大相撲の呼び出しから立ち合いまでを徹底解説|土俵入り後の流れや所作の意味もわかる

大相撲

大相撲を見ていると、力士が土俵に上がってから実際にぶつかる「立ち合い」までに、独特な動きや作法が数多くあります。

初めて見る人にとっては「なぜ塩をまくの?」「なぜ何回も戻るの?」と疑問に感じることも多いでしょう。

しかし、これらには長い歴史や神事としての意味、力士同士の駆け引きなどが深く関係しています。

この記事では、大相撲の呼び出しから立ち合いまでの一連の流れを、初心者にもわかりやすく順番に解説します。

まずは呼び出しが力士を土俵へ呼ぶ

取組の前になると、「東〜○○〜! 西〜△△〜!」という独特の声が響きます。

これは「呼び出し」と呼ばれる裏方の仕事で、次に戦う力士を土俵へ案内しています。

呼び出しは単なるアナウンス役ではなく、土俵作りや場内整理なども担当する重要な存在です。

呼び出しの発声には独特の節回しがあり、相撲観戦の名物のひとつになっています。

力士は名前を呼ばれると、花道から土俵へ向かいます。

力士は土俵に上がり四股名を示す

力士は土俵に上がると、まず自分の位置へ進みます。

東西それぞれ決められた場所があり、そこで軽く礼を行います。

その後、両手を広げる「塵手水(ちりちょうず)」という動作を行います。

これは「武器を持っていない」という意味があり、神前で潔白を示す作法です。

相撲はもともと神事の側面が強いため、こうした所作が現在も残っています。

塩まきや仕切りで気持ちを高める

次に力士は大量の塩を土俵へまきます。

これは土俵を清める意味があり、ケガ防止や邪気払いの意味もあるとされています。

塩を高く投げる力士や少量だけまく力士など、個性が出るポイントでもあります。

その後、力士はしゃがみ込み「仕切り」を行います。

仕切りでは、お互いの呼吸やタイミングを探りながら、何度も立ち上がって戻る動作を繰り返します。

動作 意味
塩まき 土俵を清める
塵手水 武器を持たない証明
仕切り 呼吸と間合いを合わせる

なぜ何回も立ったり座ったりするのか

相撲初心者が特に気になるのが、立ち合い前の長い駆け引きです。

実は、これは単なる準備ではなく心理戦でもあります。

相手より先に集中を切らさないようにしたり、呼吸をずらしたりする意味があります。

また、昔は制限時間いっぱいまで徹底的に仕切る文化がありました。

現在はテンポが以前より速くなりましたが、それでも幕内では独特の緊張感があります。

特に横綱や大関同士の一番では、仕切りだけで会場が静まり返ることもあります。

立ち合い直前の「手をつく」が重要

立ち合いでは、両力士が土俵に手をついて呼吸を合わせる必要があります。

審判役の行司は、両者の準備が整ったと判断すると取組を成立させます。

片方だけが先に突っ込むと「待った」になる場合があります。

最近では立ち合いスピードが非常に速いため、初めて見る人は「いつ始まったの?」と驚くこともあります。

しかし、実際にはその前の長い仕切りこそが勝負の重要な一部なのです。

立ち合いは単なるスタートではない

立ち合いは、単なる開始合図ではありません。

ここでどちらが有利な角度に入るか、先に当たり勝つかで勝敗が大きく変わります。

特に突き押し型の力士は爆発的な踏み込みが重要で、四つ相撲の力士は組み手争いを重視します。

そのため、立ち合い前の仕切り段階からすでに勝負は始まっていると言われています。

まとめ

大相撲は、ただ力士同士がぶつかるだけの競技ではなく、呼び出しから立ち合いまで含めて一つの完成された伝統文化です。

塩まきや塵手水、仕切りにはそれぞれ意味があり、神事としての歴史や心理戦の要素が詰まっています。

特に立ち合い直前の緊張感は、大相撲ならではの魅力です。

今後観戦する際は、取組開始前の動きにも注目すると、相撲の奥深さをさらに楽しめるでしょう。

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