テニスやバドミントン、卓球などのダブルスでは、シングルス以上にパートナーとの相性が試合内容を左右します。技術が高い人だから必ず組みやすいとは限らず、反対に多少ミスが多くても「またこの人と組みたい」と思われる人もいます。
実際に「二度と一緒に組みたくない」と思われやすいのは、単純にプレーが下手な人ではありません。ミスした味方を責める、勝手にプレーを決める、声をかけない、機嫌を態度に出すなど、ペア競技としての信頼関係を壊してしまう人の方が避けられやすい傾向があります。
ここでは、ダブルスで敬遠されやすいタイプと、逆に「また組みたい」と思われる人の特徴を、試合中の具体例を交えながら整理します。
- 一番嫌われやすいのは味方のミスを責める人
- 自分がミスすると言い訳する人も組みにくい
- 勝手に作戦を決める人
- アドバイスが多すぎる人
- 声をまったくかけない人
- ミスした瞬間に機嫌が悪くなる人
- ボールを全部取りに来る人
- 逆に「全部任せる人」も困る
- センターボールで譲り合いが頻発する人
- パートナーの得意技を信用しない人
- 自分だけ目立とうとする人
- ミスを恐れて消極的になる人
- サーブやリターンの準備が極端に遅い人
- 相手ペアへの態度が悪い人
- 試合後にすべて味方のせいにする人
- 技術が低いこと自体は「組みたくない理由」になりにくい
- 組みやすい人はミスの後の対応がうまい
- 「ナイス」は結果だけでなく挑戦にも使える
- 試合前に確認しておくと揉めにくいこと
- 初めて組む相手では「指示」より「質問」が使いやすい
- 相性が悪いことと人間性が悪いことは別
- こんな人なら「また組みたい」と思われやすい
- まとめ|一番組みたくないのは「ミスする人」ではなく「味方を萎縮させる人」
一番嫌われやすいのは味方のミスを責める人
ダブルスで最も雰囲気を悪くしやすいのが、パートナーのミスに対して露骨に不満を示すタイプです。
例えばリターンミスをした直後にため息をつく、首をかしげる、ラケットを叩く、「そこは入れてよ」と言うといった行動です。本人は独り言のつもりでも、パートナーにはかなり強いプレッシャーになります。
ダブルスでは誰でもミスをします。しかも「自分のミスだけは仕方ないが、相手のミスは許せない」という態度は非常に目立ちます。技術が高くても、こうした人とは長い試合を一緒に戦いたいと思われにくいでしょう。
自分がミスすると言い訳する人も組みにくい
味方のミスを責める一方、自分がミスしたときには風や照明、ボール、コートなどのせいにする人もいます。
例えばネットミスした直後に「今のボール変だった」、アウトした後に「風が急に来た」などと言い続けるケースです。もちろん本当に環境の影響を受ける場面はありますが、毎回続くと責任を引き受けない人という印象になります。
組みやすい人は、自分がミスしたときに短く「ごめん」「次いこう」と切り替えます。この一言だけでパートナーはかなり楽になります。
勝手に作戦を決める人
ダブルスではサービスのコース、前衛の動き、守備位置など、ペアで共有した方がよい場面が多くあります。
ところが一方的に「次ポーチ出るから」「全部ストレート守って」「ロブは禁止」などと決めてしまう人がいます。作戦自体が正しくても、パートナーの得意不得意を無視するとチームとして機能しません。
特に競技レベルが近い同士なら、命令ではなく「次センター多めにする?」「前出ても大丈夫?」と確認する方がスムーズです。ダブルスでは正しい作戦より、二人が理解して実行できる作戦の方が重要です。
アドバイスが多すぎる人
親切心からでも、ポイントのたびに技術指導を始める人は敬遠されることがあります。
「もっと前で取った方がいい」「ラケット面が上向いてる」「足が止まってる」「サーブのトスが低い」と毎回言われると、試合中なのにレッスンを受けているような感覚になります。
特に相手から求められていないアドバイスは注意が必要です。試合中は技術を大幅に直すより、「次はセンター狙おう」程度のシンプルな確認に留めた方がよい場合が多いでしょう。
声をまったくかけない人
反対に、ほとんどコミュニケーションを取らない人も組みにくいと感じられることがあります。
ポイントを取っても無反応、失点しても無言、チェンジコートでも一言もないという状態では、パートナーは「怒っているのかな」「自分と組むのが嫌なのかな」と不安になります。
大声で盛り上げる必要はありません。「ナイス」「ドンマイ」「次いこう」「お願いします」程度でも十分です。短い声かけがあるだけで、二人で試合をしている感覚が生まれます。
ミスした瞬間に機嫌が悪くなる人
言葉で責めなくても、態度に出るタイプもあります。
