腰方形筋と広背筋の違いと触診方法:腸骨稜周辺の痛みの原因を解説

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腰の周辺に痛みを感じるとき、特に腸骨稜(腰骨の上辺り)にズキッとするような痛みがある場合、筋肉や神経の問題が考えられます。特に腰方形筋や広背筋が関連することが多いですが、これらの筋肉はどのように触診し、区別することができるのでしょうか?この記事では、腸骨稜周辺の痛みの原因を特定し、腰方形筋と広背筋の違いを触診を通して理解する方法を解説します。

腸骨稜周辺の痛みの原因とは

腸骨稜周辺で感じるズキッとした痛みは、腰方形筋や広背筋、さらには神経のトラブルによるものかもしれません。腰方形筋は腰部に深く位置する筋肉で、骨盤を支える役割を果たしています。一方、広背筋は背中の広い筋肉で、体を支える動きにも関与しています。これらの筋肉が緊張すると、痛みを引き起こすことがあります。

このような痛みが発生する原因としては、長時間の座りっぱなしや不適切な姿勢、過度な運動、または筋肉の過剰な使い方が考えられます。痛みが続く場合は、筋肉だけでなく神経に関連する問題も考慮する必要があります。

腰方形筋と広背筋の触診方法

腰方形筋は、腸骨稜の少し上、背中の下部に位置しており、骨盤と腰椎を繋ぐ重要な筋肉です。この筋肉を触るためには、立位または座位で片方の手を腰にあて、他方で腰方形筋の位置を探ります。指で圧迫し、筋肉の硬さや反応を感じ取ります。腰方形筋に痛みがある場合、圧力を加えることで痛みが強くなることがあります。

広背筋は腰方形筋よりも広く、背中全体に広がる筋肉です。広背筋の触診は、指を背中の脇に当てて筋肉を確認し、肩を動かしたり腕を上げたりすることで筋肉の動きを確認します。広背筋が痛む場合、肩や腕の動きに関係してくることがあります。

腰方形筋と広背筋の違いを見分けるポイント

腰方形筋と広背筋の違いを触診で見分けるためには、筋肉の配置や動きに注目することが大切です。腰方形筋は比較的小さな筋肉で、腸骨稜のすぐ上に位置しています。痛みが腰方形筋に関連している場合、腰を横に動かすことで痛みが増すことがあります。

一方、広背筋は背中全体に広がっており、腕の動きにも関連しています。広背筋に痛みが関連している場合、腕を動かすと痛みが強くなることがあります。さらに、広背筋は触る範囲が広いため、腰方形筋よりも広範囲に圧をかけることができます。

腰の痛みが神経によるものか筋肉によるものかの見分け方

痛みが筋肉に由来する場合、圧力をかけたり筋肉を伸ばしたりすることで痛みが引き起こされます。しかし、痛みが神経に関連している場合、痛みはより鋭く、しびれや放散痛を伴うことがあります。例えば、坐骨神経痛のように痛みが脚に放散することがある場合、神経の問題が疑われます。

筋肉の問題では、特定の筋肉を伸ばしたり、圧を加えたときに痛みが増加しますが、神経の問題では、痛みが広範囲に広がったり、しびれを感じたりすることがあります。

まとめ

腸骨稜周辺のズキッとする痛みは、腰方形筋や広背筋、または神経の問題に起因する可能性があります。腰方形筋と広背筋の違いを触診によって区別することが重要で、触診の際は筋肉の配置や動きに注目しましょう。筋肉の痛みと神経の痛みは異なり、症状に応じて適切な対処が求められます。痛みが続く場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします。

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