2025年6月9日、日本相撲協会は幕内格行司・木村銀治郎(芝田山部屋)を懲戒解雇処分とし、退職金を全額不支給とすることを発表しました。これは、力士会の積立金を着服したとして、コンプライアンス違反が確認されたためです。
1. 木村銀治郎の不祥事の概要
木村銀治郎は、2019年1月頃から2025年5月頃までの間、力士会の書記として積立金を管理していました。その間に、力士会で集めた約2187万円の積立金を業務上預かり保管中に着服し、競艇の舟券購入などの遊興費に充てていたことが明らかになりました。
2. コンプライアンス委員会の調査結果と処分意見
日本相撲協会は、コンプライアンス委員会に調査を委託し、木村銀治郎の違反行為が業務上横領罪や詐欺罪に抵触するものであると確認しました。委員会は、木村銀治郎の行為が常習的であり、被害総額が多額であることから、懲戒解雇と退職金の全額不支給を処分として適切であると判断しました。
3. 日本相撲協会の対応と再発防止策
日本相撲協会は、木村銀治郎に対する懲戒解雇処分を決定し、退職金を全額不支給としました。今後、力士会の積立金の管理体制を一新し、力士の中から会計担当を選出して管理する体制へと改めることを発表しました。また、毎年度、力士会総会の場で会計状況を報告させ、不正な資金流出がないよう監視する体制を構築する予定です。
4. まとめ
木村銀治郎の不祥事は、日本相撲協会のコンプライアンス体制に対する信頼を損なうものであり、同様の事態が再発しないよう、協会は管理体制の強化と監視体制の構築に努める必要があります。今後、力士会の積立金の管理が適切に行われることが期待されます。
コメント