スバルの人気車種「クロストレック」と「インプレッサ」は、一見よく似ていますが、それぞれに明確な個性とコンセプトがあります。この記事では、デザイン、走行性能、装備、価格の違いをわかりやすく解説します。購入を検討している方や、どちらが自分に合うか迷っている方に役立つ内容です。
クロストレックとインプレッサの基本的な位置づけ
クロストレックは、スバルが展開するクロスオーバーSUVであり、インプレッサをベースに開発されています。つまり、インプレッサのハッチバックモデルをベースに、車高を上げてSUVらしい外装に仕上げたモデルがクロストレックです。一方で、インプレッサはよりオンロード志向で、街乗りや通勤など日常の使い勝手を重視しています。
外観デザインの違い
見た目の大きな違いは「車高」と「デザインの印象」です。クロストレックは最低地上高200mmと高く、黒いクラッディング(樹脂製フェンダー)でSUVらしいタフさを強調しています。インプレッサはよりスタイリッシュで都会的な印象を持ち、低重心でスポーティなデザインが特徴です。
走行性能と乗り心地の違い
両車ともにスバル独自の水平対向エンジンとAWD(全輪駆動)を採用していますが、チューニングが異なります。クロストレックは悪路走破性を重視し、X-MODEやヒルディセントコントロールを搭載。アウトドア走行や雪道に強い設計です。一方、インプレッサは操舵安定性やコーナリング性能に優れ、舗装路での快適な走りを得意とします。
内装と装備の違い
内装は似ていますが、クロストレックの方がSUV志向の素材が使われています。撥水性シートや高耐久素材が多く採用され、アウトドアユースを意識した設計です。インプレッサはファブリック素材や上質感のある仕上げで、静粛性にも優れています。どちらも大型11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイを搭載し、最新のアイサイト技術による安全支援も共通しています。
燃費と維持費の違い
燃費性能はほぼ同等ですが、クロストレックの方が車重がやや重いため、若干燃費が劣る傾向があります。ハイブリッド仕様(e-BOXER)を選択すると、どちらも実用的な燃費性能を発揮します。維持費に関しては大きな差はありませんが、クロストレックはタイヤサイズが大きいため交換コストがやや高くなることがあります。
価格とおすすめポイント
価格面では、インプレッサがよりお手頃で、クロストレックは装備や車格に見合った価格設定となっています。アウトドアや雪国での使用が多い方にはクロストレック、都市部での走行が中心の方にはインプレッサがおすすめです。
まとめ
クロストレックとインプレッサは同じスバルのDNAを共有しながらも、用途に応じて最適化されたモデルです。SUVらしい走破性とタフさを求めるならクロストレック、スポーティで街乗りに適したバランスを重視するならインプレッサが最適です。どちらを選んでも、スバルらしい安心感と高い走行性能を楽しむことができるでしょう。

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