大谷ルールによって投手と指名打者(DH)を兼任できるようになり、野球の起用方法は大きく広がりました。しかし、試合途中で代打や代走が出た場合や、その後にDHを解除する場合など、通常のDH制とは異なる疑問が生まれやすくなっています。
この記事では、投手兼DHの選手が途中で打席から外れた場合、その後も投手として続投できるのか、さらにDH解除をした場合に打順や守備がどう扱われるのかを分かりやすく解説します。
大谷ルールとはどのようなルールなのか
いわゆる大谷ルールとは、投手が先発登板すると同時にDH(指名打者)として打順にも入ることを認めるルールです。正式にはMLBで導入された「Two-Way Player(二刀流選手)」に関する特別ルールで、日本でも同様の考え方が取り入れられています。
通常のDH制では、投手は打席に立たず、DHの選手が投手に代わって打撃を担当します。しかし大谷ルールでは、投手本人がDHとして打席に入るため、投手と打者の両方で試合に出場できます。
この仕組みにより、投手が降板してもDHだけを残せるなど、二刀流選手を起用しやすくなっています。
投手兼DHの選手に代打や代走を出した場合の扱い
投手兼DHの選手に代打や代走を出した場合、その選手の打撃担当としての役割は終了します。ただし、投手としてまだマウンドに残ることは可能です。
例えば、先発投手AがDHとして3番打者に入っていた場合、7回の攻撃でAの打順に代打Bを送り、その後もAが投手として続投することはできます。
この場合、Aは投手として試合に残り、BがAの打順で打撃を担当する形になります。DHが消滅したわけではなく、代わりの打者がその打順を引き継いでいます。
その後にDHを解除するとどうなるのか
DHを解除する場合、その時点で投手が打順に入る必要があります。つまり、それまでDHだった選手が打席に戻るわけではありません。
例えば、投手AがDHとして出場していたものの、途中で代打Bが打席に入り、その後Aが投げ続けている状況を考えます。この状態でDHを解除すると、Aは投手の守備位置と打順を兼ねることになります。
しかし、すでにAの打順を代打Bが引き継いでいる場合は、Bがその打順に残るのではなく、投手Aが打順に入る形で調整されます。そのため、以降Aの打順が回ってきた場合はA自身が打席に立つ必要があります。
打席に立てない場合はどうなるのか
投手として続投している選手がDH解除後に打順へ入った場合、当然ながら打席に立つ義務があります。野球では打順を飛ばすことはできません。
もし投手が打席に立てない場合は、その時点で代打を送る必要があります。代打を出した場合、その選手が次の打順を引き継ぎ、投手は降板することになります。
つまり「DH解除したけれど投手は打てないのでそのまま投げ続ける」という状態にはできません。投手として残るなら、打撃も担当する覚悟が必要になります。
実際の試合で考えると分かりやすい例
例として、3番打者兼投手の選手Aが先発しているとします。6回裏、Aの打順で代打Bを送り、その後もAが7回のマウンドに上がった場合、Aは投手としてのみ出場している状態になります。
この後、監督がDHを解除してAを打順に戻す判断をした場合、Aは投手として投げながら打席にも立つ必要があります。
もしAの打席でさらに代打Cを送れば、Cが打席を担当し、Aは投手を続けられます。ただし、投手交代や打順変更のルールに従う必要があります。
大谷ルールで注意したいポイント
大谷ルールは二刀流選手を守るための特別な仕組みですが、自由にDHを付けたり外したりできる制度ではありません。
特に注意したいのは、一度DHを解除すると通常のDH制に戻すことはできない点です。そのため、監督は終盤の継投や代打起用まで考えて判断する必要があります。
大谷選手のような投打両方で活躍する選手がいることで生まれたルールですが、細かい状況では通常の野球ルールと同じく打順と守備位置の管理が重要になります。
まとめ
大谷ルールでは、投手兼DHの選手に代打や代走を出した後でも、投手として続投することは可能です。
ただし、その後にDHを解除すると投手が打順に入ることになり、回ってきた打席には本人が立つ必要があります。打撃が難しい場合は代打を送ることになりますが、その場合は投手交代などの影響も発生します。
二刀流選手を最大限活用できる便利な制度である一方、DH解除後の扱いには細かなルールがあるため、試合状況に応じた判断が重要になります。


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