男子バレーボールの日本代表とオーストラリア代表は、どちらもアジアを代表する強豪国です。オーストラリアは高い打点と大型選手を生かしたパワーバレーを得意とする一方、日本はサーブ、レシーブ、トランジション、コンビネーションの完成度を武器にしています。
近年の国際大会やアジア選手権の結果まで含めて比較すると、総合力では日本代表のほうが上と評価しやすい状況です。特に2021年アジア男子選手権では日本がオーストラリアにストレート勝ちし、2023年大会では日本がアジア王者になっています。
ただし、バレーボールは高さやサーブによって一試合の流れが大きく変化する競技です。日本が必ず勝つという意味ではなく、オーストラリアの強烈なサーブや高いブロックが機能すれば苦戦する可能性もあります。ここでは両国の現在地と、対戦した場合に重要となるポイントを整理します。
- 結論としては近年の実績なら日本のほうが強い
- 2021年アジア選手権では日本がオーストラリアに3-0で勝利
- 2021年大会の最終順位でも日本が上
- 2023年アジア選手権では日本が優勝
- オーストラリアも過去にはアジア王者になっている
- 2019年大会ではオーストラリアが日本より上だった
- オーストラリア最大の武器は高さとパワー
- 日本は高さだけで戦うチームではない
- 日本の強みはサーブレシーブからの攻撃
- 2021年の対戦でも日本は守備から流れをつかんだ
- 日本とオーストラリアの特徴を比較
- アジア選手権の歴代実績では日本が大きく上回る
- 試合ごとのメンバーによって予想はかなり変わる
- 日本が負けるとしたらどんな展開?
- 日本が勝つとしたらどんな展開?
- 「日本が強い」と「簡単に勝てる」は別
- 2021年大会のデータは日本優勢を示す分かりやすい材料
- まとめ:男子バレー日本対オーストラリアなら日本が本命
結論としては近年の実績なら日本のほうが強い
男子バレー日本代表とオーストラリア代表を近年の国際実績で比較するなら、日本を優位と見るのが自然です。
日本は2021年のアジア男子選手権で準優勝し、2023年大会では決勝で開催国イランを3-0で破って優勝しました。アジアバレーボール連盟によると、日本のアジア選手権優勝はこの時点で通算10回となっています。[参照]
近年は石川祐希、西田有志、高橋藍ら世界のトップリーグでプレーする選手を中心に、アジアだけでなく世界大会でも上位を狙えるチームになっています。そのため日本対オーストラリアなら、日本が本命になる試合が多いと考えられます。
2021年アジア選手権では日本がオーストラリアに3-0で勝利
両国の実力を比較するうえで分かりやすいのが、2021年に千葉で開催された第21回アジア男子選手権です。
準々決勝ラウンドで日本とオーストラリアが対戦し、日本が25-23、25-17、25-23の3-0で勝利しました。この結果、日本は準決勝進出を決めています。[参照]
第1セットと第3セットは接戦でしたが、第2セットでは日本が大きくリードしました。日本は守備が機能し始めてから試合をコントロールしたと当時の中垣内祐一監督も振り返っています。
2021年大会の最終順位でも日本が上
2021年アジア選手権では、日本が決勝まで進出して準優勝しました。優勝はイランです。
一方、オーストラリアは最終順位6位でした。アジアバレーボール連盟の歴代順位では、2021年大会は1位イラン、2位日本、3位中国、4位チャイニーズ・タイペイ、5位カタール、6位オーストラリアとなっています。[参照]
この大会だけを見ても、日本が直接対決と最終順位の双方でオーストラリアを上回っています。
2023年アジア選手権では日本が優勝
日本代表はさらに2023年のアジア男子選手権で優勝しています。
決勝ではイランを25-20、25-18、25-18のストレートで破りました。大会を通じても高い完成度を示し、石川祐希、西田有志、高橋藍らが攻撃の中心となりました。[参照]
アジアの男子バレーではイラン、中国、カタール、オーストラリアなども強豪ですが、この時期の日本はその中でもトップクラスに位置していたと評価できます。
オーストラリアも過去にはアジア王者になっている
ただし、オーストラリアを弱いチームと考えるのは間違いです。
アジア男子選手権では2007年にオーストラリアが優勝しています。また1999年と2001年には準優勝、2019年にも決勝へ進出して準優勝しました。[参照]
つまり歴史的に見れば、オーストラリアは何度もアジア選手権のメダル争いをしてきた強豪国です。日本が格上だから簡単に勝てる、と考えるべき相手ではありません。
