ラグビーとアメリカンフットボールは、楕円形のボールを使い、タックルを中心としたコンタクトプレーがあることから「かなり似ているスポーツ」という印象を持つ人が多いです。
実際、アメフトはラグビーをベースに発展した競技と言われており、戦術や身体能力の面でも共通点があります。
では実際に、同じ選手がラグビーとアメフトの両方をプレーするケースはあるのでしょうか。アマチュア競技を中心に、両競技の関係性を整理してみます。
ラグビーとアメフトはどれくらい似ているのか
まず、両競技にはかなり多くの共通点があります。
| 項目 | ラグビー | アメフト |
|---|---|---|
| ボール | 楕円球 | 楕円球 |
| 得点方法 | トライ | タッチダウン |
| 接触プレー | あり | あり |
| 前パス | 禁止 | 一部可能 |
| 防具 | 基本なし | ヘルメット・防具あり |
特に「相手を突破する」「スペースを探す」「集団戦術を使う」という考え方は非常に近いです。
そのため、身体能力が高い選手ほど「両方できそう」と思われやすい競技でもあります。
実際に“両方プレーする”ケースはあるのか
結論から言うと、アマチュアレベルでは両方経験するケースは珍しくありません。
特に大学や社会人では、ラグビー経験者がアメフトへ転向したり、その逆のケースもあります。
理由としては以下が挙げられます。
- 必要なフィジカル能力が近い
- タックル技術が活きる
- 走力やコンタクト耐性が共通
- チームスポーツとして戦術理解が似ている
特に日本では、高校まではラグビーをやり、大学でアメフトに転向する選手が一定数います。
なぜ大学で競技変更する人が多いのか
大学スポーツでは「新しい競技への挑戦」が比較的しやすい環境があります。
アメフト部では、ラグビー経験者を歓迎することも多いです。
例えば、
- タックルが怖くない
- 当たり負けしない
- 走力がある
- 状況判断が速い
など、ラグビー経験者は即戦力になりやすいからです。
逆に、アメフト経験者がラグビーへ行くケースもありますが、防具なしでの接触に慣れる必要があるため、やや適応が難しいと言われることもあります。
同じシーズンで“両立”するのは難しい
ただし、「同時に両方のチームで本格的に活動する」というケースはかなり少ないです。
理由はシンプルで、どちらも非常にハードな競技だからです。
特にコンタクトスポーツは怪我リスクが高く、練習量も多いため、両立は現実的にかなり厳しいと言われています。
また、戦術理解も異なります。
| 競技 | 特徴 |
|---|---|
| ラグビー | 流れが止まりにくい |
| アメフト | 1プレーごとの戦術性が高い |
つまり、似ているようで頭の使い方も違うスポーツなのです。
海外では有名な“転向選手”も存在する
海外では、ラグビーとアメフトをまたぐ有名選手もいます。
特にアメリカンフットボールのNFLでは、ラグビー経験者がフィジカルを活かして活躍する例があります。
また、オーストラリアやニュージーランドでは、ラグビー文化が強いため、若い頃に両方経験する選手も珍しくありません。
ただし、プロレベルになると競技特化が必要になるため、最終的にはどちらか一本に絞るケースがほとんどです。
ラグビー経験者がアメフトで活きやすいポジション
ラグビー経験者は特定ポジションとの相性が良いと言われています。
- ランニングバック
- ラインバッカー
- タイトエンド
- スペシャルチーム
特に「相手を避けながら前進する感覚」は、ラグビー経験が大きな武器になります。
一方で、クォーターバックのような精密なパス戦術中心のポジションは、また別の専門技術が必要です。
競技文化の違いも大きい
両競技は似ている一方、文化面では違いもあります。
ラグビーは比較的“流れ”や“継続”を重視し、アメフトは作戦やセットプレーの精密さを重視する傾向があります。
そのため、同じフィジカル系スポーツでも、選手によって「自分に合う」と感じる競技は変わります。
実際には、「ラグビーの自由度が好き」「アメフトの戦略性が好き」と好みが分かれることも多いです。
まとめ
ラグビーとアメフトは非常に近い競技であり、アマチュアレベルでは両方経験する選手も存在します。
特に大学スポーツでは、ラグビーからアメフトへ転向するケースは比較的よく見られます。
ただし、どちらも激しいコンタクトスポーツであり、練習量や怪我リスクの面から“完全両立”はかなり難しいのが現実です。
それでも、両競技の共通点は多く、フィジカル能力やタックル技術などは相互に活かされやすいため、「片方の経験がもう片方で武器になる」スポーツと言えるでしょう。


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