砲丸投げにおけるグライドやフォームの改善は、技術的な課題が多く、特に初期段階ではうまくいかないこともあります。特にグライドの引き込みや投げるタイミング、ファール癖など、多くの選手が直面する問題です。この記事では、砲丸投げのフォームを改善し、記録向上に繋がるポイントをいくつかの観点から解説します。
グライドの引き込みを改善するための感覚
グライドにおける引き込みがうまくいかない場合、まずは動作のスムーズさを意識することが大切です。グライド動作を行う際、足を前方に押し出す動作に加えて、上半身を引き込む感覚を意識してください。この動作が不十分だと、スムーズな投げ動作に繋がりません。
引き込みを行うタイミングは、足をグライドしている間に体が沈み込み、そのまま上半身を少し後ろに引いていくようにすると、より自然な動作になります。下半身と上半身の動きがシンクロすることを意識し、しっかりと力を伝えることができるように練習しましょう。
ファール癖をなくすために意識すべきポイント
ファール癖がある場合、投げるタイミングや足の着地に問題があることが多いです。特に、足をつくタイミングと投げるタイミングが合っていないことがファールに繋がる原因となります。左足をつくタイミングでパワーポジションにしっかりと入ることが非常に重要です。
パワーポジションで一瞬止まるタイミングが合っていれば、その後の投げ動作に安定感が生まれます。足をついた後、上半身をしっかりと固定し、そのまま力を込めて砲丸を投げることが理想的です。意識をすることで、ファールを減らすことができます。
投げるタイミングと指のかけ方
投げるタイミングが分からなくなる場合、しっかりとパワーポジションからの動作を意識することが重要です。また、指から抜けるような投げ方が自分の癖になっている場合、最後まで指にかけて押し出すことが必要です。
特に中指に痛みがある場合、その痛みがトラウマとなり、思うように力を込められないこともあります。この場合、痛みがない範囲で少しずつフォームを修正していくことが求められます。痛みを感じるときは無理に力を入れず、フォームの確認と修正を行うことが重要です。
9mを投げるためのフォーム修正と意識すべきポイント
記録会で9mを目指すためには、まずはフォームを安定させ、力を最大限に砲丸に伝えることが必要です。前述のように、パワーポジションで一瞬止まること、そしてその後の投げ動作で力をしっかりと押し出すことが基本です。
また、足をつくタイミングと投げるタイミングを一致させることで、より安定した投球が可能になります。投げる際に意識すべきは、上半身の回転と下半身の踏ん張りです。足元の力を上半身に伝え、力強く砲丸を押し出す動作を繰り返し練習しましょう。
まとめ
砲丸投げでフォームを改善し、記録を向上させるためには、グライド動作、投げるタイミング、そして足をつくタイミングなどを意識して練習することが不可欠です。特に、ファール癖を防ぐためには、パワーポジションを意識して足の着地と投げ動作をしっかりと同期させることが大切です。また、指から抜けるような投げ方を改善するためには、指にかけて押し出す感覚を養うことが必要です。フォームを安定させ、9mを目指して練習を続けていきましょう。
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