2019年大会ではオーストラリアが日本より上だった
両国の力関係は常に日本優位だったわけではありません。
2019年アジア男子選手権ではオーストラリアが準優勝、日本が3位でした。優勝したのはイランです。[参照]
このように数年前までオーストラリアもアジアの最上位争いをしていました。世代交代や招集メンバーによって実力差が変化するため、過去の国名だけで勝敗を判断することはできません。
オーストラリア最大の武器は高さとパワー
オーストラリア男子の伝統的な特徴は大型選手の多さです。
男子バレーでは身長2m前後の選手が珍しくありませんが、オーストラリアも高さを生かしたブロックと高い打点からの攻撃を得意とします。日本にとっては、ネット際で単純な高さ勝負を続けると苦しくなる相手です。
また強いジャンプサーブが連続して入った場合、日本のレセプションを崩して攻撃を単調にさせることもできます。オーストラリアが日本を倒すなら、サーブとブロックが重要な武器になります。
日本は高さだけで戦うチームではない
一方、日本は世界トップクラスのチームと比較すると、必ずしも平均身長で優位になるチームではありません。
その代わり、レセプションから素早く攻撃へ移る能力、セッターを中心としたコンビネーション、ディグからの切り返し、サーブによる崩しなどを組み合わせます。
相手ブロックが完成する前にテンポ良く攻撃したり、ブロックアウトを狙ったりするため、「相手のほうが背が高い=日本が不利」という単純な関係にはなりません。
日本の強みはサーブレシーブからの攻撃
日本がオーストラリア戦で優位に立つためには、相手の強いサーブを安定して返すことが重要になります。
セッターへ高い精度でボールが返れば、中央のクイック、両サイド、バックアタックを使い分けられます。大型ブロッカーでも攻撃場所を絞れなくなるため、日本らしい高速コンビネーションが生きます。
逆にサーブで崩されてハイボールばかりになると、オーストラリアの高さが非常に厄介になります。
2021年の対戦でも日本は守備から流れをつかんだ
2021年アジア選手権の直接対決では、序盤にオーストラリアがトーマス・エドガーを中心に攻撃し、日本は苦戦しました。
しかし日本の守備が機能し始めると試合の主導権が変わり、日本が3セットとも取り切っています。石川祐希は14得点を挙げ、日本の勝利に貢献しました。[参照]
これは日本と大型チームとの典型的な戦い方でもあります。高さそのものを消すことはできませんが、守備から何度も攻撃機会を作ることで相手の決定力を低下させます。
日本とオーストラリアの特徴を比較
| 比較項目 | 日本 | オーストラリア |
|---|---|---|
| 近年のアジア実績 | 非常に高い | 強豪だが日本が近年優勢 |
| 高さ | 世界トップ国と比べると標準〜やや低め | 大型選手が多く強み |
| スピード | 強み | 日本よりパワー型 |
| レシーブ・守備 | 強み | 試合によって波がある |
| ブロック | 組織力で対応 | 高さを生かせる |
| コンビネーション | 非常に多彩 | 高さを生かす攻撃が武器 |
日本はフィジカルだけで押すチームではなく、複数の要素を高いレベルで組み合わせて戦うタイプです。
アジア選手権の歴代実績では日本が大きく上回る
長期的な実績で見ると、日本はアジア男子バレーを代表する国です。
アジアバレーボール連盟の歴代記録によれば、日本は1975年の第1回大会で優勝し、その後も1983年、1987年、1991年、1995年、2005年、2017年、2023年など多くの大会でタイトルを獲得しています。2023年の優勝で通算10度目のアジア王者となりました。[参照]
オーストラリアの優勝は2007年ですが、準優勝や上位進出も複数回あります。そのため歴史的な格では日本が上ですが、オーストラリアもアジアの伝統的強豪という位置づけです。
試合ごとのメンバーによって予想はかなり変わる
代表戦を予想するときには、大会名だけでなく登録メンバーを見ることが非常に重要です。
日本が石川祐希、高橋藍、西田有志など主力をそろえたA代表なのか、若手主体のメンバーなのかによってチーム力は大きく変わります。
同様にオーストラリア側も海外リーグでプレーする主力が招集されているかどうかで別チームのようになります。大会によっては次世代選手中心の編成になることもあるため、過去のランキングだけでは判断できません。
日本が負けるとしたらどんな展開?
