SRAMのマウンテンバイクにおいて、BB(ボトムブラケット)の適合について悩んでいる方も多いでしょう。特に、フレーム規格やクランクセットとの組み合わせに関して、どのBBを選ぶべきかを理解することは非常に重要です。この記事では、SRAMのDUBボトムブラケット規格について、具体的な例を挙げて解説し、どのBBが適しているかを詳しく紹介します。
SRAM DUB BB規格とクランクセットの関係
SRAMのDUB(Durable Unified Bottom bracket)システムは、クランクセットとボトムブラケットの一貫性を保ちつつ、簡単に交換できるように設計されています。DUBシステムの特徴は、幅広いフレーム規格に対応するため、異なるボトムブラケットサイズを選ぶ必要がある点です。特に、BSA73やPF MTB 92などの規格に合わせたBBを選ぶことが求められます。
クランクセットがSRAM NX Eagle™ DUB Boost Cranksetの場合、このクランクセットは、Boost規格に対応したオフセット3mmの特徴を持っています。このため、BBを選ぶ際には、そのフレーム規格に適合するものを選ばなければなりません。
フレーム規格に適したBBの選び方
フレームのBB規格によって、選ぶべきDUBボトムブラケットが異なります。以下に代表的なフレーム規格に対応するBBを紹介します。
- BSA73規格のフレーム: この規格の場合、DUB BSA 68/73mm/73 Road WideのBBを選ぶことが一般的です。このBBは、BSA73規格に対応しており、スペーサーを使うことで調整が可能です。
- PF MTB 92規格のフレーム: PF MTB 92規格の場合、DUB Pressfit 89/92mmが適切です。このBBを使用することで、クランクセットの取り付けがしっかりと行えます。
「MTB」「MTB WIDE」「Super Boost +」の違いとは?
「MTB」「MTB WIDE」「Super Boost +」といった用語は、BB規格に関連して使用されることがありますが、それぞれ異なるフレーム設計やクランクセットに適応する規格を指します。
「MTB」は一般的なマウンテンバイク用の規格で、「MTB WIDE」は、フレームのリアエンド幅がより広い設計に対応しています。「Super Boost +」はさらに広いリアエンド幅を持つ規格で、スプロケットの位置が変わることで、ホイールとタイヤのクリアランスを増やす設計となっています。
実際のBB適合に関する問題とその解決法
実際にSRAMのクランクセットを使用している場合、BBを選ぶ際には、フレーム規格とスプロケットのサイズを確認することが重要です。例えば、BSA73規格のフレームで、スプロケットがSRAM NX 12速の場合、DUB BSA 68/73mm/73 Road WideのBBを使用し、右側にアウタースペーサーを4.5mm入れることで、適切な調整が可能となります。
一方、PF MTB 92規格のフレームの場合は、DUB Pressfit 89/92mmを選び、右側にアウタースペーサー2を使うことで、問題なくクランクセットを取り付けることができます。これらの選択肢は、フレーム規格やクランクセットに最適化されており、適切なBB選びがスムーズな組み立てを可能にします。
まとめ
SRAMのマウンテンバイクでBBを選ぶ際には、フレームのBB規格やクランクセットの種類に合わせた最適なボトムブラケットを選ぶことが重要です。BSA73規格やPF MTB 92規格に適したDUB BBを選び、必要に応じてアウタースペーサーを使用することで、スムーズな組み立てが可能になります。また、「MTB」「MTB WIDE」「Super Boost +」といった用語の違いを理解し、適切な選択をすることが求められます。
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