大相撲では兄弟で関取になる力士も多く、兄弟対決や出世争いはファンの注目を集めます。その中で「兄のほうが体格や経験で有利なのではないか」「兄のほうが先に強くなるイメージがある」と感じる人も少なくありません。
しかし、実際の相撲界では弟が兄を追い越して大関や横綱になる例も数多くあります。この記事では、兄弟力士の出世順や強さの傾向、弟が活躍する理由について詳しく解説します。
兄弟力士で兄が先に活躍するイメージがある理由
兄が先に強くなると思われやすい理由として、年齢や相撲経験の差があります。兄は弟より先に成長期を迎え、幼少期から相撲を始めている場合も多いため、自然と先に結果を残しやすい傾向があります。
また、兄が先に入門している場合は、弟より早く番付を上げる機会を得ることになります。そのため、兄弟で同時期に相撲界へ入った場合でも、兄が先に関取になるケースは珍しくありません。
例えば、若隆景と若元春の兄弟でも、若隆景が先に幕内へ昇進したことで「兄なのでは」と思われた人もいました。しかし実際には若隆景は弟で、兄弟の強さや出世順は必ずしも年齢順にはなりません。
弟のほうが強くなる兄弟力士が多い理由
弟が兄を追い越す理由の一つは、兄の存在を身近な目標として成長できることです。幼い頃から兄の相撲を見て技術を学び、負けたくないという気持ちが成長につながることがあります。
兄が先に経験した失敗や成功を参考にできる点も弟の強みです。稽古方法や体作り、勝負への向き合い方などを間近で学べるため、後から伸びるケースがあります。
また、兄弟でも体格や性格、得意な相撲は異なります。弟のほうが相撲に向いた体格を持っていたり、精神的な強さを発揮したりすることで、番付で兄を上回ることがあります。
弟が兄を超えた代表的な兄弟力士
若乃花と貴乃花
兄弟力士の代表例として知られるのが、若乃花と貴乃花です。兄の若乃花は先に横綱へ昇進しましたが、その後、弟の貴乃花も横綱となり、歴史に残る大横綱へ成長しました。
貴乃花は若い頃から高い技術と精神力を評価され、兄とは異なる相撲スタイルで頂点まで上り詰めました。兄弟でも別々の個性によって成功できることを示した例です。
若隆景と若元春
若隆景と若元春の兄弟も、近年注目された兄弟力士です。若隆景は三兄弟の末っ子ですが、先に幕内昇進を果たしたため、年齢や順番を知らない人には兄に見えることもあります。
一方で若元春も着実に番付を上げ、兄弟そろって幕内で活躍しました。このように、大相撲では兄弟の中で誰が先に成功するかは予想できません。
兄弟力士の強さは生まれ順では決まらない
相撲では体格、技術、稽古量、精神力など多くの要素が勝敗に影響します。そのため「兄だから強い」「弟だから追い越す」といった単純な法則はありません。
兄は先に経験を積めるメリットがありますが、弟は兄を目標に成長できるメリットがあります。それぞれ違った環境を生かして力を伸ばしていきます。
例えば、同じ家で育った兄弟でも、得意な型や勝負勘は大きく異なります。相撲界では兄弟で切磋琢磨することが、お互いの成長につながる場合が多いです。
まとめ|兄弟関取は兄有利とは限らず弟の逆転も多い
兄弟力士を見ると、兄が先に関取になるケースは確かにあります。しかし、弟が兄を追い越して大関や横綱になる例も数多く存在します。
若乃花・貴乃花兄弟や若隆景・若元春兄弟のように、兄弟それぞれが異なる形で成功することが大相撲の魅力の一つです。
兄弟力士の強さは生まれ順ではなく、本人の才能や努力、相撲への取り組み方によって決まります。今後も兄弟関取がどのような成長を見せるのか注目すると、大相撲をさらに楽しめます。

コメント