メジャーリーグ(MLB)の試合予定を見ていると、19時ちょうどではなく「7:05」「7:07」「7:10」「7:15」など、中途半端に見える時刻から始まる試合が数多くあります。日本のスポーツに慣れていると、「なぜ7時ちょうどに始めないのだろう?」と疑問に感じやすいところです。
この独特な開始時刻には、テレビ・配信中継の進行、試合前セレモニー、球団や球場ごとの運営事情などが関係しています。また、全球団が同じ「7時5分」に統一されているわけではないため、トロントなら7時7分、別の球場なら7時10分や7時15分といった違いも生まれます。
表示されている7:05などは、基本的にセレモニーの開始時刻ではなく「最初の1球を投げる予定時刻(first pitch)」です。その前からテレビ中継や場内イベントは始まっています。この仕組みを理解すると、MLBの不思議な開始時刻がかなり分かりやすくなります。
- MLBで「7時5分開始」が多い最大の理由
- MLB公式の開始時刻は本当にバラバラ
- 「7時7分」という時間はなぜある?
- 7時10分開始が非常に多い理由
- 7時15分開始はテレビ中継の影響を受けることもある
- 「7時開始」と「7時5分開始」は何が違う?
- 試合前には何をしている?
- なぜ「7時ちょうど」に設定しないのか
- 日本のプロ野球にも「18時1分」などはある?
- 「1分」という細かい開始時刻が表示される場合
- アメリカには複数の時間帯がある
- 昼の試合が多いのもMLBの特徴
- 最近のMLBでは開始時刻を早める動きもある
- 球場によって開始時刻のパターンが違う
- 開始時刻はMLBが正式に発表している
- 日本から観戦するときは「現地時間」と「日本時間」に注意
- よくある開始時間を整理
- 実際には予定時刻ぴったりに第1球が投げられない場合もある
- まとめ|MLBの7時5分や7時10分は中継・球場運営を含めて設定された開始時刻
MLBで「7時5分開始」が多い最大の理由
MLBで7:05などの時刻が多い理由の一つは、試合開始前に数分間の時間を確保できることです。
例えばテレビ中継を19時ちょうどに始めた場合、すぐに投球を始めるのではなく、実況・解説者による試合の紹介、先発投手やスターティングメンバーの説明、球場からの映像、スポンサーCMなどを流す時間を取れます。その後、7時5分ごろにプレーボールとなれば、中継番組としても自然な構成になります。
球場側でも国歌斉唱や選手紹介などの試合前進行があります。そのため「19時に球場イベントや中継の本編をスタートし、数分後にfirst pitch」という形は運営しやすいのです。
MLB公式の開始時刻は本当にバラバラ
実際のMLBの日程を見ると、開始時刻はかなり多彩です。2026年の公式スケジュールでも、7:05、7:07、7:10、7:15だけでなく、6:40、6:45、7:40、9:38、9:45といった時刻が設定されています。
つまり「MLBでは必ず毎時5分から始める」というルールがあるわけではありません。開催球場、球団、曜日、テレビ中継などの条件によって試合開始時間が決まります。
特にナショナル中継が入る試合では、通常の球団設定とは異なる時間になる場合があります。そのため同じチームのホームゲームでも、毎試合同じ時刻とは限りません。
「7時7分」という時間はなぜある?
特に日本人から見ると不思議なのが「7:07」のような開始時間です。代表的なのがトロント・ブルージェイズのホームゲームで、7:07開始がよく設定されています。
これはMLB全体が7分後開始を採用しているわけではなく、球団・球場側が設定しているホームゲームの開始パターンの一つです。実際、2026年のMLB公式日程でもトロントの試合に7:07開始が設定されています。
つまり「7分」という数字に野球のルール上の意味があるわけではありません。球団の放送・場内運営などを含めたスケジュールとして設定されたものと考えると分かりやすいでしょう。
7時10分開始が非常に多い理由
MLBでは7:10開始も非常によく見かけます。これは7:05よりさらに数分長く試合前の放送時間を取れる設定です。
例えばテレビ中継が7時から始まれば、約10分間で今日の見どころ、先発投手、ラインアップなどを紹介し、CMを挟んでから試合へ移れます。
球場にいる観客にとっても、国歌斉唱や選手紹介などを終えてからプレーボールへ移るための時間になります。ただし、すべての7:10開始がテレビ番組だけを理由に設定されているわけではなく、球団ごとの慣例や運営上の都合も含まれます。
7時15分開始はテレビ中継の影響を受けることもある
7:15という時刻もMLBでは珍しくありません。特に全米向けの中継や特定の放送枠が組まれている試合では、通常とは異なる開始時刻になることがあります。
2026年のMLB公式スケジュールでも、Apple TVで配信される試合などに7:15開始が設定されている例があります。一方、同じ7:15でもローカル中継の試合も存在するため、「7:15なら必ず全国放送」という意味ではありません。
重要なのは、MLBでは試合開始時刻がテレビ・ストリーミングサービスを含めた放映スケジュールと密接に関係しているという点です。
「7時開始」と「7時5分開始」は何が違う?
