マルコ・ファン・バステン、カリム・ベンゼマ、ハリー・ケインは、いずれも世界最高峰のストライカーとして評価されてきた選手です。単なるゴールゲッターではなく、得点、ポストプレー、チャンスメイクなど幅広い能力を持つ点で共通しています。
一方で、3人のプレースタイルには時代背景やチームでの役割による違いもあります。この記事では、3選手の共通点と、それぞれがどのように攻撃へ貢献するタイプのフォワードだったのかを比較して解説します。
3人に共通する万能型センターフォワードという特徴
ファン・バステン、ベンゼマ、ケインの最大の共通点は、ゴールを決めるだけではなく、攻撃全体に関与できるセンターフォワードであることです。
近年ではストライカーにも守備や組み立てへの参加が求められていますが、この3人は以前から味方を生かすプレーが得意でした。前線でボールを収め、味方の攻撃参加を促す能力を持っています。
例えば、単純に裏へ抜けてシュートを狙うだけではなく、相手ディフェンスを背負ってボールを受けたり、中盤まで下がってパス交換に参加したりすることで、チーム全体の攻撃を活性化させるタイプです。
ファン・バステンは技術と決定力を極めた芸術型ストライカー
ファン・バステンは、3人の中でも特にゴール技術の美しさが際立った選手です。高い身体能力、柔らかなボールタッチ、正確なシュート技術を兼ね備えていました。
身長を生かした空中戦の強さだけでなく、足元の技術にも優れており、ペナルティエリア内で相手をかわして得点する能力も非常に高い選手でした。
また、当時のミランでは単なるフィニッシャーではなく、攻撃の起点としてボールを受ける場面も多く、現代的な万能型ストライカーに近い部分を持っていました。
ベンゼマはリンクプレーとゲームメイク能力が突出したタイプ
ベンゼマは3人の中でも特にチームプレーへの貢献度が高いストライカーです。レアル・マドリードでは、クリスティアーノ・ロナウドなど周囲の選手を生かす役割も担っていました。
相手DFの間でボールを受ける技術、味方へのラストパス、攻撃の流れを作る判断力に優れており、ストライカーでありながら司令塔のような役割も果たします。
例えば、自分がゴール前へ入るだけではなく、一度中盤へ降りてボールを受け、サイドや2列目の選手を走らせることでチャンスを作るプレーが特徴です。
ハリー・ケインは得点力と展開力を兼ね備えた現代型FW
ハリー・ケインもベンゼマと同じく、得点だけでなくゲームメイク能力が非常に高いフォワードです。
ケインは強烈なシュート力やヘディング能力を持ちながら、ロングパスやスルーパスの精度も高く、下がってボールを受けることで攻撃の起点になります。
特にトッテナム時代には、ケインが中盤へ降りることで相手センターバックを引き出し、そのスペースへ味方が走り込む形が大きな武器になっていました。
3人のプレースタイルの違いを比較
3人とも万能型ストライカーですが、得意とする部分には違いがあります。
| 選手 | 特徴 |
|---|---|
| ファン・バステン | 高い技術力と芸術的なフィニッシュを持つ完成度の高い点取り屋 |
| ベンゼマ | 味方を生かすリンクプレーと創造性に優れた万能型FW |
| ハリー・ケイン | 得点力とパス能力を兼ね備えた現代的な司令塔型ストライカー |
簡単に表現すると、ファン・バステンは「完成されたフィニッシャー」、ベンゼマは「攻撃を作るストライカー」、ケインは「点も取れるプレーメーカー」と言えます。
ただし、3人とも状況に応じて役割を変えられる柔軟性があり、単純な分類では語れないほど総合力の高い選手です。
ポストプレーや中盤に降りる動きが似ている理由
3人が似ていると感じられる理由は、現代サッカーで重要視される「9番以上の役割」をこなしているからです。
昔ながらのセンターフォワードは、ゴール前で待って得点する役割が中心でした。しかし、トップレベルではボールを受ける、味方を動かす、守備ラインを崩す能力も求められます。
ファン・バステン、ベンゼマ、ケインはいずれも、このような多面的な能力を持っていたため、時代が違っても似たタイプとして比較されることがあります。
まとめ
ファン・バステン、ベンゼマ、ハリー・ケインは、ゴールだけでなくポストプレーやゲームメイクもできる万能型ストライカーという点で共通しています。
ただし、ファン・バステンは技術と決定力、ベンゼマは連携と創造性、ケインは得点力と展開力というように、それぞれ強みは異なります。
3人を同じタイプと見ることはできますが、細かく分析すると異なる魅力を持った世界最高クラスのセンターフォワードだと言えます。


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