大学の正規柔道部に所属し、4年間本格的に稽古を積むと、技術面だけでなく精神面でも大きく成長します。その中で、いわゆる「絞め落とし」も避けて通れない経験の一つになることがあります。本記事では、大学柔道部での稽古内容やその中で起き得る実体験をもとに、安全への配慮や心構えについても紹介します。
大学柔道部の稽古内容とは?
大学の柔道部では、週に複数回の実戦的な稽古が行われ、乱取り(スパーリング)や寝技の反復練習も多く取り入れられます。全国大会やリーグ戦などを目指す強豪校では、稽古の強度は非常に高く、時にプロ顔負けのトレーニングが行われることもあります。
とくに寝技の稽古では、絞め技や関節技を正確にかけ合うことが求められるため、技を仕掛ける側も受ける側も高い集中力と判断力が必要です。
「絞め落とし」は日常的に起こるのか?
絞め落としとは、首を絞められて失神してしまう状態を指します。大学柔道部の稽古でも、意図せず絞め落とされてしまうケースは実際にあります。ただし、これは常に起こるわけではなく、あくまで瞬間的な反応の遅れや、技の切れが鋭かった場合などに限られます。
筆者が取材した複数の元大学柔道部員によると、「年に1〜2回は絞め落ちる人がいる」「自分も1回は経験した」といった声がありました。つまり、4年間の稽古の中で一度は経験する可能性があるのは事実です。
安全管理とタップの重要性
大学柔道部では、安全管理が極めて重要視されています。絞め技を受けた際は、無理をせずすぐにタップ(相手の身体や畳を叩く)することが大切です。指導者も、選手に「我慢するな」「すぐにタップせよ」と強調します。
また、上級生や先輩たちが技をかける際にも、稽古相手の状態をよく観察し、無理に技を極めないよう配慮する文化が根付いているところが多いです。
実体験から学ぶ柔道のリスクと魅力
ある大学柔道部出身者は、初めて絞め落とされたときの体験を次のように語っています。「目が覚めたとき、まるで一瞬夢を見ていたような感覚でした。怖さはあったけど、柔道の奥深さを感じた出来事でもありました」。
一方で「無理をしないことの大切さを学んだ」「先輩の優しさで技を緩めてもらって助かった」といった前向きな声も多く聞かれました。
まとめ:絞め落としは稽古の一環であり、成長の通過点
大学柔道部での4年間の中では、絞め技による「絞め落とし」を経験する可能性はゼロではありません。しかし、それはあくまで稽古中に起こり得る現象であり、正しい知識と安全意識を持てば、大きなリスクにはなりにくいものです。
柔道は技術だけでなく礼儀や精神の鍛錬も重視される武道です。そうした経験を通じて、身体的にも精神的にも大きく成長できる点が、柔道部に所属する最大の魅力かもしれません。
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