大相撲では、各場所の結果によって力士の次なる目標が大きく変わります。特に注目されるのが、横綱昇進を目指す「綱取り場所」や、大関昇進を懸けた「大関取り場所」です。しかし、優勝や好成績を残した力士が必ず次の場所で昇進対象になるわけではなく、番付や直近の成績など複数の条件があります。
この記事では、綱取りや大関取りの基本的な考え方を整理しながら、安青錦、桐島、熱海富士といった注目力士が来場所どのような立場になるのかを分かりやすく解説します。
横綱昇進を決める「綱取り場所」とは
横綱への昇進には、大関という地位が大きな前提になります。日本相撲協会の横綱推薦内規では、「大関の地位で二場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」が横綱昇進の目安とされています。
つまり、関脇以下の力士が優勝した場合、その優勝だけで翌場所が正式な綱取り場所になるわけではありません。まず大関へ昇進することが必要になります。
例えば関脇力士が優勝し、その後大関へ昇進した場合でも、横綱昇進への道は大関としての成績が基準になります。過去の優勝実績は評価材料になりますが、横綱審議委員会が見る基準は大関としての結果が中心です。
安青錦の来場所は綱取り場所になるのか
関脇の立場で優勝した力士の場合、次の目標はまず大関昇進になります。優勝した勢いで翌場所も優勝すれば大きな評価につながりますが、それだけで横綱昇進条件を満たすわけではありません。
安青錦の場合、仮に名古屋場所で関脇として優勝したのであれば、来場所は「横綱を目指す綱取り場所」というより、「大関昇進を視野に入れた重要な場所」と考えるのが一般的です。
もちろん、連続優勝という結果は非常に高く評価されます。大関昇進後の将来を見据えるうえで、大きな一歩になる場所になるでしょう。
大関力士の綱取りはどのように判断されるのか
すでに大関の地位にいる力士の場合は、綱取りの考え方が変わります。大関が優勝またはそれに準ずる成績を続けた場合、横綱昇進の可能性が高まります。
例えば、大関が優勝した翌場所に優勝争いへ絡み、準優勝など非常に高い成績を残した場合、横綱審議委員会で昇進が議論されることがあります。
ただし、単純に「優勝した次の場所でまた優勝すれば必ず横綱」というものではありません。内容や相撲の安定感、番付上の責任なども総合的に判断されます。
桐島が再び綱取りの可能性を持つ条件
前場所で綱取りの期待を背負っていた大関が優勝を逃した場合でも、成績内容によっては次の場所が引き続き重要な場所になることがあります。
準優勝など高い成績を残している場合、次の場所で優勝すれば横綱昇進候補として評価される可能性があります。ただし、前場所の内容や直近数場所の成績によって判断は変わります。
そのため、綱取り場所という表現は公式に固定された制度というより、横綱昇進を期待される状況を表す言葉として使われることが多いです。
大関取り場所の条件と熱海富士の可能性
大関昇進については、一般的に「三役で直近三場所合計33勝」が一つの目安として知られています。ただし、これは絶対的なルールではなく、日本相撲協会が成績内容や相撲内容を総合的に判断します。
熱海富士の場合、三役在位中に好成績を重ね、直近三場所で高い勝ち星を積み上げれば、大関候補として注目されます。
例えば、ある力士が3場所で10勝、11勝、12勝の合計33勝を挙げた場合は、大関昇進の有力な目安になります。ただし、番付や対戦相手、内容も考慮されるため、単純な数字だけで決まるわけではありません。
大相撲の昇進判断は数字だけでは決まらない
大関や横綱への昇進は、勝ち星だけではなく、その地位にふさわしい強さや安定感が求められます。
例えば同じ12勝3敗でも、優勝争いを最後まで続けた場合と、序盤から安定して勝ち続けた場合では評価が異なることがあります。
また、横綱には敗れても立て直す力や、土俵上での品格なども求められるため、昇進判断は慎重に行われます。
まとめ|来場所は力士ごとに目標が異なる
安青錦のような関脇優勝力士は、まず大関昇進が大きな目標になります。大関になった後に連続優勝を果たすことで、横綱への道が開かれます。
桐島のような大関力士は、成績次第で再び綱取りへの期待が高まります。また、熱海富士のような若手有望力士は、三役での勝ち星を積み重ねることで大関候補として注目されます。
大相撲の昇進争いは、単純な勝敗だけではなく、番付・成績・内容を総合して決まります。来場所はそれぞれの力士がどの目標に挑むのかを見ることで、より深く相撲を楽しめるでしょう。


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