大相撲では、現役力士を引退した後に「親方」として日本相撲協会に残るために年寄名跡が必要になります。しかし、年寄名跡を持っているだけで協会から給料が支給されるのか、また親方が活動できない状態になった場合でも収入が続くのかについては、意外と知られていません。
親方の収入は、現役力士の給料とは仕組みが異なり、年寄としての資格や協会内での役職などによって決まります。この記事では、年寄名跡と親方の給与制度、引退後の生活、活動できない場合の扱いについて詳しく解説します。
年寄名跡とは何か
年寄名跡とは、大相撲の世界で引退した力士が親方として日本相撲協会に所属するために必要な資格です。一般的には「年寄株」と呼ばれることもあります。
親方になることで、力士の育成、部屋の運営、協会の業務などに関わることができます。現役時代に活躍した力士でも、年寄名跡を取得しなければ原則として協会に残ることはできません。
例えば、横綱や大関まで昇進した力士であっても、引退後に親方として活動する場合には、年寄名跡を所有または襲名する必要があります。
年寄名跡を持つ親方には協会から給与が支給される
年寄名跡を取得して日本相撲協会の年寄となった場合、協会から給与が支給されます。ただし、これは単純に「名跡を持っているだけでお金が発生する」という意味ではありません。
給与は、日本相撲協会の構成員である年寄として支払われるものであり、協会内での役職や立場によって金額や待遇が変わります。
親方は部屋の運営、弟子の指導、巡業や本場所での業務など、多くの役割を担っています。そのため、給与は単なる名跡所有への報酬ではなく、協会員としての職務に対するものと考えることができます。
親方の給与は現役力士の給料とは仕組みが違う
現役力士の場合は、番付によって基本給や待遇が大きく変化します。一方で親方は、現役力士のように勝敗によって給料が上下する仕組みではありません。
親方には年寄としての給与があり、さらに理事や役員などの役職に就くことで待遇が変わる場合があります。
例えば、現役時代に幕内で活躍した力士が引退して親方になった場合、現役時代の番付ではなく、親方としての役割や協会内での地位によって収入が決まります。
親方が寝たきりなどで活動できない場合でも給与は出るのか
親方が病気や怪我などによって一時的に活動できない場合でも、すぐに給与がなくなるわけではありません。日本相撲協会の年寄として在籍している限り、基本的には協会員としての待遇があります。
ただし、長期間にわたって職務を行えない場合や、協会の規定による扱いについては状況によって異なります。年寄としての資格を維持しているかどうかが重要になります。
例えば、病気療養中の親方が部屋運営や協会業務を他の親方や関係者に任せながら復帰を目指すケースもあります。
親方が部屋を運営できなくなった場合の対応
親方は自身の相撲部屋を持つ場合、弟子の育成や生活管理など大きな責任を負っています。そのため、親方本人が長期間活動できなくなった場合には、部屋の運営体制を整える必要があります。
場合によっては、所属力士の指導を別の親方が補助したり、協会内で対応が検討されたりすることがあります。
相撲部屋は個人経営に近い側面がありますが、同時に日本相撲協会という組織の中で運営されています。そのため、親方一人だけで全てを管理するわけではありません。
年寄名跡を持つだけで収入が保証されるわけではない
年寄名跡は非常に価値のある資格ですが、単なる資産のように所有しているだけで無条件に収入が発生するものではありません。
親方になるということは、後進の力士を育てたり、大相撲の運営に関わったりする責任を負うことを意味します。
例えば、弟子を育てて関取を輩出することや、協会の仕事を担当することなど、親方には現役引退後も大相撲を支える役割があります。
まとめ
年寄名跡を取得して親方になると、日本相撲協会の年寄として給与が支給されます。ただし、それは名跡そのものへの報酬ではなく、協会員として職務を担うことに対する給与です。
また、親方が病気や怪我で一時的に活動できない場合でも、年寄として在籍している限り一定の待遇が維持される場合があります。ただし、長期的な状況や協会の規定によって対応は変わります。
大相撲の親方制度は、単に引退後の生活を保障するものではなく、次世代の力士を育て、伝統を継承していくための重要な仕組みと言えるでしょう。


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