例えば味方がミスすると急に無表情になる、背中を向ける、ボールを乱暴に拾う、次のポイントまで話さなくなるといった行動です。
このタイプは本人が「何も言っていないから責めていない」と思っていても、パートナーには十分伝わります。ダブルスでは感情の変化が近い距離で見えるため、無言の不満もプレーへ影響しやすくなります。
ボールを全部取りに来る人
積極的なプレーは大切ですが、味方の守備範囲まで毎回横取りする人も組みにくいタイプです。
例えば明らかに後衛が打つボールなのに前衛が無理に触り、ミスするケースです。逆にペアが構えているボールを後ろから奪うように打つこともあります。
こうしたプレーが続くと、パートナーは「どこまで自分が触ってよいのか分からない」状態になります。最終的には動けなくなり、本来取れるボールまで見送るようになることがあります。
逆に「全部任せる人」も困る
横取りする人とは反対に、「自分はミスしたくない」という理由で難しいボールを全部パートナーへ任せるタイプもいます。
センターへ来たボールを毎回避ける、ロブを追わない、ネット際のボールへ出ないなどが続くと、一人が二人分のコートを守ることになります。
技術的に難しい場合は仕方ありませんが、「これは自分が取る」という意思を見せることが大切です。取れなかったとしても、動いてくれるパートナーの方が組みやすく感じられます。
センターボールで譲り合いが頻発する人
ダブルスでは二人の間へ来るボールの処理が重要です。ここで毎回どちらも打たずに見送ってしまうと失点が増えます。
原因の多くは技術ではなくコミュニケーション不足です。「センターはフォア側優先」「ロブは後衛が取る」など簡単なルールを決めるだけでも改善します。
「お互い分かるだろう」と思っていると意外にズレます。組みやすいペアほど、試合前に数十秒でも担当範囲を確認しています。
パートナーの得意技を信用しない人
ダブルスでは、二人が同じプレースタイルである必要はありません。
例えば一人はネットプレーが得意で、もう一人はストロークが得意という組み合わせもあります。それなのに「前に出ないで」「ロブ打たないで」「スライスは禁止」など、自分の好きな戦い方だけを押し付けると強みを消してしまいます。
組みやすい人は「自分が何をしたいか」だけではなく、「相手が何を得意としているか」を利用します。これは戦術的にも有利です。
自分だけ目立とうとする人
草大会やサークルでも、「自分が決めたい」という意識が強すぎる人はいます。
簡単なボールまで強打し、エースを狙ってミスする。チャンスボールではパートナーより先に突っ込む。ポイントを取ると自分だけの手柄のように振る舞う。こうしたプレーが続くとペア競技らしさがなくなります。
ダブルスでは、味方が相手を崩し、自分が最後に決める場面も多くあります。ウィナーを打った人だけがポイントを作ったわけではありません。
ミスを恐れて消極的になる人
一方で、「迷惑をかけたくない」と思うあまり、極端に安全なプレーだけをする人もいます。
例えばチャンスボールでもただ返す、前衛なのに一度もポーチへ出ない、アウトが怖くて短いボールしか打たないといったケースです。
もちろん無謀な攻撃よりはよいのですが、ダブルスは二人で相手へプレッシャーをかける競技です。適度に自分の役割を果たす積極性も必要です。
サーブやリターンの準備が極端に遅い人
プレー以外のテンポも意外に大切です。
毎回長時間ボールをつく、ポイント間に延々と話す、相手が準備しているのに気付かないといった行動が続くと、味方も集中を維持しにくくなります。
反対に急ぎすぎる必要もありません。ペアの呼吸を合わせながら、一定のリズムで進められる人は組みやすいと感じられます。
相手ペアへの態度が悪い人
味方には優しくても、対戦相手への態度が悪い人と組みたくないという人も少なくありません。
際どい判定でもめる、相手のミスを必要以上に喜ぶ、挑発的な声を出す、セルフジャッジで不公平な判定をするなどです。
自分まで同類と思われる可能性があるため、パートナー側はかなり居心地が悪くなります。特に趣味の大会では、勝敗以上にフェアプレーを重視する人も多いでしょう。
試合後にすべて味方のせいにする人
負けた後の一言で「もう組みたくない」と思われることもあります。
「リターン入れてくれたら勝ってた」「前衛で決めてほしかった」「今日はこっちがカバーしすぎた」といった発言です。
ダブルスの勝敗は二人の結果です。試合を振り返るなら「センターの処理を次は決めよう」「自分もリターン悪かった」と二人の改善点として話す方が建設的です。
技術が低いこと自体は「組みたくない理由」になりにくい
意外に思われるかもしれませんが、技術不足そのものは致命的ではありません。
