平泳ぎはクロールや背泳ぎと違い、力任せに泳いでも速くなりにくい泳法です。特に高校生で50mを40~50秒ほどかかる場合は、筋力よりもフォームに改善の余地があるケースが少なくありません。この記事では、平泳ぎのタイムを縮めるために意識したい腕の動き、足の蹴り方、そして初心者から中級者が陥りやすいミスについて詳しく解説します。
平泳ぎは「抵抗を減らす」ことが最優先
平泳ぎでは推進力を増やすことも大切ですが、それ以上に水の抵抗を減らすことが重要です。
速い選手ほど、蹴った後に体が一直線になり、スーッと進みます。
逆に遅い選手は、手足が常に動いていて水を受け続けているため、せっかく生み出した推進力を失っています。
まずは「蹴った後に伸びる時間を作る」ことを意識しましょう。
腕は胸より後ろまで引かない
平泳ぎで最も多いミスの一つが、腕を大きく引きすぎることです。
平泳ぎのルール上、腕を胸より後ろへ引く必要はありません。
むしろ引きすぎるとブレーキになり、体が沈みます。
| 動作 | 目安 |
|---|---|
| キャッチ | 肩幅より少し広く開く |
| かき終わり | 胸の前まで |
| 手の戻し | 素早く前へ伸ばす |
肘は高く保ち、手を胸の前で素早く揃えて前方へ伸ばす意識が大切です。
足はお尻まで引き付けすぎない
キックの際にかかとをお尻に付くほど引き付ける選手がいますが、これは抵抗が大きくなります。
一般的には膝が90度前後になる程度まで引き付ければ十分です。
足首を外側へ向け、足裏で水を後方へ押し出す感覚を身につけましょう。
膝を大きく開きすぎると横方向へ力が逃げるため注意が必要です。
速くなる選手はタイミングが上手い
平泳ぎは「手→息継ぎ→足→伸び」の順番が非常に重要です。
腕をかいている最中に足を蹴ってしまうと、水の抵抗が増えてスピードが落ちます。
理想的な流れは次の通りです。
- 腕で水をかく
- 頭を上げて呼吸する
- 手を前に戻す
- 足を蹴る
- 体を一直線にして伸びる
特に最後の「伸び」が短いと、平泳ぎは極端に遅くなります。
高校生が取り組みたい練習メニュー
フォーム改善には部分練習が効果的です。
例えばビート板を持って平泳ぎキックだけを行う練習では、推進力の大半を生み出す足の感覚を磨けます。
またプルブイを挟んで腕だけの練習をすると、腕の引きすぎやタイミングのズレを修正しやすくなります。
動画撮影をして自分の泳ぎを見ることも非常に有効です。
タイム短縮のために意識したいポイント
50mで40~50秒の場合、筋力不足よりフォームの改善効果が大きいケースが多くあります。
特に以下のポイントを優先的に見直しましょう。
- 腕を胸より後ろまで引かない
- かかとを引き付けすぎない
- 膝を開きすぎない
- 蹴った後に伸びる時間を作る
- 手と足を同時に動かさない
まとめ
平泳ぎを速くするためには、腕で大きくかくことや足を大きく動かすことではなく、水の抵抗を減らしながら効率よく推進力を得ることが重要です。
腕は胸の前まで、足は膝が90度程度まで引き付けることを目安にし、キック後の伸びを意識してみましょう。
フォームが改善されるだけで数秒単位のタイム短縮につながることも珍しくありません。まずは基本動作を丁寧に確認しながら練習を続けてみてください。


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