プロ格闘家として活動している知人が、試合のファイトマネーがなく、会場までの交通費も自費で、さらに1万円〜2万円のチケットを10人以上売らないと次の試合に呼ばれないという状況に直面しているとのこと。これがプロ格闘家の待遇として一般的なものなのか、詳しく見ていきましょう。
プロ格闘家のファイトマネーの実態
多くのプロ格闘家は、試合のファイトマネーが数万円程度であることが一般的です。例えば、キックボクシングの選手は、ファイトマネーが3万〜4万円ほどで、勝敗によるボーナスはなく、試合数も年間3〜4回程度です。これにより、年間の収入が20万円程度となることもあります。さらに、ジムへの支払いが年間12万円、プロライセンスの更新費用が年間5000円かかるため、手元に残る金額はわずかです。
チケットノルマの存在
試合の収入が限られているため、多くのプロ格闘家はチケットの販売を通じて収入を得ています。チケットの販売手数料は、選手自身が手売りした分の40%をもらえる仕組みとなっており、例えばチケット代が7000円の場合、1枚につき約3000円の収入となります。しかし、一般客のチケット代は「運営費用に回す必要がある」とされ、選手の取り分はないことが多いです。
ノルマ達成のプレッシャー
所属ジムからのノルマ達成のプレッシャーが強いことも、プロ格闘家の待遇の一環といえます。試合に出場するためには、一定数のチケットを売らなければならないというルールが存在し、これが選手にとって大きな負担となっています。特に、試合のファイトマネーが少ない場合、このノルマ達成が生活のための重要な収入源となります。
まとめ
プロ格闘家の待遇は、試合のファイトマネーが少なく、チケット販売による収入が重要な位置を占めるというのが現実です。これが一般的な状況であり、選手にとっては大きな負担となっています。今後、プロ格闘家の待遇改善が進むことが期待されます。
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