初心者ならミスが多いのは当然です。それでも一生懸命ボールを追い、ミスしたら切り替え、味方の好プレーを喜べる人なら「また組もう」と言われることがあります。
反対に圧倒的に上手くても、パートナーを見下す人とは組みたくないという人は多いでしょう。ダブルスでは技量以上に「一緒にプレーしやすいか」が大きな評価軸になります。
組みやすい人はミスの後の対応がうまい
良いパートナーは、ミスをしない人ではありません。ミスした後の空気を悪くしない人です。
例えばパートナーが簡単なボレーをミスしても「惜しい、次次」と一言。それだけで失点を引きずりにくくなります。
また自分がミスしたときには「ごめん、今の自分」と短く認めます。必要以上に謝り続けないことも大切です。何度も謝られると、今度は相手が気を遣ってしまいます。
「ナイス」は結果だけでなく挑戦にも使える
パートナーとの関係を良くする声かけとして、「ナイス」は非常に便利です。
ポイントを取ったときだけでなく、ポーチへ出たけれど惜しくもミスした場面で「ナイストライ」と言えば、次も積極的に動きやすくなります。
ダブルスでは、成功した結果だけを褒めるより、良い判断や積極性も評価するとペア全体のプレーが良くなることがあります。
試合前に確認しておくと揉めにくいこと
| 確認項目 | 簡単な例 |
|---|---|
| センターボール | 基本はフォア側が取る |
| ロブ | 抜かれたら後衛がカバー |
| ポーチ | 積極的に出てよいか確認 |
| サービス | センター・ワイドなど狙いを共有 |
| 苦手ショット | バック側が苦手など事前共有 |
全部細かく決める必要はありません。初めて組む相手なら、センターとロブの担当だけでも確認するとかなりプレーしやすくなります。
初めて組む相手では「指示」より「質問」が使いやすい
相手のことがまだ分からない段階では、自分の戦術を押し付けないことが重要です。
例えば「ポーチ多めに出ても大丈夫?」「ロブ来たら自分が追おうか?」と質問すれば、相手も希望を伝えられます。
同じ内容でも「ポーチ出るから後ろ守って」と言うより柔らかく、自然にコミュニケーションを取れます。
相性が悪いことと人間性が悪いことは別
どちらも感じの良い人なのに、なぜかダブルスでは噛み合わないケースもあります。
二人とも前衛へ出たい、二人とも守備型で決め手がない、得意コースが重なるなど、純粋にプレースタイルの相性が原因の場合があります。
その場合は相手を悪いパートナーと決めつける必要はありません。「良い人だけど競技的には別の人と組んだ方が合う」という組み合わせも普通にあります。
こんな人なら「また組みたい」と思われやすい
| 組みにくい人 | 組みやすい人 |
|---|---|
| 味方のミスを責める | すぐ切り替えて声をかける |
| 作戦を一方的に決める | 相談して決める |
| 無言で不機嫌になる | 短く前向きな声をかける |
| ボールを全部取りに行く | 守備範囲を共有する |
| 自分のミスを言い訳する | 自分のミスを認めて切り替える |
| 勝つことだけを重視 | ペアとして戦うことを重視 |
結局のところ、「また組みたい」と思われる人は、パートナーを安心させる人です。
安心してプレーできれば、普段より積極的なショットにも挑戦できます。反対にミスを責められる環境では、ミスを避けようとして消極的になり、本来の実力を発揮できなくなることがあります。
まとめ|一番組みたくないのは「ミスする人」ではなく「味方を萎縮させる人」
ダブルスで「二度と一緒に組みたくない」と思われやすいのは、単純に技術が低い人ではありません。
味方のミスを責める、不機嫌になる、一方的に指示する、ボールを全部取る、試合後に敗因をパートナーへ押し付けるといった行動の方が、ペアとしては大きな問題になります。
逆に、多少ミスが多くても「ナイス」「ドンマイ」「次いこう」と声をかけ、自分のミスも素直に認め、作戦を相談できる人は組みやすいと感じられます。
ダブルスでは自分一人が最高のプレーをすることより、パートナーが普段通り、あるいは普段以上にプレーできる環境を二人で作ることが重要です。
技術的な相性によって組み合わせが合わないことはありますが、それとは別に、相手を尊重して気持ちよくプレーできる人であれば「また組みたい」と思われる可能性は高くなります。ダブルスの良いパートナーとは、ポイントをたくさん決める人だけではなく、ミスしたときにも二人で次のポイントへ進める人だと考えると分かりやすいでしょう。


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