ロサンゼルス・ドジャースは近年、豊富な投手陣を抱える一方で、シーズン中には先発投手の故障や調整によってローテーション編成に悩まされることがあります。特に主力先発が離脱した場合、「なぜ先発を6人に増やさないのか」「ブルペンデーを使う理由は何なのか」と疑問に感じるファンも少なくありません。この記事では、MLB特有の先発運用やドジャースの投手起用の考え方について解説します。
MLBの先発ローテーションは基本的に5人制が主流
メジャーリーグでは、基本的に5人の先発投手によるローテーションが一般的です。これは162試合という長いシーズンを戦う中で、先発投手の登板間隔を一定に保ち、コンディションを管理するためです。
日本のプロ野球では6人ローテーションを採用するチームもありますが、MLBでは移動距離や試合数の多さから、5人制を基本にしながら必要に応じて休養日やブルペンゲームを組み合わせる形が多く見られます。
ただし、近年は投手の故障リスクを減らす目的で、チームによっては6人目の先発候補を用意するケースも増えています。
ドジャースは中4日で回しているのか
MLBでは昔から中4日で先発する運用が一般的でした。しかし近年は、投手の球速向上や投球負荷の増加によって、中5日以上の間隔を取るケースも増えています。
ドジャースの場合も、必ず全員が中4日で固定されているわけではありません。日程や投手の状態、前回登板の球数などを考慮して柔軟に調整されています。
特に怪我から復帰した投手や若手投手の場合は、無理に短い間隔で登板させず、長期的な健康を優先する傾向があります。
先発不足時にブルペンデーを使う理由
先発投手が不足した場合、MLBではブルペンデーと呼ばれる戦術が使われることがあります。これは、最初から長いイニングを投げる先発投手を置かず、複数のリリーフ投手で試合をつなぐ方法です。
例えば、最初の投手が2〜3イニングを担当し、その後を中継ぎ陣が1〜2イニングずつ分担することで、特定の投手への負担を減らします。
先発6人制にするよりも、チームにいる投手の特徴を生かせる場合があります。特に球数制限が必要な若手や、短いイニングなら高い能力を発揮する投手が多い場合には有効です。
なぜドジャースは先発6人ローテにしないのか
先発を6人にすれば、単純に一人あたりの登板間隔は広がります。しかし、MLBでは必ずしも6人制が最善とは限りません。
理由の一つは、良い先発投手が投げる試合数を減らしてしまう可能性があることです。エース級投手は年間30試合前後に登板できることが大きな価値になります。
例えば、絶対的な先発投手が5日に1回登板できる状態なら、その登板機会を増やした方がチーム全体の勝率向上につながる場合があります。
怪我人が多い時期のドジャース投手運用の考え方
ドジャースのような強豪チームは、シーズン全体を見ながら投手を管理します。短期間の勝敗だけではなく、ポストシーズンで主力投手が万全な状態になることも重要です。
そのため、グラスノーやスネル、大谷翔平のような大きな戦力が離脱している状況では、無理に若手投手へ負担を集中させるより、ブルペンデーやマイナー選手の昇格などを組み合わせて対応します。
また、シーズン途中でトレードや故障者復帰によって投手陣が変化するため、夏場以降にローテーションの形が大きく変わることも珍しくありません。
まとめ|ドジャースが5人制を基本にする理由は投手価値と柔軟性
ドジャースのようなMLB球団では、単純に先発投手の人数を増やせば問題が解決するわけではありません。5人ローテーションを基本にしながら、怪我人や日程に応じてブルペンデーや若手投手を組み合わせる方法が取られています。
6人ローテーションには投手の疲労軽減というメリットがありますが、エース級投手の登板数減少やチーム編成上の問題もあります。そのため、多くの球団は状況に応じた柔軟な運用を選択しています。
近年のMLBでは「先発5人だけで戦う」という考え方から、「投手陣全体で162試合を乗り切る」という考え方へ変化しており、ドジャースの起用法もその流れの中にあります。


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