陸上短距離走をSNSや動画で観戦していると、タイムの速さと実際の動きの印象が一致しないことがあります。たとえば、見た目は速く見えないのに10.5秒の選手や、動きは速く見えるのに11秒台の選手がいる場合です。本記事では、前半型・後半型やピッチ型の走法によって見え方が変わる理由を解説します。
前半型と後半型の違い
前半型の選手はスタートから加速が速く、最初の20~30mでトップスピードに到達します。動画では爆発的なスピードが目立つため、「速く見える」印象を与えやすいです。
後半型の選手は加速がやや遅めで、30m以降から終盤にかけてスピードを上げるタイプです。動画で見ると前半の動きが穏やかに見えるため、「それほど速く見えないのにタイムが速い」と感じることがあります。
ピッチ型とストライド型の影響
ピッチ型は歩数(ピッチ)を多くし、短いストライドで高速に回転させる走法です。見た目の動きが小刻みで連続しているため、動きの迫力は控えめですが、タイムは速い場合があります。
一方、ストライド型は歩幅が大きく、1歩ごとの伸びが目立つ走法です。動画では動きが大きく見えるため、実際のタイム以上に速く見えることがあります。
動画やSNSでの見え方の差
動画は視点やフレームレートによって動きの印象が変わることがあります。ピッチ型選手は小刻みな動きが省略されやすく、速さが伝わりにくいことがあります。逆にストライド型は動画映えしやすく、実際より速く見える場合があります。
また、カメラの角度やズームの影響も、前半型・後半型の印象に差を与える要因です。
具体例で理解するタイムの印象
例えば、ある選手が50mで加速して残り50mを維持する前半型の場合、動画では出だしの爆発力が強調されます。別の選手が後半型で、前半は控えめに加速し後半にトップスピードを出す場合、全体の動きは穏やかに見えますが、終盤のスピード維持力でタイムは速くなります。
このため、同じ10.5秒でも見え方は走法によって大きく変わるのです。
まとめ:見た目とタイムの違いを理解する
陸上短距離でタイムの印象が変わるのは、前半型・後半型、ピッチ型・ストライド型、さらに動画や視点の影響によるものです。SNSでの動画を見て「速く見えないのにタイムが速い」と感じる場合、走法や撮影条件を意識すると理解しやすくなります。


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