アメリカ・テキサス州にあるAT&Tスタジアム(旧カウボーイズ・スタジアム)は、NFLのダラス・カウボーイズの本拠地として知られる巨大スタジアムです。日本では札幌ドームの人工芝と比較されることがありますが、両者の芝構造や性能は同じなのでしょうか。
この記事では、AT&Tスタジアムの人工芝の特徴、札幌ドームとの違い、なぜ見た目が似て感じられるのかについて詳しく解説します。
AT&Tスタジアムで使用されている人工芝とは
AT&Tスタジアムでは、開場当初から人工芝が採用されています。現在使用されているフィールドは、高性能なスポーツ用人工芝である「Matrix Turf」と呼ばれるタイプです。
一般的な人工芝とは異なり、NFLの激しいプレーに対応するため、選手の走行性や衝撃吸収性を考慮した設計になっています。
特にアメリカンフットボールでは、スパイクを使った急停止や方向転換が頻繁に行われるため、単純な見た目だけではなく、競技用としての性能が重要になります。
札幌ドームの人工芝とは構造が違う
札幌ドームの人工芝は、日本国内でも大型施設で使用されてきたスポーツ用人工芝ですが、AT&Tスタジアムの芝と同じものではありません。
札幌ドームでは、野球やサッカーなど複数競技に対応するための施設設計が行われており、使用される芝にも独自の特徴があります。
「ペラ芝」と表現されることがありますが、これは主に人工芝の見た目やクッション性に対する印象から使われる言葉であり、実際には複数層の構造を持つスポーツ用人工芝です。
なぜAT&Tスタジアムと札幌ドームの芝が似て見えるのか
映像で見ると、AT&Tスタジアムの芝も札幌ドームの芝も、天然芝のような濃い緑ではなく、人工芝特有の均一な色合いがあります。
また、芝目が一定方向に揃っていることや、フィールド全体が非常にきれいに整備されていることから、似た印象を持つ人がいます。
しかし、実際には使用目的や設計思想が異なります。NFL専用に近いAT&Tスタジアムと、多目的ドームである札幌ドームでは求められる性能が違います。
AT&Tスタジアムの人工芝は選手から評価されているのか
NFLでは人工芝に対する議論が長く続いており、選手の負担や怪我のリスクについて天然芝を望む声もあります。
一方で、AT&Tスタジアムの人工芝は高品質な競技用フィールドとして設計されており、単なる薄い人工マットのようなものではありません。
例えば、芝の下には衝撃を吸収する層があり、選手が走った際の足への負担を軽減する工夫がされています。
最新のスタジアム人工芝は昔の人工芝とは違う
昔の人工芝は、硬い地面の上に短い芝を敷いただけのようなタイプも多く、選手の足腰への負担が問題になることがありました。
現在のトップレベルのスタジアムで使われる人工芝は、芝の長さ、充填材、クッション層などを組み合わせた複雑な構造になっています。
そのため、AT&Tスタジアムの芝を札幌ドームと同じ「ペラ芝」と呼ぶのは正確ではなく、どちらも競技用に設計された人工芝ですが、種類や目的は異なると考えるのが適切です。
まとめ|AT&Tスタジアムと札幌ドームの人工芝は別物
AT&Tスタジアムの人工芝は、札幌ドームと同じ単純なペラ芝ではありません。NFLの激しいプレーに対応するために開発された高性能なスポーツ用人工芝です。
見た目が似ている部分はありますが、芝の構造や使用目的は異なり、AT&Tスタジアムはアメリカンフットボール向け、札幌ドームは多目的利用を前提とした施設として設計されています。
人工芝は一括りにされがちですが、施設ごとに性能や特徴が大きく違うため、比較する際は見た目だけでなく構造や用途を見ることが重要です。


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