野球の予定表に7:05と書いてあれば、通常はその時刻が最初の投球の予定時刻です。7時から5分間自由に練習している、という意味ではありません。
テレビでは7時より前、あるいは7時ちょうどから中継が始まり、試合前の映像や解説を放送します。そして7:05になったところで、球審の準備を経て先発投手が第1球を投げます。
そのためテレビでMLBを見る場合は、予定表の開始時刻より少し前から視聴すると、スターティングラインアップや先発投手の紹介なども確認できます。
試合前には何をしている?
MLBの球場では試合前にもさまざまなイベントがあります。試合によって内容は違いますが、選手紹介、国歌斉唱、始球式などが代表的です。
特別な試合では、記念セレモニーや表彰、OB選手の登場などが行われることもあります。その場合は通常より長い時間が必要になります。
ただし、このようなイベントは原則として予定されたfirst pitchまでに終わるよう組まれます。つまり7:05という時刻は「そこからイベントが始まる時間」ではなく、その後に試合そのものを始める目標時刻です。
なぜ「7時ちょうど」に設定しないのか
もちろん理論上は19時ちょうどに試合を始めることもできます。しかしテレビ番組を19時開始にした場合、いきなり第1球から放送することになり、試合前の紹介時間を取りにくくなります。
さらに野球はサッカーのように前半45分、後半45分と試合時間が決まっている競技ではありません。MLBではピッチクロック導入後に試合時間が短縮されたものの、何時に終わるかは依然として試合展開次第です。
そのため放送局側としても、開始前の数分を使って番組として必要な情報やCMを処理してから試合へ入る方式にはメリットがあります。
日本のプロ野球にも「18時1分」などはある?
NPBでは「18:00試合開始」のような切りの良い時刻が多いため、MLBの7:05や7:10が余計に目立ちます。
ただし日本でも、実際の第1球が表示された予定時刻から数分ずれることはあります。セレモニー、放送進行、天候などによって完全に秒単位で一致するとは限りません。
MLBの場合は、その数分を最初から公式スケジュール上の開始時間へ組み込んでいるケースが多い、と考えると違いを理解しやすくなります。
「1分」という細かい開始時刻が表示される場合
MLB関連のサイトや日本のスポーツサイトでは、日本時間への変換によって「○時1分」のようなさらに不思議な表示になることがあります。
この場合は、現地の試合開始時刻が日本時間へ換算された結果である可能性も確認する必要があります。アメリカには複数のタイムゾーンがあり、さらに夏時間もあるため、日本から日程を見ると時刻の印象が複雑になります。
ただし現地時刻そのものでも7:05、7:07、7:10、7:15などの中途半端な設定は普通に存在します。したがって、すべてが時差変換によるものというわけではありません。
アメリカには複数の時間帯がある
MLBの日程を日本から見る際に覚えておきたいのが、アメリカ本土だけでも複数のタイムゾーンが存在することです。
| 主な地域 | タイムゾーンの例 |
|---|---|
| ニューヨーク・ボストンなど | Eastern Time |
| シカゴなど | Central Time |
| デンバーなど | Mountain Time |
| ロサンゼルス・サンフランシスコなど | Pacific Time |
例えば東海岸の19時開始と西海岸の19時開始では、日本で見る時刻は3時間ずれます。そのため1日に十数試合あるMLBでは、日本時間で見ると早朝から昼過ぎまで試合開始時刻が大きく散らばります。
これも「MLBは開始時刻がバラバラ」に見える理由の一つです。
昼の試合が多いのもMLBの特徴
MLBは夜だけでなく、午後1時台、2時台、4時台などにも頻繁に試合を行います。特に日曜日、移動日の前、シリーズ最終戦などではデーゲームが多くなります。
これは観客が家族で観戦しやすくなることに加え、選手が試合後に次の都市へ移動する時間を確保できるメリットもあります。
したがって開始時間を決める際には、テレビだけでなく移動スケジュール、曜日、観客層なども考慮されます。
最近のMLBでは開始時刻を早める動きもある
近年のMLBでは、平日のナイターを以前より早く始める傾向も見られます。MLBが2025年に公表した分析では、2021年には平日の試合で19時より前に始まる割合が41.7%だったのに対し、2025年の日程では62.8%まで増えました。
