2026年4月、フィギュアスケート界でペアのトップチーム「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組が現役引退を発表し、日本ペア界は新たな世代交代が話題になっています。本記事では、ペア世界選手権の「2枠」の意味や日本勢の現状、そして来シーズンに向けた「ミニマム技術点(ミニマムTES)」の取得と『あゆルカ』こと籠谷歩未/本田ルーカス剛史組が枠獲得に挑む可能性などをわかりやすく整理します。
ペア世界選手権の出場枠とは
国際スケート連盟(ISU)主催の世界フィギュアスケート選手権では、各国がペア種目で複数の出場枠を持つことができます。出場枠は前年の世界選手権の成績に基づいて決定され、ペアの場合は結果に応じて最大3枠まで獲得可能です。 参照
具体的には、2組が出場して合計順位ポイントが28ポイント以下なら2枠が維持され、ひとりだけ出場しても上位10位に入れば国に2枠が与えられます。2026年大会では日本はペアで2枠を持っており、これは前年大会(世界選手権2025)の日本勢の成績によるものです。 参照
りくりゅうの引退が日本ペア界に与える影響
りくりゅうはミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダルを獲得し、世界選手権でも2025年に金メダルなどの実績を残してきた日本史上屈指のペアチームでした。その2人が引退したことで、世界選手権・国際大会における日本のペア戦力として大きな穴が開いたといえます。 参照
ただしこれまでりくりゅうが築いた2枠という出場権自体は、2026年の世界選手権でペア日本勢の代表が複数出場したことにより維持されています。代表の結果次第では来季の出場枠に影響がありますが、現状は2027世界選手権に向けても2枠を見据えた準備が進められています。
ゆなすみはすでに代表確実の立場
長岡柚奈/森口澄士組、通称「ゆなすみ」は2026年の世界選手権で総合4位と好成績を収め、日本のペアとしてフリー進出し高評価を得ました。これにより、ゆなすみは疑う余地なく日本のトップペアとして来季も世界選手権代表候補となるでしょう。 参照
ゆなすみは競技力やPCS(演技構成点)を含めて世界でも戦えるレベルにあり、本番でミスなく演技すれば来シーズンも安定した代表入りが期待できます。
あゆルカ(籠谷/本田)と来季のミニマムTES
一方で、ペア界のもう1組として名前の挙がっている籠谷歩未/本田ルーカス剛史組、通称「あゆルカ」は、トップ成績を残してミニマム技術点(TES)をまだ完全にクリアしていない状況とされています。ミニマムTESはISUが定めるショートプログラム・フリースケーティング双方の最低技術点であり、これを満たさないと世界選手権のエントリー資格を得られません。 参照
来季に向けてあゆルカがミニマムTESを取得するには、国際大会でSP・FSそれぞれの技術点基準をクリアする必要があります。昨シーズンの全日本選手権では合計得点で優勝した実績があり、実力はある程度証明されていますが、国際大会で安定してミニマムTESをクリアできるかが鍵になります。獲得できれば、あゆルカも代表入りの可能性が現実的なものとなるでしょう。
今後の日本ペア界とまとめ
りくりゅうの引退発表はペア界に大きな節目をもたらしましたが、世界選手権の出場枠2はしっかりと日本に残っています。ゆなすみはすでに来季の代表候補として期待が高く、実績から見ても安定した立場です。
あゆルカについては現時点でミニマムTES未取得の課題がありますが、来シーズンの国際大会での得点獲得と安定した演技ができれば、代表入りの可能性は十分にあります。日本ペア界は今後、若いペアチームの成長と国際大会での実績構築が注目されるでしょう。


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