剣道の試合や稽古では、相手が積極的に打ってくるタイプだけでなく、こちらの動きを見て抜き技を狙ってくる選手と対戦することがあります。抜き技は非常に有効な技ですが、相手に合わせて対応を変えることで攻略することが可能です。
この記事では、抜き技を多用する相手への具体的な対策や、使われやすい抜き技の種類、試合で意識したいポイントについて解説します。
剣道で使われる主な抜き技の種類
抜き技とは、相手が打ってきた瞬間に体をかわしながら打ち返す技です。相手の攻撃の力を利用するため、タイミングと判断力が重要になります。
代表的な抜き技には「面抜き面」「面抜き胴」「小手抜き面」などがあります。例えば面抜き面は、相手が面を打ってきた瞬間に自分の体を後ろや横へさばき、相手の面が外れたところを打ち返す技です。
抜き技が得意な選手は、相手の予備動作や攻めのタイミングを見る能力が高いため、単純に同じ攻撃を繰り返すだけでは狙われやすくなります。
抜き技への対処で大切なのは「打つタイミングを変えること」
抜き技を多用する相手に対して、毎回同じように打ち返そうとすると、相手に動きを読まれる可能性があります。そのため、重要なのは相手に「打ってくる」と思わせないことです。
例えば、いつも面を打つ選手であれば、相手は面抜き面を狙いやすくなります。しかし、途中で小手や胴への変化を入れたり、攻めて相手を下がらせてから打ったりすることで、抜き技を狙いにくくできます。
具体的には、竹刀を相手の中心から外さずに攻め続け、相手が焦って技を出した瞬間を狙うことが効果的です。
抜き技を狙う相手には出ばな技も有効
抜き技が得意な選手は、相手が打ってくる瞬間を待っています。そのため、こちらから単純に打ち込むよりも、相手が動き始める瞬間を狙う「出ばな技」が有効です。
代表的なものとして「出ばな小手」があります。相手が面などを打とうと竹刀を動かした瞬間に小手を狙う技で、抜き技を仕掛ける前の動きを捉えることができます。
例えば、相手がいつも面抜きを狙っている場合、面を打つふりをして相手が反応した瞬間に小手を打つことで、相手の狙いを崩すことができます。
相手に抜かれないための攻め方
抜き技への対策では、技術だけでなく普段の攻め方も重要です。相手に「打ってくる」と予測される状態では、抜き技の餌食になりやすくなります。
まずは間合いをしっかり管理し、相手の構えを崩してから打つことを意識しましょう。相手の竹刀や体の動きを見て、焦って打ち込まないことが大切です。
また、フェイントや小さな攻めを入れることで、相手に判断を迷わせることができます。相手が抜く準備をしている状態ではなく、対応に追われる状態を作ることが理想です。
抜き技を逆に利用する考え方
抜き技が得意な相手には、あえて抜かせるような攻め方をする方法もあります。相手が抜きを狙っていることを利用し、相手の動きを誘う戦い方です。
例えば、軽く面を攻めて相手が抜き技の準備をしたところで、すぐに打たずに相手の動きを見てから別の技につなげることができます。
剣道では相手の得意技を封じるだけでなく、その技を出させる状況を作って対応することも重要な戦術になります。
まとめ
抜き技ばかり狙ってくる相手には、毎回同じように打ち返すだけではなく、攻め方や技の種類を変えることが大切です。
出ばな技や返し技を使ったり、相手に読まれない工夫をしたりすることで、抜き技を得意とする選手にも対応できるようになります。
剣道では相手の技を恐れるのではなく、なぜその技を狙っているのかを考えることが上達につながります。相手の特徴を観察し、自分の攻めの幅を広げていくことが効果的です。


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