幅跳びの練習をしている中で、踏切が急に合わなくなることはよくあることです。特に長年右で踏切をしてきた選手が、急に左踏切をしてしまったり、突っ切ってしまったりする問題に直面することも少なくありません。そんな時、どのように改善すれば良いのでしょうか?今回はその原因と対策について、実例を交えて解説します。
踏切が合わない理由
まず、踏切がうまくいかない理由として考えられるのは、筋力やバランスの変化です。特に、速く走ることができるようになった場合、足の動きに変化が生じ、踏切のタイミングがずれることがあります。例えば、100m走の記録が良くなった結果、足のストライドが大きくなり、踏切のタイミングがずれることがあります。
また、練習を通じて意識がずれていくことも原因の一つです。リズムやテンポを意識していても、感覚的に右足で踏み切ることができないと、左足に頼ってしまうことがあります。このような感覚のズレを修正するには、繰り返し練習し、正しいタイミングを体に覚えさせることが大切です。
左踏切の有効性
もし右踏切がうまくできなくなってしまった場合、無理に右で踏み切らず、左踏切を試してみることも一つの方法です。多くの選手は左右どちらでも踏切を行えるようにトレーニングしています。左踏切でも十分に飛べることがありますし、逆に右踏切にこだわりすぎて成績を出せないことの方がもったいないこともあります。
とはいえ、左踏切が習慣化してしまうと、元の右踏切に戻すのが難しくなる場合があります。そのため、まずは右踏切の感覚を取り戻すための練習が必要です。簡単に試す方法としては、踏切のタイミングを少しずつずらしながら練習を行い、右足で踏切を行う感覚を体に再度覚えさせることが重要です。
練習法の工夫
練習でうまく右踏切ができないと感じた場合、まずは助走距離を調整してみましょう。距離を長くすることで、踏切のタイミングを合わせやすくなります。逆に、助走距離が長すぎると力みが生じてしまうため、自分にとって最適な距離を見つけることが重要です。
また、踏切位置に目標を設定し、常に同じ位置で踏切を行うように意識すると、安定感が増します。実際に、右足で踏み切ることを意識した練習を繰り返すことで、足の力を無駄なく使い、タイミングを合わせやすくすることができます。
コーチとのコミュニケーション
もしコーチから「左でもいいじゃん」と言われた場合、それを一概に受け入れてしまうのも一つの方法です。しかし、自分が右足で踏み切りたいと考えているのであれば、その理由をコーチにしっかり伝え、改善策を一緒に考えてもらうことが大切です。コーチと協力しながら、正しい踏切動作を再確認しましょう。
また、動画を撮影して自分のフォームを客観的に確認するのも効果的です。自分の動きを録画して見ることで、改善すべき点が明確になります。
まとめ
幅跳びで右踏切が合わないと感じた場合、焦らずに改善方法を試行錯誤することが大切です。まずは右足での踏切感覚を取り戻す練習を繰り返し、最適な踏切タイミングを見つけることが必要です。また、左足で踏み切る方法も試しつつ、自分にとって最も効果的な方法を見つけることが重要です。コーチとのコミュニケーションを大切にし、練習を積み重ねることで、必ず改善が見込めます。大会までに自信を持って臨めるように、日々の練習に取り組みましょう。
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