アニメ『ハイキュー!!』の烏野高校対青葉城西高校戦では、月島蛍のサーブと青葉城西の守備配置に注目すると、バレーボールの奥深い戦術が見えてきます。一見すると、相手のリベロにサーブを打つことは相手の攻撃を助けているようにも感じます。しかし実際には、サーブの狙いは単純にレシーブを崩すことだけではありません。この記事では、月島が渡親治にサーブを集める意味や、青葉城西側の狙いについて初心者にも分かりやすく解説します。
バレーボールではリベロにサーブを打つことが必ず有利とは限らない
バレーボール初心者から見ると、リベロはチームで最もレシーブが上手い選手なので、そこへサーブを打つのは避けるべきように感じます。
しかし、実際の試合では「誰に返球させるか」だけではなく、「どのような形で攻撃させるか」が重要になります。リベロがレシーブしたからといって、必ず良い攻撃につながるわけではありません。
例えば、リベロが正確にボールを上げても、セッターが攻撃を組み立てにくい場所へ返球されれば、相手の攻撃力は下がります。サーブは相手の一番上手い選手を避けるだけのものではなく、チーム全体の動きを読む技術でもあります。
渡がレシーブすることの意味は青葉城西の攻撃力を下げること
青葉城西の強みは、セッターである及川徹を中心とした多彩な攻撃です。特に及川は、各選手の特徴を理解して最も力を発揮できるトスを上げる能力に優れています。
そのため烏野側が考えるべきなのは、単純にレシーブを崩すことではなく、青葉城西が理想的な攻撃をできない状況を作ることでした。
渡親治は守備力の高い選手ですが、青葉城西ではリベロではなくウイングスパイカーとしてプレーしています。渡がファーストタッチを担当すると、及川が攻撃参加できる選択肢や攻撃準備に影響が出る可能性があります。
月島のサーブは相手の攻撃パターンを限定する狙いがある
月島蛍は、派手なプレーよりも相手を観察して弱点を突くタイプの選手です。そのため、サーブでも単純に強く打つだけではなく、相手の次のプレーを考えて狙いを決めています。
渡にサーブを集めることで、青葉城西の攻撃を特定の形に誘導できる場合があります。例えば、渡がレシーブした場合、攻撃参加できる選手やセッターの動きに制限が生まれることがあります。
これは相手の一番苦手な選手を狙うというより、「相手が一番嫌がる状況を作る」という高度な考え方です。
リベロを狙わないサーブ戦術も存在する
実際のバレーボールでは、リベロではなく攻撃選手を狙う戦術も多く使われます。理由は、レシーブした選手がそのまま攻撃に参加する必要があるからです。
例えば、レフトの攻撃選手がサーブレシーブを担当すると、その選手はレシーブ後にスパイクへ移動しなければなりません。その移動によって攻撃の威力やタイミングが落ちることがあります。
つまり、良いサーブとは必ずしも相手を崩すサーブではなく、相手の攻撃準備を遅らせるサーブでもあります。
月島が渡を狙う場面は観察力を表現している
月島は作中でも相手を冷静に分析する選手として描かれています。身体能力で押し切るタイプではないからこそ、相手の特徴や試合状況を利用して戦います。
渡にサーブを打つ場面も、「レシーブが上手い選手だから避ける」という単純な考えではなく、青葉城西というチーム全体を見た判断と考えることができます。
バレー経験者が見ると、このような細かな駆け引きこそ『ハイキュー!!』の魅力の一つであり、初心者が理解すると試合観戦がさらに面白くなります。
まとめ|月島のサーブは渡を狙うことで青葉城西の攻撃を限定していた
月島が渡にサーブを打つ理由は、単純にレシーブを崩すためではなく、青葉城西の攻撃力を最大限発揮させないための戦術でした。
リベロにサーブを打つことが必ず間違いというわけではなく、誰にレシーブさせることで相手の攻撃がどう変化するかを見ることが重要です。
『ハイキュー!!』では、このような一見すると分かりにくい戦術が細かく描かれており、月島のプレーもその頭脳的な魅力を表している場面と言えます。


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