プロが使う野球場は街の一等地にあるのか？甲子園と他の主要球場の立地について

日本のプロ野球場は、どこもアクセスが良い一等地に位置しているのでしょうか？確かに、甲子園を除けば多くの球場は大都市の中心地にありますが、いくつかの球場には意外な立地条件も見られます。今回は、プロ野球の代表的な球場の立地について詳しく見ていきましょう。

1. 甲子園はなぜ「外れた場所」なのか？

甲子園球場は、兵庫県西宮市にあり、大阪や神戸の中心地からは少し離れています。日本で最も有名な野球場の一つでありながら、なぜこのような場所に建設されたのでしょうか？その背景には、当時の土地選定の事情や周辺地域の発展などが関係しています。

甲子園は、もともと兵庫県内で最も便利な場所ではありませんでしたが、交通網の整備や地域の発展によって、今では都市近郊に位置し、多くの観客が訪れる場所となっています。初期の頃の「外れた場所」としてのイメージは、現在では大きな影響を持つ施設に変わっています。

大阪球場は、かつて大阪の難波地区に位置しており、その立地は非常に便利でした。商業施設が集まるエリアにあり、アクセスが非常に良好で、観客数も多かったことで知られています。大阪球場は、かつてプロ野球チーム・近鉄バファローズの本拠地でもあり、大阪の中心部で野球を楽しむことができる貴重な場所でした。

大阪球場は1997年に閉鎖され、その後は「大阪ドーム（京セラドーム大阪）」が開設されましたが、駅からのアクセスの良さや周囲の施設との連携が評価されていました。

他の主要なプロ野球の球場も、各地で非常に便利な場所にあります。例えば、東京ドームは東京都内の中心部に位置し、東京駅や池袋駅からのアクセスが良好です。福岡ドーム（福岡PayPayドーム）も、都市部に近く、交通の便が非常に優れています。

一方で、グリーンスタジアム神戸のように、少し郊外に位置する球場もありますが、神戸の観光地に近いため、観光と合わせて訪れる人も多いです。このように、都市部から少し離れた場所でも、周辺の利便性や特徴的な地域の魅力を活かしている場合も多いです。

現代のプロ野球場では、アクセスの良さや周辺の商業施設とのバランスが重視されています。特に、新しい球場はイベント施設やショッピングモール、レストランなどが併設されていることが多く、試合以外のエンターテインメントを楽しめる場所としても人気です。

また、近年では「都市型球場」のスタイルが主流となりつつあり、都市の中心部に位置する球場が増えてきました。こうした場所は、プロ野球の試合だけでなく、音楽イベントやその他の大規模なイベントにも使用され、多目的に活用されています。

プロ野球の球場は、その時代背景や施設の設立当時の事情により、立地に違いがあります。甲子園のように郊外に位置する球場もあれば、大阪球場のように都市部にあるものもあります。それぞれが持つアクセスの良さや特徴が、その球場の魅力を引き立て、観客にとっての利便性を高めていることが分かります。