都市対抗野球では、JR東日本(東京都)とJR東日本東北(仙台市)がともに出場することがあり、同じJR東日本グループということから「応援曲も同じなのでは?」と感じることがあります。特にJR東日本の名物チャンステーマとして知られる「JRファイヤー」が、JR東日本東北の応援でも演奏されるのかは気になるポイントです。
結論から整理すると、JRファイヤーはJR東日本野球部の公式チャンステーマとして掲載されていますが、JR東日本東北が通常使用するチャンステーマとして確認できる曲は別にあります。少なくともJR東日本東北の2025年公式応援資料では、「チャンスJR」と「ベニーランド」がチャンステーマとして掲載されており、JRファイヤーは掲載されていません。
そのため、同じ会社名を冠するチームではあっても、JR東日本東北がJR東日本とまったく同じ応援プログラムを使用しているわけではありません。ここではJRファイヤーの位置づけと、JR東日本東北の都市対抗での応援曲について整理します。
JRファイヤーはJR東日本野球部の正式なチャンステーマ
JR東日本の公式野球部サイトでは、応援曲の一つとして「JRファイヤー」が掲載されています。さらに単なる攻撃曲ではなく、「JR東日本チャンステーマ JRファイヤー」と明記されています。
JR東日本の応援では、チャンスになると「1・2・3 JRファイヤー!」という掛け声から始まり、タオルを回しながらスタンド全体で盛り上がるのが定番です。都市対抗野球でも特に知名度の高い社会人野球の応援の一つになっています。[参照:JR東日本野球部 応援歌・応援曲]
つまりJRファイヤーは、広い意味で「JR系ならどこでも使う共通応援曲」というより、まずJR東日本野球部の代表的なチャンステーマとして位置づけられている曲です。
JR東日本東北には独自のチャンステーマがある
一方、JR東日本東北が2025年に公開した都市対抗向けの公式資料を見ると、チャンステーマとして「チャンスJR」と「ベニーランド」が掲載されています。
「チャンスJR」はJR東日本東北のオリジナル曲で、資料には作詞・作曲者まで記載されています。また「ベニーランド」は仙台の遊園地・八木山ベニーランドのテーマ曲を使用した応援で、東北楽天ゴールデンイーグルスから提供されたものとして紹介されています。[参照:JR東日本東北 2025都市対抗応援資料]
この資料にはJRファイヤーの記載がありません。そのため少なくとも通常の公式応援曲としては、JR東日本東北はJR東日本とは異なるチャンステーマを持っていると判断できます。
同じJR東日本でも野球部は別チーム
JR東日本とJR東日本東北は企業としてのつながりはありますが、社会人野球では別々のチームとして活動しています。
| チーム | 都市対抗での都市表記 | 代表的なチャンステーマ |
|---|---|---|
| JR東日本 | 東京都 | JRファイヤー |
| JR東日本東北 | 仙台市 | チャンスJR、ベニーランドなど |
選手、監督、野球部の運営、応援団の構成などもそれぞれ別です。そのため応援曲についても「JR東日本で使われているから東北でも当然使われる」という関係にはなっていません。
都市対抗では企業色だけでなく地域色も重要です。仙台市代表のJR東日本東北では、宮城・仙台らしさを取り入れた曲や演出が多く使われています。
共通して使用される曲もある
完全に別の応援というわけでもありません。同じJR東日本グループということから、共通している曲も存在します。
代表的なのがJR東日本の社歌「明け行く空に」と、応援歌「友よ立ち上がれ」です。JR東日本東北の公式資料にもこの2曲が掲載されています。
つまり、会社として共通する社歌・応援歌は共有しつつ、野球の攻撃時やチャンス時に使う曲には各野球部の独自性があるという構成だと考えると分かりやすいでしょう。
JR東日本東北で有名なのは「ベニーランド」
JR東日本東北の応援を初めて見る場合、特に覚えておきたいのが「ベニーランド」です。
仙台市の八木山ベニーランドのCMソングとして非常に有名なメロディーを利用しており、JR東日本東北ではチャンステーマとして使用されています。公式資料にも歌詞付きで掲載されています。
地域色が強いため、都市対抗野球が「企業対抗」であると同時に「都市対抗」であることを感じられる応援です。東京のJR東日本がJRファイヤーで盛り上がるのに対し、仙台のJR東日本東北にはベニーランドがある、という違いも観戦の面白さです。
2024年には楽天のチャンステーマも大きな話題に
JR東日本東北は2024年の都市対抗でも、東北楽天ゴールデンイーグルスに関連する応援を積極的に使用しました。
実際に都市対抗の応援では「レッツゴーわっしょい」から「ベニーランド」へつなぐ応援が行われています。プロ野球の楽天ファンなら聞き覚えのある曲が、社会人野球の東京ドームで流れるという独特の光景になりました。
