ボクシングでは試合前の減量が当たり前のように語られますが、すべての選手が大幅な減量をしているわけではありません。普段の体重に近い階級で戦う選手や、無理な減量を避けてパフォーマンスを重視する選手も存在します。
ボクシングで完全に減量しない選手は存在するのか
プロボクシングでは階級制が採用されているため、多くの選手は少しでも体格面で有利になるように試合前に体重を落とします。そのため、普段の体重より軽い階級で出場する選手が多いのが一般的です。
一方で、もともとの体格が階級に合っている選手や、減量による体力低下を避けたい選手は、普段の体重に近い状態でリングに上がることがあります。特に体重差が小さい階級では、数kg程度の調整だけで試合を迎える選手もいます。
ナチュラルウェイトに近い体重で戦った代表的な選手
代表例として挙げられるのが、体格に合った階級で長く活躍した選手たちです。例えばウェルター級やミドル級など、自分の自然な身体サイズに近い階級を選択した選手は、大幅な減量よりも技術やコンディション維持を重視していました。
また、階級を上げた後の選手では、以前の階級で行っていた厳しい減量をやめ、より自然な体重で戦うケースがあります。階級を上げたことで本来のパンチ力やスタミナを発揮できるようになった選手も少なくありません。
一方で、トップ選手ほど計量時の体重と試合当日の体重には差があることも多く、完全な意味で減量ゼロの選手を探すのは珍しいと言えます。
減量しないことのメリットとデメリット
ナチュラルウェイトで戦う最大のメリットは、体調を安定させやすいことです。急激な水抜きや食事制限を行わないため、試合当日に本来のスピードや持久力を発揮しやすくなります。
例えば普段61kgの選手がライト級の61.2kg付近で戦う場合、無理に55kg台まで落としてから戻すよりも、常に体が動きやすい状態を維持できる可能性があります。
ただし、減量をしない場合は相手との体格差で不利になることがあります。対戦相手が試合当日に大きく体重を戻してくる場合、リーチやパワーの差が出ることもあります。
なぜ多くのボクサーは減量するのか
ボクシングの減量には、単純に体重を落とすだけではなく、計量後に体重を戻して大きな体で戦う目的があります。前日計量の階級では、計量後に数kg以上戻す選手もいます。
そのため、同じ階級でもリング上では体格差が生まれることがあります。選手によっては、減量による負担よりも体格的なメリットを優先しているのです。
しかし近年では、無理な減量によるパフォーマンス低下や健康面への影響を考え、適正階級で戦うことを重視する考え方も広がっています。
自分の体重に合った階級を選ぶ選手も多い
ボクシングでは階級を下げることだけが正解ではありません。自分の身体能力を最大限発揮できる階級を選ぶことも重要です。
例えば筋肉量が多く、普段から61kg前後の選手であれば、無理に軽量級を目指すよりも、その体重に近い階級でスピードとパワーを活かす方が有利な場合があります。
トップ選手の中にも、キャリアの途中で階級を上げて減量の負担を減らし、より良い成績を残した例があります。
まとめ
ボクシングでは大幅な減量をして戦う選手が多い一方で、ナチュラルウェイトに近い状態で試合をする選手も存在します。
ただし、完全に減量ゼロで世界トップレベルを戦う選手は少なく、多くの場合は自分の体格に合った階級で必要最低限の調整をしています。
重要なのは体重を落とす量ではなく、自分の持っているスピード、パワー、スタミナを最も発揮できる階級を選ぶことです。


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