ボクシングや格闘技の計量前に行われる「水抜き減量」は、選手の体重を短期間で落とすために極限まで体内の水分を減らす非常に過酷な手法です。ジェイミー・マクドネルのような選手が計量時に極度にやつれた姿を見せることもあり、「あの状態で熱中症にならないのか?」と疑問に思う人も少なくありません。本記事ではその仕組みとリスク管理について解説します。
水抜き減量とは何をしているのか
水抜き減量とは、サウナ・風呂・運動・発汗スーツなどを使い、短期間で体内の水分を強制的に排出する方法です。
食事制限による脂肪減少とは異なり、数日〜数時間単位で数kg落とすことも可能ですが、その分身体への負担は極めて大きくなります。
特にボクシングでは計量当日までに規定体重をクリアするため、最後は極限状態になることもあります。
なぜ熱中症にならないように見えるのか
実際には熱中症リスクは非常に高いですが、選手はそのリスクを理解した上で細かく管理されています。
トレーナーが水分量や体温上昇を監視し、危険な状態になる前に中断するケースも多いです。
また、完全に「ならない」のではなく、ギリギリのラインを攻めているのが実情です。
計量前後のリカバリーが前提になっている
水抜き減量は計量をパスするための一時的な状態であり、計量後すぐに水分・栄養補給を行うことが前提です。
選手は経口補水液や電解質、炭水化物を短時間で補給し、試合当日までに体を戻します。
このリカバリー技術が発達しているため、極端な減量が成立しています。
実際の危険性と過去の事故例
水抜き減量は非常に危険で、脱水症状や腎機能障害、意識障害を引き起こす可能性があります。
実際に海外では減量中の事故や試合直前の体調不良による棄権も報告されています。
そのため近年は団体側も減量ルールの厳格化を進めています。
まとめ
水抜き減量は極限まで体内の水分を削る危険な手法であり、熱中症リスクは常に存在しています。
ただし、選手・トレーナー・医療スタッフが管理しながら行うことでギリギリの安全域を保っているのが実情です。
見た目以上に綿密な管理のもとで成立しているプロの競技技術の一つといえます。


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