近年話題になっているドーピング容認型スポーツ大会「Enhanced Games(エンハンスド・ゲームズ)」では、世界記録更新に対して数億円規模の賞金が設定されており、多くの人が「主催者はどうやって儲けているのか?」と疑問を持っています。
実際に水泳の世界記録級タイムで100万ドル超の報酬が支払われたほか、男子100mでウサイン・ボルトの9秒58を更新した選手には1000万ドル(日本円で約16億円規模)のボーナスを支払う計画も発表されています。[参照]
まず主催者は大会だけで稼いでいるわけではない
多くの人は「賞金を出せるほどチケット収入があるのか?」と考えますが、実際には一般的なスポーツ大会と少し構造が異なります。
Enhanced Gamesはスポーツイベントであると同時に、投資家やスポンサーによる大型プロジェクトとして運営されています。大会単体の利益ではなく、将来的な事業価値やブランド価値を高めるための先行投資という側面が強いのです。
実際に複数の海外報道では、著名投資家やベンチャーキャピタルから資金調達を行っていることが報じられています。[参照]
賞金の原資はスポンサーと投資資金
主催者側はスポンサー契約や投資家からの出資によって運営資金を確保しています。
Reutersの報道では、Enhanced Games側が3200万ドル規模のスポンサー契約を確保したと説明しており、大会賞金や運営費の一部はこうした企業資金から賄われています。[参照]
また、将来的な株式上場や企業価値向上を見込んだ資金調達も行われており、現時点では「大会収益だけで巨額賞金を出している」というより、「投資マネーで成長を目指している段階」と考える方が近いでしょう。
なぜそこまで高額賞金を出せるのか
高額賞金は宣伝効果を狙ったマーケティングでもあります。
例えば通常の陸上大会が「優勝賞金1000万円」と発表しても世界的なニュースにはなりにくいですが、「ボルト超えで16億円」と聞けば世界中のメディアが取り上げます。
つまり賞金そのものが広告費の役割を果たしているのです。実際に世界記録ボーナスや高額報酬は大会の最大の話題となっており、多数のメディアで報道されています。[参照]
将来的には別事業で回収する狙いもある
Enhanced Gamesは単なるスポーツ大会ではなく、サプリメントや健康関連サービス、パフォーマンス向上ビジネスとの連携も進めています。
公式発表では、一般消費者向けのパフォーマンス向上商品や医療監修サービスの展開計画も示されています。[参照]
そのため大会は利益そのものではなく、巨大な宣伝媒体として利用されている面があります。IT企業が赤字覚悟で利用者を集めるのと似た構造です。
本当に儲かっているとは限らない
巨額賞金を見ると「主催者は大儲けしている」と感じますが、実際には必ずしもそうではありません。
新規スポーツリーグや新興イベントは、初期段階では投資家資金を使いながら知名度を上げるケースが多くあります。
現状のEnhanced Gamesも、チケット収入だけで賞金を賄っているわけではなく、スポンサー契約・投資家出資・将来事業への期待によって成り立っている部分が大きいと考えられています。
まとめ
世界記録更新で数億円、ボルト超えで16億円という賞金は確かに驚異的ですが、その資金は主にスポンサー契約や投資家からの出資によって支えられています。
また、賞金自体が広告宣伝費として機能しており、大会の知名度向上や将来的なビジネス展開につなげる狙いがあります。現段階では「大会だけで莫大な利益を出している」というより、「巨額投資で新しいスポーツ市場を作ろうとしているプロジェクト」と見るのが実態に近いでしょう。


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