学生時代は友人やサークル仲間と気軽にテニスができても、就職をきっかけに練習環境が大きく変わる人は少なくありません。特にシングルスを中心にプレーしたい人の場合、社会人テニスサークルを探してみるとダブルス中心の活動が多く、希望に合う場所がなかなか見つからないことがあります。
しかし、社会人になったからといってダブルスを受け入れるしかないわけではありません。シングルス志向なら、一般的な社会人サークルだけに絞らず、個人募集・大会・スクール・地域の競技コミュニティを組み合わせて練習相手を作る方法があります。
社会人テニスサークルでダブルスが多い理由
社会人サークルでダブルスが多い最大の理由は、限られたコートを多人数で利用しやすいからです。例えば2面のコートに12人集まった場合、シングルスなら同時に4人しか試合ができませんが、ダブルスなら8人が入れます。
また、社会人サークルには競技志向だけでなく、運動不足解消や交流を目的とする参加者もいます。そのため、待ち時間を減らしながら多くの人が参加できるダブルスが運営上便利です。
したがって、シングルスを本格的に練習したい人は、一般的な大人数サークルだけで探さないことが重要です。シングルス中心の人には、もっと相性の良い探し方があります。
シングルスをしたい社会人におすすめの練習環境
最も自由度が高いのは、同じくらいのレベルの相手を見つけてコートを2人で予約する方法です。これなら練習内容も試合形式も自由に決められます。
例えば2時間のコートなら、最初の20~30分をショートラリー、ストローク、ボレー、サーブなどに使い、残りをシングルスのポイント練習やセット形式にできます。試合だけでは不足しやすい反復練習も行えるのがメリットです。
| 練習環境 | シングルスのしやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| 個人で練習相手を募集 | 非常に高い | 2人で自由にメニューを組める |
| シングルス中心の小規模サークル | 高い | 競技志向の仲間を作りやすい |
| テニススクール | クラスによる | 技術練習やコーチからの指導に向く |
| 草トーナメント | 非常に高い | 実戦経験を増やせる |
| 一般的な社会人サークル | 低~中 | ダブルス中心の場合が多い |
一番おすすめなのは「シングルス仲間」を個人で作る方法
シングルスが好きなら、必ずしも既存のサークルへ所属する必要はありません。むしろ練習相手を数人確保して、その都度予定の合う人と打つスタイルの方が社会人生活には向いている場合があります。
募集するときは「テニス相手募集」だけではなく、「シングルス練習希望」「レベル○○程度」「ラリー30分+シングルス1時間30分」など、目的を具体的にすると相性の良い相手が見つかりやすくなります。
例えば最初に3~5人ほどシングルス志向の知り合いを作れれば、「今週土曜日に2時間取れました。誰かシングルスしませんか」という形で練習を回せます。1人の固定パートナーだけに依存しないため、仕事の予定が変わりやすい社会人にも向いています。
草トーナメントは試合だけでなく仲間探しにも使える
草トーナメント、いわゆる草トーに定期的に参加するのも非常に有効です。シングルス大会に参加している時点で、対戦相手もシングルスに一定の関心を持っています。
試合後に話が合った相手がいれば、無理のない範囲で普段どこで練習しているのか聞いてみる方法があります。同程度の実力で活動地域も近ければ、その後の練習相手になる可能性があります。
大会を「試合経験を積む場所」と「シングルスプレーヤーとの接点を作る場所」の両方として活用すると、徐々に自分なりのテニスコミュニティを形成できます。
テニススクールに通わないとシングルスは練習できない?
スクールは有力な選択肢ですが、シングルスをするために必須というわけではありません。一般的なグループレッスンでは参加人数の都合からダブルス形式が多くなることもあるため、入会前にレッスン内容を確認した方がよいでしょう。
シングルスを目的にするなら、「シングルス専門クラス」「ゲームクラス」「競技クラス」「トーナメントクラス」などが設けられているスクールを探す方法があります。プライベートレッスンを利用し、シングルスの戦術やフォーム修正だけコーチに見てもらう方法もあります。
例えば月1~2回だけレッスンを受け、そこで課題を確認し、普段は個人で見つけた相手と練習する方法なら、費用を抑えながら技術面のチェックもできます。
市区町村の大会やテニス協会もチェックする
就職後に住む地域が決まったら、市区町村や地域のテニス協会についても調べてみる価値があります。地域によっては一般男子・一般女子、年齢別などのシングルス大会が開催されています。
競技志向のプレーヤーは大会を通じて知り合うことも多く、大規模な交流型サークルよりシングルス志向の人に出会いやすい場合があります。
また、市営・区営などの公共テニスコートは民間施設より比較的利用しやすい料金に設定されていることがあります。勤務先や自宅周辺で予約可能なコートを把握しておけば、自分で練習会を企画しやすくなります。
ダブルスを無理に好きになる必要はない
シングルスとダブルスでは、求められる戦術にかなり違いがあります。シングルスではコートを一人でカバーしながらラリーを組み立てるのに対し、ダブルスではネットプレー、ポーチ、パートナーとの位置関係などがより重要になります。
そのため、シングルスの駆け引きや運動量に魅力を感じる人が、ダブルスに同じ面白さを感じないこと自体は不自然ではありません。趣味としてテニスを続けるのであれば、自分が楽しいと思える種目を中心に環境を作ることも十分可能です。
一方で、ダブルスを完全に避ける必要もありません。練習環境を広げる目的で時々参加したり、ボレーやリターンなど特定技術の練習機会として利用したりする考え方もあります。シングルスを主軸にしながら、必要に応じてダブルスを利用するという位置付けでもよいでしょう。
就職後にシングルス環境を作る具体的な流れ
社会人になってからは、最初から理想的なサークルを1つ見つけようとするより、複数のルートを並行して試す方が効率的です。
- 自宅・勤務先周辺の公共テニスコートを調べる
- シングルス中心のサークルや練習会を探す
- 個人募集で同程度の練習相手を探す
- 地域のシングルス大会や草トーに参加する
- 大会や練習会で知り合った人とのつながりを増やす
- 必要なら競技系スクールや個人レッスンを追加する
この方法なら「毎週決まったサークルへ参加できない」という社会人特有の問題にも対応できます。平日はスクール、休日は個人練習、月に1~2回は大会という組み合わせも可能です。
特に転居を伴う就職の場合は、勤務地と住居が確定してからコートへのアクセスまで含めて探すと、長く続けられる環境を見つけやすくなります。
まとめ
社会人テニスではコートを効率よく利用できることからダブルス中心のサークルが多いものの、シングルスを続けるためにダブルスへ転向する必要はありません。
シングルス志向なら、大人数の社会人サークルだけでなく、個人の練習相手、シングルス練習会、草トーナメント、地域大会、競技系スクールなどを組み合わせるのがおすすめです。特に同程度の実力を持つ練習仲間を数人作れると、社会人になってからも安定してシングルスを続けやすくなります。
学生時代のように所属コミュニティが自動的に練習相手を用意してくれる環境ではなくなりますが、自分で相手とコートを確保するスタイルに切り替えれば、シングルス中心のテニス環境は十分に作れます。


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