わせやすい弓です。特に体の使い方が安定している人ほど、弓の性能を引き出しやすくなります。
一方で、弓の反発力を感じやすいため、まだ手先で引く癖が残っている場合は扱いにくく感じることがあります。肩や背中を使った正しい引き方ができる人向きと言えます。
特作粋の特徴|バランスが良く幅広い射手に対応
特作粋は、扱いやすさと性能のバランスに優れた弓です。極端な癖が少なく、安定した射を作りたい人に向いています。
引き味は比較的滑らかで、会まで持っていきやすい特徴があります。強い反発だけを求めるのではなく、射形を整えながら的中率を高めたい人には扱いやすい選択肢になります。
大学弓道で試合に出ながら長く使うことを考える場合、特作粋は癖が少なく、練習量が多い環境でも疲れにくい点がメリットです。
直心3バンブーの特徴|力強さと竹弓らしい感覚
直心3バンブーは、直心シリーズの力強い反発力に加えて、竹素材を使用することで柔らかさや粘りを感じられる弓です。
直心系らしい押しの強さがあり、矢勢を出しやすいことが特徴です。特に押手をしっかり使える射手の場合、離れで弓の力を効率よく矢に伝えられます。
ただし、反発力が強いため、体の使い方が安定していない場合は弓に負けてしまうことがあります。現在14〜15kg程度の直心3バンブーを経験している場合でも、18kgへ上げる時は慎重に試すことがおすすめです。
16〜18kgを選ぶ時の考え方
現在の経験や体格を考えると、16〜18kgは十分検討できる範囲ですが、急激な弓力アップには注意が必要です。
例えば15kgの弓を安定して引けていても、18kgになると単純に3kg増えるだけではなく、会での負担や離れの難しさが大きく変わります。
身長や体重だけではなく、現在の射で「余裕を持って会を保てるか」「離れで力みが出ないか」を基準に選ぶことが重要です。
| 弓 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 鵠心 | 反発力と安定性が高い | 射が固まり性能を引き出したい人 |
| 特作粋 | 扱いやすくバランス型 | 安定した的中を目指す人 |
| 直心3バンブー | 力強い押しと竹らしい感覚 | 押手が強く矢勢を求める人 |
小さい手の場合に気を付けたい弓選び
手が小さい場合、弓力だけでなく握りや取り懸けの感覚も重要になります。強い弓を選んでも、握りが合わないと余計な力が入り、射に影響します。
特に18kg前後になると、手先で操作しようとすると負担が大きくなります。弓を握り込まず、体全体で引けるかを確認することが大切です。
購入前には可能であれば試射を行い、会での収まりや離れの出しやすさを確認すると失敗が少なくなります。
最終的な弓選びで大切なのは数字より相性
鵠心、特作粋、直心3バンブーはどれも優れた弓ですが、最適な一本は射手によって変わります。
現在までに直心3バンブー15kgや鵠心18kgなどを経験している場合、自分がどの弓で自然に矢が出たかを思い出すことが選択のヒントになります。
試合で安定した的中を狙うなら扱いやすい弓、射の完成度を高めて性能を引き出したいなら高性能な弓を選ぶなど、目的に合わせて考えると自分に合った一本を見つけやすくなります。
まとめ
鵠心・特作粋・直心3バンブーは、それぞれ異なる魅力を持った弓です。鵠心は性能と安定感、特作粋は扱いやすさ、直心3バンブーは力強さと竹らしい感覚が大きな特徴です。
16〜18kgを選ぶ場合は、体格だけではなく、現在の射の安定性や試射した時の感覚を重視しましょう。
最終的には「強い弓」ではなく「自分が自然に良い射を出せる弓」を選ぶことが、長く弓道を続ける上で最も大切です。


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