ABS導入でキャッチャーのフレーミングは不要になる?メジャーリーグで変わる捕手評価を解説

MLB

メジャーリーグでABS(Automatic Ball-Strike System)が導入されることで、「キャッチャーのフレーミング技術は意味がなくなるのでは?」という声が増えています。

確かに、これまでの野球ではキャッチャーがミットを自然に動かし、ボールをストライクに見せるフレーミングが重要視されてきました。

しかし、ABS導入後もキャッチャーの価値が完全になくなるわけではありません。

この記事では、ABS時代にフレーミングがどう変わるのか、そして今後どんな捕手が評価されるのかをわかりやすく解説します。

そもそもABSとは何か

ABSとは、コンピューターやセンサーを使ってストライク・ボール判定を行うシステムです。

MLBではマイナーリーグを中心に試験導入が進み、一部ではチャレンジ方式も採用されています。

従来のように球審の主観だけで判定するのではなく、機械的に判定する点が最大の特徴です。

つまり、ミットの動きで審判を騙すフレーミング効果は小さくなります。

これまでフレーミングが重視されていた理由

フレーミングは単なる見た目の技術ではありません。

わずか数センチ外れた球をストライクに見せることで、投手を有利にできる重要な技術でした。

特にMLBでは、優秀なフレーミング捕手が年間で数十失点分の価値を生むとも言われていました。

実際、低めギリギリの変化球を上手く止める捕手は、投手陣から非常に信頼されていました。

従来の捕手評価 重要度
フレーミング 非常に高い
盗塁阻止 高い
配球 高い
打撃 選手による

ABS導入後はフレーミングの価値が下がる

ABSではボールの通過位置で判定するため、ミット操作で判定を変えることが難しくなります。

そのため、「フレーミング特化型捕手」の価値は以前より下がる可能性があります。

特に、ギリギリのコースを取る技術だけで評価されていた捕手には影響が大きいでしょう。

MLB関係者の間でも、「今後は守備型捕手の基準が変わる」と言われています。

それでもキャッチャーが重要なのは変わらない

ただし、ABSが導入されてもキャッチャーの役割自体は非常に重要です。

まず、ワンバウンド処理やブロッキング能力は引き続き必要になります。

また、投手とのコミュニケーションや配球面も大切です。

特に近年は「投手の能力を引き出せる捕手」が高く評価されています。

さらに盗塁阻止能力や送球精度も依然として重要な要素です。

ABS時代に評価されやすい捕手の特徴

今後は「総合力型キャッチャー」の評価がさらに高まると考えられています。

たとえば、ブロッキング・肩・リード・投手管理能力などです。

また、打撃力のある捕手も価値が上がる可能性があります。

フレーミングだけでWARを稼ぐ時代から、より万能型の捕手が求められる時代へ移行しつつあります。

特に若手捕手育成では、「ミット操作」より「止める技術」や「送球」の優先度が上がると言われています。

チャレンジ制では完全に無意味ではない

現在試験されているABSには、「完全自動判定」だけでなくチャレンジ制もあります。

チャレンジ制では、通常は審判判定が行われ、必要時のみABS判定を使います。

その場合、通常判定中はフレーミングが多少有効になる可能性があります。

つまり、導入方式によってフレーミング価値は変わるのです。

まとめ

ABS導入によって、キャッチャーのフレーミング技術の価値は以前より下がる可能性があります。

特に「ストライクに見せる技術」だけで評価されていた捕手には大きな影響があるでしょう。

しかし、キャッチャーにはブロッキング、配球、投手管理、盗塁阻止など多くの重要な役割があります。

そのため、ABS時代は「フレーミング特化型」ではなく、総合力の高い捕手がさらに評価される時代になると考えられています。

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