JR東日本東北は2024年大会で準優勝しており、試合だけでなく応援も大きな注目を集めました。[参照:2024都市対抗 JR東日本東北応援]
JR東日本東北の応援は毎年同じとは限らない
社会人野球の応援で注意したいのは、使用曲が永久に固定されているとは限らないことです。
都市対抗ではその年の企画、新曲、地域とのコラボレーションなどによって応援内容が変化することがあります。JR東日本東北も近年は応援曲を入れ替えたり、楽天イーグルス関連曲を取り入れたりしており、年度による変化が比較的大きいチームです。
したがって、「過去に使っていなかったから今後も絶対にJRファイヤーを演奏しない」とまでは断定できません。特別演出や応援団同士の交流などで演奏される可能性まで否定することはできませんが、通常のチャンステーマとしてJRファイヤーを使用するチームはJR東日本、と整理するのが現時点では適切です。
2026年のJR東日本東北は8月29日に都市対抗初戦
第97回都市対抗野球大会では、JR東日本東北は2026年8月29日14時から東京ドームで信越硬式野球クラブと初戦を行う予定です。[参照:JREメディア 第97回都市対抗野球]
2026年8月28日時点では今年の都市対抗で実際にどの曲が演奏されるかは、試合が始まってみなければ分からない部分もあります。都市対抗では毎年、新しい応援企画が披露されることがあるためです。
ただし2025年の公式資料に基づけば、「チャンスJR」「ベニーランド」などがJR東日本東北の基本的なチャンステーマとして確認できます。JRファイヤーを目的に観戦するなら、JR東日本の試合の方が確実性は高いでしょう。
JR東日本とJR東日本東北の両方を見ると違いが面白い
都市対抗では、JR東日本とJR東日本東北の両チームが同じ大会に出場することがあります。
両方を見ると、社歌など共通する「JR東日本らしさ」がありながら、攻撃中の選曲やチャンステーマ、演出にはかなり違いがあることが分かります。
JR東日本ではJRファイヤーのタオル回しが大きな見どころです。一方のJR東日本東北では、仙台・宮城の地域性を前面に出したベニーランドなどが大きな特徴になっています。
「JRファイヤーが流れるか」を見分ける方法
都市対抗を現地観戦するときは、その年に配布される応援パンフレットやチーム公式資料を見る方法があります。
JR東日本の場合は公式サイトにJRファイヤーを含む応援曲が掲載されています。JR東日本東北も都市対抗前に選手名鑑や応援歌を掲載した資料を公開することがあります。
また都市対抗では毎日新聞SPORTSチャンネルなどで応援席の映像が配信される年もあります。過去大会の映像を見ると、各チームがどの場面でどの応援を使っているのか確認できます。
JR東日本東北の応援で注目したいポイント
JRファイヤーの有無だけでなく、JR東日本東北の応援には複数の見どころがあります。
- JR東日本の社歌「明け行く空に」
- JR東日本応援歌「友よ立ち上がれ」
- オリジナルチャンステーマ「チャンスJR」
- 仙台らしさのある「ベニーランド」
- 東北楽天ゴールデンイーグルスに関連する応援
- 鉄道会社らしい制服や演出
- 仙台・宮城を意識した地域色のあるパフォーマンス
都市対抗ではグラウンドの勝敗と同じくらい、こうした各企業・各都市の応援文化を楽しみに観戦しているファンもいます。
まとめ|JR東日本東北ではJRファイヤーが通常チャンテとは確認できない
JRファイヤーはJR東日本野球部が公式サイトで「JR東日本チャンステーマ」として紹介している名物応援です。都市対抗でもチャンス時に頻繁に演奏され、JR東日本を代表する応援として定着しています。[参照:JR東日本野球部]
一方、JR東日本東北の2025年公式資料に掲載されているチャンステーマは「チャンスJR」と「ベニーランド」で、JRファイヤーは通常のチャンステーマとして掲載されていません。[参照:JR東日本東北公式資料]
したがって、JR東日本東北だからJRファイヤーも当然演奏する、という理解ではなく、JR東日本とJR東日本東北はそれぞれ独自の野球応援を持っていると考えるのが分かりやすいでしょう。
ただし社歌「明け行く空に」や応援歌「友よ立ち上がれ」など、同じJR東日本グループとして共通する曲もあります。共通部分と各チーム独自の部分が混在しているのが特徴です。
また都市対抗の応援曲は年度ごとに追加・変更されることがあります。2026年のJR東日本東北は8月29日に初戦を予定しているため、その年だけの新しい応援や特別な選曲が登場する可能性もあります。少なくとも過去の公式資料を基準にするなら、JRファイヤーを確実に聴きたい場合はJR東日本の応援席、JR東日本東北ではチャンスJRやベニーランドを楽しみにする、という見方が適切です。


コメント