日本にとって危険なのは、オーストラリアのサーブが非常によく入る展開です。
レセプションを崩され、サイドへの高いトスばかりになると、相手の大型ブロックと正面から勝負する場面が増えます。そこで連続ブロックや被ブロックが続けば、一気にオーストラリアへ流れが傾く可能性があります。
またバレーは1セット25点という短い勝負なので、数本のサービスエースとブロックだけでセットを落とすことがあります。実力が上のチームでも油断できません。
日本が勝つとしたらどんな展開?
日本にとって理想なのは、まずレセプションを安定させることです。
そこから中央とサイドを使い分け、相手ブロックを分散させます。さらにラリーになったボールを粘り強く拾って切り返し、オーストラリアの大型選手を何度も動かせれば日本のペースになります。
サーブでも相手の攻撃力が高い選手やレセプションに不安がある選手を狙い、単調な攻撃へ追い込めればブロックも機能しやすくなります。
「日本が強い」と「簡単に勝てる」は別
スポーツの対戦予想では、この区別が重要です。
実績、近年の成績、チームの完成度を総合すれば日本優勢と評価できます。しかし、バレーでは世界ランキング上位国が下位国に敗れることもあります。
そのため「どちらが強い?」なら日本、「日本が絶対勝つ?」ならそうとは限らない、という回答になります。
2021年大会のデータは日本優勢を示す分かりやすい材料
| 項目 | 日本 | オーストラリア |
|---|---|---|
| 2021年直接対決 | 3-0勝利 | 0-3敗戦 |
| 2021年アジア選手権 | 2位 | 6位 |
| 2023年アジア選手権 | 優勝 | 本大会最終順位表に不在 |
| アジア選手権優勝歴 | 10回 | 1回 |
少なくとも近年のアジア選手権の結果では、日本が明確に優位に立っています。[参照:AVC]
まとめ:男子バレー日本対オーストラリアなら日本が本命
男子バレーボールの日本代表とオーストラリア代表を比較すると、近年の実績では日本代表のほうが強いと評価するのが妥当です。
2021年アジア男子選手権の直接対決では、日本がオーストラリアを25-23、25-17、25-23の3-0で破りました。その大会で日本は準優勝、オーストラリアは6位でした。[参照]
さらに日本は2023年大会でイランを3-0で破ってアジア王者となり、通算10回目のアジア選手権優勝を達成しています。[参照]
したがって、両国が主力に近いメンバーで対戦するなら、現在の評価では日本が勝利候補になると考えられます。
ただしオーストラリアは2007年アジア王者で、2019年にも準優勝した実績を持つ強豪です。高さ、ブロック、強烈なサーブが機能したときには日本にとって厄介な相手になります。
日本がレセプションを安定させて高速コンビネーションを使える展開なら日本有利、オーストラリアがサーブで崩して高さ勝負へ持ち込めば接戦になる可能性があります。つまり、基本評価は日本優勢。ただしオーストラリアも十分警戒が必要な相手というのが、過去のアジア選手権の実績から見た最も現実的な評価です。


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