背景には、子どもや家族連れを含む観客が試合終了まで観戦しやすくする狙いがあります。またピッチクロック導入による試合時間短縮もあり、以前より早い時間に試合を終えやすくなっています。
そのため現在では6:40、6:45といった「7時より前」の開始時間も珍しくありません。
球場によって開始時刻のパターンが違う
MLBを継続的に見ていると、ホームチームによってよく使われる開始時間が異なることに気づきます。
ある球場では7:05が多く、別の球場では7:10、7:15が多いといった違いがあります。また夕方開始を積極的に採用する球団もあります。
したがって開始時刻の「○分」はMLB全体で一律に決めている数字ではなく、球団ごとのホームゲーム運営や放送事情を反映したものと理解するとよいでしょう。
開始時刻はMLBが正式に発表している
MLBではシーズンの日程だけでなく、各試合の開始時間も公式に発表します。2026年についてもMLBは1月21日にレギュラーシーズン全体のゲームタイムを発表しました。
その公式スケジュールを見ると、5分、7分、10分、15分、20分、40分、45分など、多様な開始時刻が最初から設定されています。
したがって「試合が毎回たまたま5分遅れている」ということではなく、最初からその時間にfirst pitchを行う予定としてスケジュールが作られています。
日本から観戦するときは「現地時間」と「日本時間」に注意
日本で大谷翔平選手などのMLB中継を見る場合、予定表には日本時間が表示されることが一般的です。
例えばロサンゼルスで夜に行われる試合は、日本では翌日の午前中になります。ニューヨークの夜の試合なら、日本では早朝から午前になることが多く、同じ19時台の現地開始でも日本での開始時間は異なります。
さらに夏時間の開始・終了によって日本との時差が1時間変わるため、シーズン中でも日本から見た開始時間が変化します。
よくある開始時間を整理
| 開始例 | 考え方 |
|---|---|
| 1:05 | 昼の試合でよく見られる設定 |
| 6:40 | 近年増えている早めの平日ナイター |
| 6:45 | 球団独自の夕方開始パターン |
| 7:05 | 古くからよく見られるナイター開始時刻 |
| 7:07 | トロントなどで見られる設定 |
| 7:10 | 多くの球場で見られる一般的な開始時刻 |
| 7:15 | 放送枠などでも見られる開始時刻 |
このように並べるとランダムに見えますが、それぞれの球団・球場ではある程度決まったパターンがあります。
実際には予定時刻ぴったりに第1球が投げられない場合もある
7:05開始と発表されていても、必ず時計が7:05:00になった瞬間に投手が投げるわけではありません。
始球式や国歌斉唱などの進行が少し延びたり、天候の影響があったりすれば、数分程度前後することがあります。雨天の場合には大幅に遅れることもあります。
そのため「7:05」は秒単位の絶対時刻というより、公式に予定されているfirst pitchの時刻と考えるのが適切です。
まとめ|MLBの7時5分や7時10分は中継・球場運営を含めて設定された開始時刻
MLBの試合が7:05、7:07、7:10、7:15など中途半端な時刻から始まるのは、単に試合開始が毎回遅れているからではありません。
これらは最初から設定されたfirst pitchの予定時刻であり、テレビ・配信中継の試合前進行、国歌斉唱や選手紹介などの場内進行、球団ごとのホームゲーム運営などが関係しています。
例えば放送が7時ちょうどから始まり、数分間で今日の見どころや先発投手を紹介してCMを挟み、7:05や7:10から試合を始めるという形なら、中継番組としても運営しやすくなります。
ただし「必ず5分空ける」というMLB共通ルールがあるわけではありません。実際の公式スケジュールには6:40、6:45、7:05、7:07、7:10、7:15、7:40など多くのパターンがあります。球団、球場、曜日、放送局、移動日などによって変わります。
また日本から見る場合には、アメリカ国内の複数のタイムゾーンと夏時間も加わるため、開始時間がさらにバラバラに見えます。「○時○分」という細かな数字には野球のルール上の特別な意味があるのではなく、放送と球場運営を含めて試合をスムーズに始めるためのスケジュールと考えると分かりやすいでしょう。


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