シングルスの試合で迷いやすいルールの一つが、サーブを失敗したときの扱いです。特に初心者の場合、「1回目のサーブを失敗すると相手に1点入るのか」「もう一度サーブできるのか」が分かりにくいことがあります。
ただし、これは競技によってルールが大きく異なります。テニスでは原則として2回のサーブ機会がありますが、バドミントンや卓球では基本的にサーブを失敗すると相手の得点になります。ここではシングルスにおけるサーブの基本ルールを競技別に分かりやすく整理します。
テニスのシングルスはサーブを2回打てる
テニスでは、1ポイントを開始するときに原則としてサーブを2回まで試すことができます。1回目を「ファーストサーブ」、1回目がフォルトになった後に打つ2回目を「セカンドサーブ」と呼びます。
したがって、ファーストサーブがサービスボックスに入らなかっただけでは相手の得点にはなりません。フォルトとなり、サーバーにはセカンドサーブを打つ機会が残っています。
例えばファーストサーブがネットに掛かって正しいサービスボックスへ入らなかった場合はフォルトです。その後のセカンドサーブが正常に入れば、そのままラリーが始まります。
テニスでは2回連続で失敗すると相手のポイントになる
ファーストサーブに続いてセカンドサーブもフォルトになると「ダブルフォルト」です。この場合はサーバーがそのポイントを失い、レシーバー側に1ポイントが与えられます。
つまり、「1回失敗したら相手に1点入り、そのうえでもう一度サーブできる」という仕組みではありません。1回目のフォルトだけなら得点は動かず、2回目のサーブに進むというのが重要なポイントです。
| テニスの状況 | 結果 |
|---|---|
| ファーストサーブ成功 | そのままラリー開始 |
| ファーストサーブがフォルト | 得点は動かずセカンドサーブへ |
| セカンドサーブ成功 | そのままラリー開始 |
| 2回ともフォルト | ダブルフォルトで相手のポイント |
「レット」ならサーブをやり直せる場合がある
テニスでは、サーブがネットに触れた場合でも、必ずフォルトになるとは限りません。ネットに触れたボールが正しいサービスボックスに入るなど、規則上「レット」となるケースではサーブをやり直します。
例えばファーストサーブがレットになった場合、そのサーブをやり直すため、それだけでセカンドサーブになるわけではありません。フォルトとレットを混同しないことが大切です。
試合を始めたばかりの人は「ネットに触れた=全部失敗」と覚えるより、フォルト・ダブルフォルト・レットの3つを区別するとサーブのルールを理解しやすくなります。
バドミントンのシングルスではサーブの2回制はない
一方、バドミントンにはテニスのような「ファーストサーブを失敗してもセカンドサーブがある」という仕組みはありません。現在一般的に採用されているラリーポイント制では、サーブ側がフォルトをすると相手側の得点となり、次のサーブ権も相手へ移ります。
そのため、シングルスという言葉だけではサーブを何回打てるのかは判断できません。テニスのシングルスなら原則2回、バドミントンなら基本的に1回という違いがあります。
また、バドミントンでは自分の得点が偶数なら右側、奇数なら左側のサービスコートからサーブするという位置のルールもあります。初心者はサーブ回数と合わせて覚えておくと試合を進めやすくなります。
卓球もサーブを普通に失敗すれば相手の得点になる
卓球もテニスのように「1回失敗したので、もう一度サーブ」というルールではありません。正しいサービスができずフォルトとなれば、基本的には相手の得点です。
ただし卓球にもレットがあり、規則上レットになるサービスについては得点を付けずにやり直します。例えば、正しく出されたサービスがネットアセンブリに触れた後、それ以外は正規のサービスとなっている場合などが代表例です。
このため、「サーブを失敗したときにもう一度打てる」という現象だけを見ると似ていますが、通常の失敗に対するセカンドサーブなのか、レットによるやり直しなのかでは意味がまったく異なります。
競技名を確認するとサーブの疑問は解決しやすい
「シングルス」は1対1で行う試合形式を表す言葉であり、テニス、バドミントン、卓球など複数の競技で使用されています。そのため「シングルスのサーブは何回?」という疑問では、最初に競技を特定する必要があります。
特にテニスとバドミントンはどちらにもシングルスとダブルスがありますが、サーブを失敗した際の扱いは異なります。学校の授業や部活動でルールを覚える際にも、別のラケット競技のルールと混同しないよう注意しましょう。
なお、大会や授業などでは採用される規則や運用を事前に確認することも重要です。公式競技に出場する場合は、各競技団体が公表している最新の競技規則を確認すると確実です。
まとめ|テニスなら1回目のサーブ失敗だけでは相手の得点にならない
シングルスのサーブを失敗した場合の扱いは競技によって異なります。テニスではファーストサーブがフォルトになっても相手のポイントにはならず、セカンドサーブを打つことができます。2回連続でフォルトするとダブルフォルトとなり、そこで相手のポイントになります。
一方、バドミントンや卓球では通常のサーブ失敗に対してテニスのようなセカンドサーブはありません。したがって、サーブの回数を覚えるときは「シングルスだから何回」と考えるのではなく、どの競技のシングルスなのかを基準にすることが大切です。
まずはテニスなら「1回目のフォルト→セカンドサーブ→2回目もフォルトなら相手のポイント」という流れを覚えておけば、初心者でも試合中に迷いにくくなります。


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