テニスやバドミントンのラケットを自分で張り始めると、ガットの仕上がりに関するさまざまな悩みが出てきます。その中でも「横糸の上から2本目と下から2本目だけがたわんでしまう」「クセが付いたように曲がる」という現象は初心者から中級者のストリンガーまでよく経験するものです。この記事では、二本張りで横糸の一部にたわみが発生する原因と、できるだけ真っすぐきれいに仕上げるためのポイントを解説します。
横糸の上から2本目・下から2本目にクセが出やすい理由
横糸の端に近い部分は、中央部分と比べてストリングが動きにくく、テンションのかかり方も異なります。
特に上から2本目や下から2本目は、最後の横糸や結び目に近いため、テンションロスや摩擦の影響を受けやすい場所です。
また、フレーム形状によってはグロメットの角度が急になり、テンションを掛けた際にストリングが引っ張られて曲がった状態で固定されることがあります。
最も多い原因はストリングの整列不足
初心者がよく経験する原因の一つが、テンションを掛ける前にストリングを十分に整列させていないことです。
横糸を通した直後に波打った状態のままテンションを掛けると、そのクセが残ったまま固定されてしまいます。
テンションを掛ける前に指で軽くならし、できるだけ真っすぐな状態に整えることが重要です。
プロショップでもテンションを掛ける直前にストリングを整列させる作業を丁寧に行っています。
クランプ位置やテンションの掛け方も影響する
クランプを固定する位置やテンションヘッドまでの距離によっても仕上がりは変わります。
特に最後に近い横糸ではストリング長が短くなるため、わずかなクランプのズレでも見た目に影響が出やすくなります。
| 原因 | 発生しやすい症状 |
|---|---|
| 整列不足 | 横糸が波打つ |
| 摩擦が大きい | 一部だけ曲がる |
| クランプのズレ | 端の横糸がたわむ |
| 結び目付近のテンションロス | 上部や下部のみ緩く見える |
特に二本張りでは結び目が上下に分散するため、結び目付近のストリングにクセが出やすくなります。
摩擦を減らすことで改善する場合もある
横糸を編み込む際に摩擦が大きいと、テンションが均一に伝わらないことがあります。
その結果、テンションを掛けた後に一部のストリングだけが引っ張られて曲がったように見える場合があります。
横糸を通す際には、一気に強く引くのではなく、ゆっくりとストリングを送るようにすると摩擦によるクセを軽減できます。
また、編み込み時にストリングを大きく折り曲げないことも大切です。
仕上げ時のストレートニングを習慣化する
経験豊富なストリンガーの多くは、張り終わった後にストリングを整列させる「ストレートニング」を行っています。
テンションを掛けた直後はまだ微調整が可能なため、指や専用ツールで軽く整えることで見た目も美しくなります。
特に上から2本目や下から2本目は仕上がりを確認しながら真っすぐに修正すると、たわみが目立ちにくくなります。
張り方に問題がないケースもある
実はフレーム形状やグロメットの配置によっては、わずかなたわみが発生することがあります。
そのため、打球感やテンション維持に問題がないのであれば、必ずしも失敗とは限りません。
新品ラケットをプロショップで張った場合でも、端の横糸がわずかに曲がって見えるケースは珍しくありません。
重要なのは見た目だけでなく、テンションが適切に掛かっているかどうかです。
まとめ
二本張りで横糸の上から2本目や下から2本目にたわみやクセが出る主な原因は、ストリングの整列不足、摩擦、クランプ位置、結び目付近のテンションロスなどです。
テンションを掛ける前にストリングを真っすぐ整えること、摩擦を減らしながら横糸を通すこと、そして仕上げ時のストレートニングを丁寧に行うことで改善できる場合が多くあります。慣れてくると自然に仕上がりも安定するため、一本ごとに原因を確認しながら経験を積むことが上達への近道です。


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